ラストチャンス 再生請負人 (第5話・2018/8/13) 感想

ラストチャンス 再生請負人

テレ東系・ドラマBiz『ラストチャンス 再生請負人』公式
第5話の感想。
なお、原作の江上剛「ラストチャンス 再生請負人」(講談社文庫)は未読だが、2011年に発刊された江上剛人生に七味あり」(徳間文庫)が改題されただけ。



樫村(仲村トオル)は赤字店の整理を先延ばしにし、社員に業績回復のチャンスを与えてきたが、宮内(椎名桔平)は甘いと非難。さらに、新聞記者・木佐貫(永岡佑)から業績悪化を問いただされる。そんな中、直営店を整理しているという噂から株価が下がり、倒産を恐れたフランチャイズのオーナー達が会社に押し掛ける。その中の一人・龍ヶ崎(大鷹明良)は、金を返してもらうため、会社の銀行口座を差し押さえると言い出す。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:江上剛「ラストチャンス 再生請負人」(講談社文庫)
   江上剛人生に七味あり」(徳間文庫)
脚本:前川洋一(過去作/軍師官兵衛)
演出:本橋圭太(過去作/サイレーン 刑事×彼女×完全悪女)
音楽:村松崇継(過去作/未解決の女 警視庁文書捜査官)
主題歌:村松崇継「Starting over」(Climbing Records)

1人のビジネスマンの "人間再生" と "企業再生" のテレ東ドラマに!

どう好意的に見ようとしても、これまでの樫村(仲村トオル)の思考回路を考えれば、「新潟屋」を「カタヒラ食品」の片平社長(岩松了)に売却するはずはない。なのに、有名カフェチェーンの一件発覚まで30分も引っ張って…

ただ、これまでのように、あれこれを描かずに、特に樫村の家族のくだりを最小限にして、全体を樫村が手掛ける「デリシャス・フード」の再建ストーリーに絞り込んだのは、大正解だ。

特に良かったのは、樫村と言う社長が社員たちと一緒に再建を進めると言う、テレ東らしい “ビジネス” のテイストを押し出してきたこと。この位の仕上がりならば、常連客が離れることは無いと思う…

あとがき

主人公が社長と言う立場なのに、1人のビジネスマンの “人間再生” と “企業再生” のドラマに仕上がって来て、面白くなりましたね。あとは、樫村の家族のくだりを、今回位の添え物扱いにしたら良いのに…(無くても良いですがね)

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絶対零度~未然犯罪潜入捜査~ (第6話・2018/8/13) 感想

絶対零度~未然犯罪潜入捜査~

フジテレビ系・月9『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』公式
第6話『制裁殺人の悲しき真実』の感想。



ジャーナリストの川上(近藤公園)が何者かに殺された。川上の他にもミハン捜査では罪を問えず野放しになった犯罪者の小松原(中丸新将)や湯川(佐野岳)が事故死や行方不明になっている。事件とミハン捜査との関係を心配した東堂(伊藤淳史)は、井沢(沢村一樹)らに真相の解明を指示する。やがて、小松原や湯川の周辺に出没していた不審車両の存在が浮かび上がり、川上を殺した犯人らしき男を見たという目撃者も現れる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


脚本:浜田秀哉(過去作/絶対零度1,2) 第1,2,5,6
  :小山正太(過去作/3人のパパ) 第3
  :井上聖司(過去作/せいせいするほど、愛してる) 第4
演出:佐藤祐市(過去作/櫻子さんの足下には死体が埋まっている) 第1,2,5,6
   城宝秀則(過去作/マルモのおきて) 第3
   光野道夫(過去作/BOSS1,2) 第4
音楽:横山克(過去作/スペシャリスト、わろてんか)
主題歌:もし君を許せたら/家入レオ

第6話での "田村退場"は、刑事ドラマとして相当の痛手では?

え~と、あちこち気になったのだが。まず、恐らく全10話はあるだろうから、第6話で俳優としての演技力や存在感、資料課分室のメンバーとしても、きちんと仕事をして来た田村(平田満)を退場させたら、益々本作のドラマとしての完成度が軽くなってしまうのでは? ってことが一番心配だ。

なぜ、最終回にこの話を持ってこなかったのか不思議でならない。だって、資料課分室のメンバーでちゃんとその人らしい仕事をしているのは、南(柄本時生)と田村くらいなんだから。むしろ、あとの数名はいなくても捜査は出来るように見えてる訳で…

井沢が見抜けて、田村を無検知の「ミハン」がおバカさん過ぎる!

そして、毎回書いているのに、全く修正されないのが、犯罪を未然に防ぐために容疑者をあぶり出すA.I.「ミハンシステム」のおバカさん加減だ。今回も、本当におバカさん。だって、井沢(沢村一樹)が田村が犯人だと見抜いているのに、「ミハンシステム」が田村を検知しないって??? だって、井沢だって検知されたのに…だ。

まるで「ミハンシステム」がドラマのために “忖度” しているようなものだ。それとも、田村自身が検知されないようにデータを改ざんしたとか? おいおい、南ならともかく、田村でもハッキング出来るような「ミハンシステム」では、そもそもお話にならないのでは…

あとがき

見ようによっては、これまでの伏線を綺麗に回収して、感動と涙の物語に見えなくも無いですが、ここまで「ミハンシステム」が穴だらけでは、感動の「か」の字も湧きません。で、次回からアクション巨編にでも変身ですか。その前に脚本家が集まって「ミハンシステム」の存在理由と機能を統一する会議をやって下さい。

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"神"錯乱?『半分、青い。』"連ドラ"なのに"一週間つながっている"と予告

“神”錯乱?『半分、青い。』“連ドラ”なのに“一週間つながっている”と予告
©NHK

"神" は、お盆休み中も「意味不明なお告げ」を発信中…

これまでも、現在放送中の連続テレビ小説『半分、青い。』の脚本家・北川悦吏子氏が、既に脱稿しているにも掛からず、懲りずに「神回予告」をしたり「言い訳」したりするのは、ご自身の過去の名声を守るためにもいい加減にやめたら良いと忠告して来たのだが、今回の発言は「メガトン級」の意味不明なお告げだ。

「この一週間は、つながっています」の真意は?

北川悦吏子氏、今週の朝ドラは「神週」「一週間つながっている」と予告
     https://www.daily.co.jp/gossip/2018/08/13/0011539207.shtml

脚本家の北川悦吏子氏が12日、ツイッターを更新し、13日からのNHK連続テレビ小説「半分、青い。」は「神週始まります」と予告した。

北川氏は「明日、13日月曜から、神週始まります!渾身の私&土井(ディレクターの名前)&スタッフ&キャストの神週です」と堂々予告。北川氏は週刊文春に16日の神回を予告しているが「この一週間は、つながっています。皆様、ぜひお見逃しなく」と呼び掛けた。

『連続テレビ小説』は、全話が繋がっていて当然では?

冒頭で書いた通り、私が毎朝見ているのも、北川氏が書いた脚本も、『連続テレビ小説』であり、Wikipediaの当該ページには下記のように書いてある。

『連続テレビ小説』(れんぞくテレビしょうせつ)は、1961年(昭和36年)から放送されているNHKのテレビドラマシリーズ(帯ドラマ形式の連続ドラマ)。通称は朝ドラ(あさドラ)。

私が説明するまでもなく『朝ドラ』は「連ドラ(連続ドラマ)」なのだ。だから、今日と明日、明日と明後日、今週と来週、今月と来月も、究極的に言えば、“第1回から最終回まで、連続しているドラマ” なのだ。なのに、北川氏は「この一週間は、つながっています」と言ったと引用記事には書いてある(本人Twitterも確認済み)。

過去19週分は、全て思い付きで "前後の繋がり" は無視か!?

え~と、これどう解釈すれば良いのだろう? 私は捻くれ者で意地悪だから「じゃあ、これまでは “つながってなかった” の?」と北川氏に聞きたくなる。そうだよ。北川氏は正直者なのだ。だから、先週土曜日放送の第114回までの「19週分(全26週)は “つながっていなかった” “連続していなかった” のだ。

そう、私が常々書いて来たように「NO PLAN, NO IDEA」を信条にし、思い付きで書いて来たことを認めたのだ。そうなると、俄然とこの度のツイートの信憑性が高まる。だって、本心を打ち明けたのだから。そして、最も恐ろしいのは「神週が、つながっていなかった時」だ。

内容次第では、「2018年8月18日」は、57年間続いて来た『連続テレビ小説』が『不連続テレビ小説』になる記念すべき日になるかも知れない。恐るべし「神のお告げ」である…

あとがき

該当のツイートの中に「土井(←ディレクターの名前)」と、こう言っちゃなんだがWikipediaにまだページの無い土井祥平氏の名前を引用しているのが “せこい” なと。前回も書きましたが、ここまでやると年上のプロの脚本家に失礼ですが見苦しいです。プロならド~ンと構えて評価は視聴者に委ねた方がかっこいいのにって思います…

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半分、青い。 (第115回・8/13) 感想

連続テレビ小説「半分、青い。」

NHK総合・連続テレビ小説『半分、青い。』公式
第20週『始めたい!』の 『第115回』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


鈴愛(永野芽郁)と宇太郎(滝藤賢一)がつくし食堂二号店の構想で盛り上がる中、晴(松雪泰子)の怒りが爆発。晴は勢いで家を飛び出してしまうが、行くあてもなく、萩尾家を訪ねる。和子(原田知世)が闘病中にも関わらず、夜に押しかけたことを晴は謝罪するが、和子はそんな晴を温かく迎え入れる。不安を打ち明ける晴に、和子はあるアドバイスを伝える。そこに、息を切らした鈴愛が晴を探して萩尾家にやってくる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

本日の 15分間で分かったこと 3つ

本日の 15分間で分かったこと 3つ。1つ、鈴愛が画面に映っているだけで騒々しいばかりで、つまらないこと。2つ、鈴愛が画面に映っていないと静かで落ち着いて見られるが、つまらないのは同じこと。そして3つ、結局、残り40回近くになっても、相変わらず鈴愛は不愉快な人間で、作品もつまらないこと。今日の感想は、以上で終わり…

と、しても良いのだが、前回からの「2号店」出店話に於ける、私の不満、違和感、怒り、呆れ、気色悪さなどなど綴ってみる。従って、折角のお盆休みで愚痴を聞かされるのは勘弁してくれと言う読者さんは、また明日お会いしましょう。いやいや、折角連休の朝から見たのだから愚痴に付き合おうじゃないかと言う方は続きをどうぞ。

鈴愛の「2号店出店計画」が脚本的に非論理的な3つの理由

さて、私が前回で、鈴愛が五平餅で一旗揚げようと「2号店」の社長をやると言い出したところから、不満がある。それは、私にとって、また本作にとって「五平餅の美味さ」は秋風羽織基準で成立しているエピソードの中のアイテムだと言うことだ。

仙吉手作りの「五平餅の美味しさ」を客観的に評価し、美味しそうに食べ、それが原因と言って良い位に、鈴愛は「五平餅パワー」でティンカーベルに入れたのだ。前回の感想では面倒くさいから省略したが、前回で晴を鈴愛が説得する際に、こんなことを言っていたのを覚えているだろうか?

鈴愛「おじいちゃんの五平餅は絶対おいしい!
   あの難しい秋風羽織が大好きやったくらいや。自慢や!
   売れる。もう一回 売れる」

この台詞から、3つの非論理的な展開が見えて来る。1つは、鈴愛が仙吉の五平餅をどこまで美味しいと思っているのかが全く見えないこと。2つ目は、鈴愛が美味しいと思っているのは、飽くまでも秋風の味覚が基準であること。3つ目は、「秋風が大好きだった五平餅」が売れると言う根拠がゼロなこと。

せめて、いつもの図々しい鈴愛を活かして、律に五平餅が売れる確率や売り上げや儲けの算出などさせたデータを晴たちに見せて、ドヤ顔をする位が丁度良いのに、脚本家が描けるのはこの程度だ。

鈴愛が提案した時点で、理解者で協力者の "晴" を裏切った

更にこの非論理的な「2号店出店計画」に対して、前回では唯一の鈴愛 の理解者でありバカが付く程の良い人キャラの晴が鈴愛にこんなことを言った。

晴「あんたの37年間は全てが思いつきや」

そう、もう前回で鈴愛が提案をした時点で、鈴愛は天涯孤独、理解者も協力者も全て失ったのだ。

両親が旅行で店を開けるから、店を手伝う気になったの?

話を今回へ戻そう。要は、鈴愛自身がどこまで仙吉の五平餅を美味しいと思っているのかが分からない。そこへ戻ろう。これらのことで判明したのは、鈴愛は母親の気持ちを平気で踏みにじったことと、仙吉と仙吉の五平餅へのリスペクトも無いことだ。

ただただ、「あなたのかわいい娘が、やっと働こうと言い出したのだから、文句を言わず金を差し出せ!」だ。もはや、実の親への脅迫である。暴力無き強盗である。そんな鈴愛が、11分過ぎに背筋が凍りつくような台詞を吐く。いろいろあって、宇太郎が晴と今日にでも世界一周クルーズの旅を申し込もうと言い出した時だ…

鈴愛「私も お店 手伝うから大丈夫や」

衝撃である。この日まで、この時まで、この瞬間まで、鈴愛は働いていなかったのだ。文字遊びでないが「帰省」でなく「寄生」していたのだ。37歳のバツイチで子持ちで毎日エラそうな態度しかしていなかった鈴愛が、働き手の両親が旅行で店を開けるから、店を手伝う気になったのだ。

鈴愛に大きな欠伸をさせ説明拒否させた脚本家の重罪

ここまででも、十分に鈴愛の不道徳性や不届きものっぷりは描かれた。いや、正確に言えば、そう脚本家が書いた。そして、この脚本家は更に鈴愛のクズっぷりまで盛って来た。それが、晴が税務署に申請する確定申告書の貸借対照表を使って、「経営のいろは」の “い” を鈴愛に説明するシーンで、鈴愛に大きな欠伸(あくび)をさせた。

なぜ、一瞬でヒロインが人でなしと分かってしまうような脚本と演出をするのか? これが続く限り、どんなに “ポエムな台詞” で上っ面だけ飾り付けても、化けの皮はすぐに剥がれるのに…

あとがき

いっそ、自分の説明を欠伸で拒否した愛する娘に対して、晴が「死んでくれ! そしたら許してあげるよ」と、鈴愛が涼次を罵倒した台詞をそのまま活用したら良かったと思う。そうすれば、母と娘が似た者同士であり、子育てが間違っていたことも原因も結果も描けるし。それをやったら「神回」と認めたのに…

最後に。前回の感想に 135回もの Web拍手や数々のコメントを頂き、ありがとうございます。今週も、人でなしの鈴愛で始まりましたね。その上、サブタイトルが『始めたい!』ですから、サクッと開店しちゃうし、先週夏休み? だった花野と仙吉のお話で終わりかな。そう言えば、神が「8月16日が神回」と先週お告げをしてました。懲りないなぁ。

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この世界の片隅に (第5話・2018/8/12) 感想

この世界の片隅に

TBSテレビ系・日曜劇場『この世界の片隅に』公式
第5話『空襲来る…さよなら初恋の人』の感想。
なお、原作の こうの史代『この世界の片隅に』(双葉社)は未読、劇場アニメーション映画(2016)は Blu-ray鑑賞済み(感想あり)、日テレの終戦記念スペシャルドラマ(2011)は未見。


井戸端を訪れたすず(松本穂香)は、水兵になった幼なじみ・哲(村上虹郎)と再会する。「おまえに会いに来た」と笑顔で水くみを手伝う哲にすずは違和感を覚える。北條家までついて来た哲は、一晩泊まらせてほしいと言い出す。すず達が困惑する中、周作(松坂桃李)が帰宅する。ひとまず哲を迎え入れるが、はしゃいでいる哲と不機嫌な周作に、すずは気が気でない。一方、径子(尾野真千子)とサン(伊藤蘭)はその状況を楽しんでおり…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:こうの史代「この世界の片隅に」(双葉社)
脚本:岡田惠和(過去作/最後から二番目の恋、ひよっこ)
演出:土井裕泰(過去作/重版出来!、カルテット) 第1,2,3,5
   吉田健(過去作/アルジャーノンに花束を) 第4
音楽:久石譲(過去作/ぴあの、女信長)※本作サウンドトラック盤
劇中歌:「山の向こうへ」(作詞:岡田惠和、作曲・編曲:久石譲)

演出家が第1~3話担当者に戻り、見方や考え方が変わった

衣装や美術セットが妙に新品過ぎるのは、未だに気にはなるが。しかし、演出担当が第1~3話担当の土井裕泰氏に戻ったのが原因だと思うが、第5話にして本作への見方や考え方が少し変わった。

「無言のカット」を活かし、本作らしい実写版の世界観を創出

例えば、脚本と演出に於けるコンビネーションが良くなった。と思えるのが、無言のカットが多くなったことだ。登場人物が無言と言うことは、登場人物は何かをしているのに言葉を発しておらず、演技(仕草)でその役の心情や心境を表現していることになる。これは、本作を「ながら見」していては気付けない。

きちんと画面を見ていないと、1カット見逃したら話が見えなくなることを意味する。だから、映画では普通にやることだが、テレビではあまりやらない。しかし、第5話ではそのようなカットがたくさんあった。

例えば、北條家で、すず以外の全員が風邪にかかった場面で、すずが箪笥の中から紙に包まれた器を持ち出すシーンなんて、正に「無言のカット」を活かした場面だ。このような場面は、以前も無くはなかった。ただ、以前は全体のテンポの悪さが影響して、その「無言のカット」が “引き延ばし” を助長する役目を果たしてしまっていたのだ。

しかし、今回は違った。戦時中の時代にも必ずあったに違いない、どこにでもあるような “非日常の中にある、日常的な悲喜交々” を、例えるなら日記の1ページを一文字一文字を指でなぞりながら大切に読んで行くような映像の世界観を創出した。これは(原作は未読)アニメーション映画版には無かった表現だ。

第5話で、ここまで描けるようになったのが、遅いのか早いのかは別にして、本作らしい実写版ドラマの世界観を創り出したのは、とても良かった。

「無言のカット」のお蔭で、俳優の演技の秀逸さに気付けた

また、「無言のカット」の話の続きとして、俳優の演技の秀逸さに気付くことも出来た。1カットの尺が比較的長いため、俳優陣も、ただ台詞を言いきってそのカットを終えるのでなく、台詞を言い始まるまでの “間” や台詞を言い終わった後の “間” の芝居に、これまで以上に力を注いでいたように見えた。

その 1カット1カットの積み重ねが、これまで感じていたテンポの悪さを、独特な映像の世界観へと価値観を変えてくれた。これも良いことだ。

遊女テルが、すずとリンとの "日常の中の一期一会の妙" を強調

良かったと言えば、風邪を引いた径子がザボンが食べたいと言い出したくだりの続きで、すずがリンに会うために遊郭までやって来た際、風邪を引いて咳き込んでいる遊女のテル(唐田えりか)にザボンを1つ渡し、リンには会わずに帰るシーンがあった。

雪の降る中に立つすず、遊郭の中からすずを見下ろすリン、遊郭を見返すすず。当時は高価だったに違いないザボンをテルに差し出した戦時中だからこその “日常の中の一期一会の妙” を遊女のテルとのやり取りを盛り込んだことで、更に強調した。すずとリンの今後も、更に気になる…

あとがき

前回までは、かなり心配でした。しかし、今回で演出家が交代して良い雰囲気を醸し出したと思います。もちろん、このテンポ感や新品だらけの作風など好みの問題はあると思います。でも、私は忙しないドラマが多い中、親子でじっくり見られる絵本のような本作が良いなと思えるようになりました。次回にも期待します。
※8月19日(日)第6話の放送は、アジア大会放送のため、夜10時からとなります。

小耳に挟んだ情報でしたが、調べて見たら事実なので、ここに紹介します。下のポスター(縮小版)にあるように、2018年9月8日(土)に千葉県八千代市内にある「勝田台文化センター ホール」で映画『この世界の片隅に』の上映会があります。詳しくは、下記の画像をクリックすると、公式の詳細ページに飛びます。

平成30年度八千代平和事業「この世界の片隅に」

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