コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~1st SEASON (第11話/最終回・2017/8/18 再放送) 感想

コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~1st SEASON (第11話/最終回・2017/8/18 再放送) 感想
©フジテレビ

フジテレビ系・月9『コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~1st SEASON』公式
第11話/最終回『生と死』の感想の第2弾
なお、過去の2008年放送の『1st SEASON(便宜上こう呼ぶ)』、2009年放送の『新春スペシャル』、2010年放送の『2nd SEASON』はすべて鑑賞済み。



 高速道路のトンネル内で多重衝突事故が発生し、多数の死傷者が出ていた。藍沢(山下智久)は、ドクターヘリで事故現場に急行し、その凄まじいようすを目の当たりにする。
 報告を受けた黒田(柳葉敏郎)は、白石(新垣結衣)と緋山(戸田恵梨香)にヘリで現場に行くよう指示すると同時に、森本(勝村政信)と藤川(浅利陽介)には患者の受け入れ準備を頼んだ。
 三井(りょう)は、トンネル内にとり残されているケガ人を重傷度や緊急度で分別し、トリアージタッグをつけるよう藍沢に命じた。冴島(比嘉愛未)とともにトンネル内へと入る藍沢。するとそこに、腕から血を流している女性・小西(肘井美佳)が助けを求めてくる。小西の恋人・谷口(大橋智和)が、トラックの下に潜りこむようにして挟まれていたのだ。
 一方、白石と緋山は、澤野良江(山下容莉枝)という女性の治療にあたる。良江は、夫と息子がまだトンネル内にいる、と叫んでいた。ほどなく、良江の息子・秀明(高木涼生)が警察官に付き添われてやってきた。だが、夫の明夫(遠山俊也)の安否は依然不明だった。
 良江が腹腔内出血を起こしていることを知った緋山は、彼女をヘリで病院まで搬送しようとした。良江は、そんな緋山に、夫が戻ってくるまではここにいる、と懇願する。トンネル内では、谷口の救出作業が始まっていた。だが、救出までにはまだ時間がかかりそうだった。藍沢は、その場で谷口の治療を開始するが・・・。
---上記のあらすじは[FOD]より引用---

事故現場の再現性のリアルさに目を奪われる

ドラマの感想から少し離れるが、高速道路のトンネル内で多重衝突事故が撮影されたのが、供用開始前の新東名高速道路だけに、まず事故現場の再現性のリアルさに目を奪われる。ちょこっとした広場で数名のケガ人がいるのと訳が違う。そんな屋外で細かいカメラのカット割りや照明演出など、本当に感心させられる。

本作ではお馴染みにシーンも、丁寧に描くと見応え十分

まず、序盤の見所は、ドクターヘリ内で、緋山(戸田恵梨香)が澤野良江(山下容莉枝)と言う女性患者の腹腔内出血を見つけ、機内で緊急の心嚢ドレナージ術を行うシーン。器具が揃った中で研修医時代にしかやったことのない術式を、運行管理室の黒田(柳葉敏郎)からの無線の指示だけで行うハラハラドキドキのくだりだ。

狭くて揺れる機内での緊張感ある演出に俳優たちの演技。本作では定番の医療機器が不十分下での緊急手術のシーンだが、やはりこのようにじっくり描くと、似たような場面でも見応えがある。

災害救助の現場の厳しさを改めて痛感した

続いての見所は、藍沢(山下智久)と白石(新垣結衣)と冴島(比嘉愛未)が、トラックの下に潜り込むように挟まれている谷口(大橋智和)と言う男性患者のストーンハート(突然患者の心臓が止まってしまうこと)の治療。限られた医療器具であの手この手を試してもダメで、ついに大動脈峡部の断裂を見つける藍沢。

因みに字幕は「狭部」となっていたが、正しくは「峡部」だと思われる。内容には関係ないが。さて物語は、損傷程度なら病院に運んで…となったのだが、断裂では流石にお手上げ。助けられなかったことに残念な表情の白石に、藍沢がこう↓言う。

藍沢「ここで悲しんでられない。
   俺たちは助けられる患者を助けるんだ」

この言葉にハッとする白石と、気分転換して次の患者に向かう冴島。ベタだけど、これが災害救助のトリアージ。結構、このドラマで「トリアージ・タグ」のことを知った人も多いはず。もちろん、救命の現場で働くのを目指した人もたくさんいると聞く。そりゃあ、これを見たら才能と根性があれば「自分も」と考えて当然だ。

藤川が、フライトを志願する場面は何度見ても感動的

そして中盤で最大の見所がやって来る。人員不足の中で、黒田から転院を薦められる程にフライトドクターのスキルの乏しい藤川(浅利陽介)が、「俺に行かせて下さい」と言うシーンだ。真剣な藤川の訴えをのんで、藤川と白石がヘリポートを走るシーンは、何度見ても感動的だ。

患者をテキパキと捌いていくシーンの中で「森本先生からやり方は教わりました」と言う台詞がある。『3』には未登場の森本(勝村政信)が整形外科専門医だったから、『3』で藤川が翔北救命センターの整形外科専門の救命医になっている訳だ。ここに師弟の関係が見えた。森本先生にも是非『3』に登場して欲しい。

藍沢がヒーロー、白石がヒロインなのが明確な場面

緋山が助けた患者・良江の夫の明夫(遠山俊也)は、トラックから荷崩れした巨大な荷物の下敷きになっていた。藍沢らはレスキュー隊に早く荷物をどけるように頼むが、レスキューはトンネルの奥で二次火災が起こりそうだから、全員の避難命令が出される。

後ろ髪を引かれる思いで三井(りょう)のリーダーシップで非難することになったその瞬間、やりきれない気持ちの藍沢たちの中から、一人の声が大きく響く。白石だ。

白石「待って下さい。安全確認が終わって、
   その後ここに戻って来た時、
   私たちにやるべきことはあるんでしょうか?」

白石のこの言葉で、藍沢があと10分だけ救命処置を続けようと決断する。この辺で『1』では、藍沢がヒーロー、白石がヒロインと言う位置付けが明確なのが分かる。藍沢らの身を案じる黒田とドクターヘリのパイロット、梶(寺島進)も、きちんとヒーローとヒロインを盛り上げる役になってる。脚本の上手いところだ。

本作には、医師がヘリに乗って飛ぶシーンが絶対必要だ

それにしても、ヘリに乗っている俳優たちを、別のヘリから空撮するなんて、危険も伴うし、撮影スケジュールも大変だろうに、数カットあった。最終回だからと言うのもあるだろうが、こう言うリアルさを追求するカットが、しっかりと編集に活かされているから、院内のシーンにも本物の空気が漂う。

やはり『コード・ブルー』には、ドクターヘリにドクターが乗って飛ぶシーンが無ければ、始まらない…そう、改めて感じさせてくれた最終回だ。

黒田の家族の物語のエンディングも悪くない

黒田(柳葉敏郎)の息子・健一(今井悠貴)が、退院する日。黒田のことを「お父さん」と呼ぶシーンも何とも言えない。実際は15分拡大が大幅にカットされてのこの度の再放送だからしょうがないが、やはり、前回の第10話と最終回はオリジナル版で楽しんで欲しい。

それにしても、黒田の家族のストーリーとしては、黒田が右腕を失ったために完全なハッピーエンドとは言えないが、ある意味完全なハッピーエンドなんてドラマの中のことと考えれば、今回の黒田の家族の物語のエンディングも悪くない。いや、本作らしいリアルな終末と言えるかもしれない。

白石の罪悪感や絶望感やらが、一度に浄化された瞬間

終盤。前回で黒田の医師生命を絶ってしまった罪悪感から、大雨の中に飛び出して泣いた時に地面に叩きつけて、文字が滲んだ白石のメモ帳のアップから始まるシーンも見逃せない。悔やみまくってる白石に、黒田らしい嫌味にも似た愛情あふれる言葉が送(贈)られる。

黒田「もう、気に病むことはない。
   お前が辞めても、俺の腕は戻らん。
   そのかわり、医者を続けてれば、
   1つや2つの救える命はある。
   誰よりも多くヘリに乗れ」
白石「はい」

白石の罪悪感や絶望感やらが、いっぺんに浄化された瞬間だ。黒田が部屋を出て行く時に1カットだけ、廊下側からブラインド越しのカットが入る。あれが良い。あれが無いと、密談みたいな印象になるが、あることで、この2人の会話が公然のこととなり、強いては登場人物までもが共有しているような感じを与える。

そして、この開放感に似た演出(編集)がラストのエレベーター内での白石の言葉に繋がっていく。だから、協調するがために、あの1カットが必要だったと思う。

黒田が藍沢の親指と人差し指を擦り合わせる癖をする…

病院の屋上で、黒田と藍沢が会話するシーンで、藍沢が「そもそも答えなんてあるんでしょうか?」と黒田に問い掛ける場面で、黒田が藍沢の親指と人差し指を擦り合わせる癖に似た動作をするカットがある。これ、今回初めて気付いたのだが、どう言う演出意図、演技の目的があったんだろう。いやぁ、気になる…

白石は、医師を続けて行くための1つの答えを出した

ラストのエレベーター内のシーン。直前の黒田との会話の中で、藍沢は「名医とは?」の答えを出せずにいた。そんな藍沢が偶然乗り合わせた白石は、黒田との会話をヒントに、こんな↓1つの答えを出していたのだ。

藍沢「白石。現場で澤野さんの処置をしてる時、
   何か感じたか?」
白石「感じた。熱さ。人の…鼓動の熱さ。
   感じたでしょ?あなたも」
藍沢「ああ、感じたよ」
白石「その熱さを、
   いつまでも感じられる医者でありたい」

このエレベーターのシーンのあとは、全員の日常業務の映像に戻って終了。結局、白石は医師を続けて行く目標を見つけられたが、他の4人はもがいているってことだ。だから『2』でも、藍沢は名医の答えを探すために外科医の道を進み、白石は過去から逃れるために、必死に働き急成長をする…

この意味では、『3』も延長線上にあるのは確かだ。しかし、何か正常進化とは言い難い何かが存在する。それは何だろう?この最終回を見て、益々分からなくなった…

あとがき

ちょっとコンパクトに編集されたのが残念ですね。藤川の涙の電話のシーンや、冴島と元恋人の悟史(当時:平山広行)とのシーンも無かったですね。でも、続編が出来て当然の完成度。特に、5人の俳優と女優が演じるドクターやナースが全員ピッタリのハマり役。よーし、暇を見つけて『2』の第1話から見てみようかな。

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【『1nd season』の感想はこちら】
第9話 第10話


【『2nd season』の本家blogの感想はこちら】
「コード・ブルー 2nd season」ロケ地@千葉県八千代市
「コード・ブルー 2nd season」ロケ地@千葉県八千代市 (その2)
「コード・ブルー 2nd season」ロケ地@千葉県八千代市 (その3)
「コード・ブルー 2nd season」ロケ地@千葉県八千代市 (その4)「スナックすれちがい」
「コード・ブルー 2nd season」ロケ地@千葉県八千代市 (その5)「八千代医療センター」

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【『THE THIRD SEASON』の感想はこちら】
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