後妻業 (第2話・2019/01/29) 感想

関西テレビ制作・フジテレビ系・『後妻業』(公式)
第2話『莫大な遺産を強奪!悪女が動く運命の夜』の感想。
なお、原作の小説、黒川博行「後妻業」(文藝春秋)は既読で、同原作の2016年公開の大竹しのぶ主出演映画『後妻業の女』も鑑賞済み。
小夜子(木村佳乃)と柏木(高橋克典)は、入院中の耕造(泉谷しげる)の自宅にある金庫の解錠に成功。定期預金や投資信託の現金化を急ぐ。程なく、耕造の容体が安定。主治医から転院を求められ、小夜子から連絡を受けた朋美(木村多江)は大阪へ。その朋美の依頼で、府警時代の後輩・橋口(平山祐介)に小夜子の正体を探らせている探偵の本多(伊原剛志)は、小夜子と遭遇する。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:黒川博行「後妻業」(文藝春秋)
脚本:関えり香(過去作/今からあなたを脅迫します、結婚相手は抽選で) 第1,2話
阿相クミコ(過去作/カインとアベル、ワカコ酒) 第1話
演出:光野道夫(過去作/BOSSシリーズ、絶対零度~未然犯罪潜入捜査~) 第1,2話
都築淳一(過去作/カラマーゾフの兄弟、ママとパパが生きる理由。)
木村弥寿彦(過去作/大阪環状線シリーズ)
音楽:眞鍋昭大(過去作/モンテ・クリスト伯、SUITS/スーツ)
主題歌:冬の花/宮本浩次
"慣れている仕事" を "初めて" のように描いて完全に失速!
第1話の感想で、「128分の映画で描き切れてしまう内容を、どのように全10話程度に広げるのか?」が本作への期待の1つだと書いた。そして、脚本家が前回の2人体制から関えり香氏の1人体制になって、確実に失速した。
私にそう思わせたのは、主人公は「何度もやっている犯罪行為=慣れている仕事」を、まるで “今回が初めて” のように描いたこと。それなら原作と映画とも違った、これから後妻業を始める女の物語として再構築すべきで、木村佳乃さんが演じる「悪女の中の優しさ」を演出が表現し過ぎたのも失速の原因だと思う…
あとがき
やはり、脚本の構成能力の乏しい関えり香氏だけではダメだと思います。しっかりと全話の構成を出来る脚本家にサポートさせた上で、もっとテンポ良く演出出来る演出家にすべきです。関東生まれの俳優さんたちが大阪弁を話すのに必死で、演技が追い付いていないのも頂けません。とにかく、次回の第3話で継続視聴を見極めます。
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【これまでの感想】
第1話
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