トレース～科捜研の男～ （第4話・2019/1/28） 感想
フジテレビ系・月9『トレース～科捜研の男～』（公式）
第4話『飛び散った血と涙命を懸けた最後の嘘』の感想。
なお、原作の漫画、古賀慶「トレース～科捜研法医研究員の追想～」（「月刊コミックゼノン」連載）は、第6巻まで読了。
科捜研の相楽（山崎樹範）の兄・浩司（やべきょうすけ）が遺体で見つかる。強盗殺人が疑われるが、真野（錦戸亮）とノンナ（新木優子）の鑑定では現場から被害者以外の痕跡が見つからない。相楽は、借金を繰り返す浩司とは疎遠だったという。そんな中、真野は現場にあった1滴の血痕が気に掛かり、調べ始める。だがそれが元で相楽と口論に。やがて、相楽の犯行が疑われ…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作：古賀慶「トレース～科捜研法医研究員の追想～」(「月刊コミックゼノン」連載)
脚本：相沢友子（過去作/鍵のかかった部屋 第1-5・7・10-11話） 第1,2,3話
：岡田道尚（過去作/映画「マスカレード・ホテル」） 第4話
演出：松山博昭（過去作/鍵のかかった部屋 第1・2・5・8・11話） 第1,2話
相沢秀幸（過去作/グッド・ドクター） 第3,4話
三橋利行（過去作/コンフィデンスマンJP）
音楽：Ken Arai（過去作/鍵のかかった部屋、失恋ショコラティエ）
主題歌：関ジャニ∞『crystal』INFINITY RECORDS)
当初、名前の無かった岡田道尚氏が第4話の脚本担当
前回は、脚本の相沢友子氏が3回目の執筆作品となり、漸く主人公・真野（錦戸亮）が前面に押し出されて、これから良くなると思った矢先に、当初の発表では名前の無かった岡田道尚氏が第4話の脚本担当となった。恐らく、それが原因であることは間違いないと思う。
そして、結果的には残念ながら『昭和のポンコツ刑事の事件簿』と『成長しない新人科捜研の女の鑑定日記』になってしまった。
真野が科学捜査や鑑定をやっている印象が無さ過ぎる!
なぜ、『科捜研の男』とタイトルにあるのに、真野が科学捜査や鑑定をやっている映像を盛り込まないのだろう？ 例えば、毛髪の検査シーンでも、これ見よがしに挿入すれば、少しでも “やってる” 印象が視聴者に付くのに。まあ、最終的には真野が目立っているのは確かだが、流石に最後だけと言うのは困る…としか言いようがない。
物語も、お涙頂戴のために少々ご都合主義かなと…
また、物語も一見良さそうに見えたが、あれだけのクズだった兄が胃がん宣告を受けただけでガラリと改心しちゃうのも、少々ご都合主義かなと。例えば、父と娘の関係だったら娘に金を遺したいと改心するのは無理がないと思えたのだが。それに、胃がん宣告と保険加入の時期なども、ちょっと気になった。
あとがき
演出も前回同様、全体的に単調ですね。舞台中継みたい。せめて、血痕の飛沫状況を相楽（山崎樹範）が確認して驚愕する際に、洒落たCGで魅せても良かったと思います。まあ、河原でお札を拾うロケ日が、生憎の強風なんて点も見放したかって感じ。でも、とにかく、もっと科学捜査や鑑定をやっている真野の姿を盛り込むべきです。
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