まんぷく (第96回・2019/1/25) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『まんぷく』(公式サイト)
第17週『ラーメンだ!福子!』の
『第96回』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
福ちゃんと萬平さんが開発するラーメンのコンセプトに悩む中、タカちゃんの妊娠が判明。喜びの声が届きます。すると萬平さんが冷蔵庫のない貧しい我が家の状況や、タカちゃんの妊娠など、身近な出来事をヒントに、新たな条件を思いつきます。「美味しい。安い。簡単に作れる」に加えて、「常温保存できて、安心安全なこと」です。そんなある日、子供たちに事件が…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
福子が香田家からタカの妊娠を聞いて来る展開にすべきだった
主題歌明けから、がっかりである。タカの妊娠の知らせを神部が立花家に伝えて来てしまった。あれだけ無駄に且つ無意味に香田家を訪れていた福子なのだから、それこそ福子が “伝書鳩役” となって、香田家から浮かれて帰宅して、萬平たちにタカの妊娠を伝えたら良かった。
このような小さな福子の “役目” を積み重ねないと、益々主人公としての存在意義が無くなるばかりだと思う。
福子はタカに持参する前に源と幸に卵を食べさせるべきだった
タカに卵を持って来たくだりも、どうかと思う。立花家の貧しい食卓を毎回見せられている者としては、ここはまず我が子らに卵を食べさせて栄養を付けさせるのが母親の “役目” で無いのか?
ほら、ここでも福子がやるべき “役目” を描かずに他のことを描くから、前回までに描かれた「一夜漬けラーメン開発中」をあちこちに触れ回る福子が自慢して歩いているようにしか見えないのだ。
イジメられ帰宅した我が子を怒鳴るだけの萬平も不快だが…
さ~て、香田家とパーラー白薔薇の時間繋ぎの無駄話がやっと終わったら、顔は傷だらけ服は土が付いて汚れた服で、如何にも理不尽な子供らのイジメを受けた源と幸が学校から帰宅する。先述の通りに、今回は小さな福子の “役目” を積み重ねるべき時である。
そして、最初に萬平が、イジメられ帰って来て泣きじゃくる子らに「恥ずかしくない!」と大声で怒鳴る。まあ、萬平が怒るだけなのはしょうがない。発明となると常識が無くなる人間として、ずっと描かれてしまっているから。
母親の福子が、子どもらでなく父親の味方では困る
しかし、福子が萬平と同じでは困る。ここでの福子の “役目” は「父の萬平とは違う接し方をする母親の優しさ」を描くことでは無かったのか? なのに、父親に「「恥ずかしくない!」と言われても「嫌や」と泣く子らに、福子は「嫌やない!」と萬平の肩を持った。
これが、これまで立花家の教育方針が「子どもの我儘は両親が叱って抑え込む」と描かれ続け体なら理解もしよう。しかし、そのような描写は無かった。福子の子育て自体が描かれていないのが事実だ。
「傲慢な夫婦の二人三脚」を、朝から観たくない!
だから、きっと私を始め多くの視聴者が、「母の福子が源と幸の味方になってやらないと」と思ったに違いない。でも、そのようには描かれなかった。一体誰がこんな子どもの言い分を聞かない「傲慢な夫婦の二人三脚」を朝から観たいと思うだろうか? 「世のため人のために尽力する夫婦の二人三脚の姿」を期待していると思うのだが…
あとがき
福子が無心に萬平を信じて苦労するのは勝手ですが、その思いを子供たちに説教して「今に見てろ」とイジメを無視しろと言うのは、親の傲慢では? 我慢したって、イジメる奴はイジメ続けるでしょうから。
こんなに強く子どもらに我慢を押し付けるパワーがあるなら、そのエネルギーをイジメっ子に正しく伝えて、イジメを止めさせるのが萬平と福子の親としての “役目” では? どうやら、前作に続いて今作のヒロインも人でなしになりましたね。もう一度書きますが、がっかりです…
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【これまでの感想】
第1週『結婚はまだまだ先!』
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第2週『…会いません、今は』
7 8 9 10 11 12
第3週『そんなん絶対ウソ!』
13 14 15 16 17 18
第4週『私がみつけます!』
19 20 21 22 23 24
第5週『信じるんです!』
25 26 27 28 29 30
第6週『お塩を作るんですか!?』
31 32 33 34 35 36
第7週『私がなんとかします!』
37 38 39 40 41 42
第8週『新しい冒険!?』
43 44 45 46 47 48
第9週『違うわ、萬平さん』
49 50 51 52 53 54
第10週『私は武士の娘の娘!』
55 56 57 58 59 60
第11週『まんぺい印のダネイホン!』
61 62 63 64 65 66
第12週『絶対何とかなるから!』
67 68 69 70 71 72
第13週『生きてさえいれば』
73 74 75 76 77
第14週『理事長!?』
78 79
第15週『後悔してるんですか?』
80 81 82 83 84 85
第16週『あとは登るだけです!』
86 87 88 89 90 91
第17週『ラーメンだ!福子!』
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