まんぷく (第92回・2019/1/21) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『まんぷく』(公式サイト)
第17週『ラーメンだ!福子!』の
『第92回』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
小さな借家で迎える初めての正月。家族4人で質素な食卓を囲み、萬平さんが手作りしたおもちゃで遊ぶ子供たちの笑顔を眺める福ちゃん。豪華なおせちはなくとも、お金では買えない幸せがあると実感します。無職となった萬平さんも肩の力が抜け、久しぶりにのんびり。ただ、信用組合の理事長として大勢の客を迎えていた去年とは違って、今年は寂しいお正月になる、と思っていましたが…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
「食を扱うドラマなのに不潔」と思われない工夫が欲しい
渡邊良雄 氏の演出は、それなりに見られるはずだったのだが…。冒頭の引越し先での初めての元旦の食事シーンが不思議だった。福子が最初に箸をつけるのはゴボウの煮物? で、その次は舐めた箸をお椀から出す仕草があって、こののちに自分のお椀にある餅を息子の源にあげる展開になる。
私には、萬平の台詞の後に福子が話すから「福子は食べている振り」をさせられ、それがカメラに映り、本編にも採用されたと思う。しかし、見ようによっては、一度福子が口に入れた餅を源に分けているように見えなくもない。
言いたくないが、ここまで福子への共感も乏しい現在では、福子の箸の先まできっちりと演技指導し、且つ編集でチェックした方が良いと思う。こう言う積み重ねが、「食を扱うドラマなのに不潔」と繋がるのだから…
なぜ "立花一家を弄ぶ" ように見える展開にしたのか?
また、良く分からないのが、普通は家族愛、ホームドラマなら冒頭から、克子が福子のことを心配して、鈴のいる克子の家に立花一家を読んで、新年を迎えるのが自然に思える。しかし、今作はナレーションでも「狭くて質素な立花家」と「広くて賑やかな香田家」を比較対象して、敢えて言うなら “立花一家を弄ぶ” ような展開にした。
確かに比較すればメリハリは付くが、家族間でそんなことをやったら、冷たい家族の印象しか与えないと思う。「おめでたいお正月に福子の話をするな」と克子に言った鈴もどうかと思うが…
立花家の新居は、路地裏で日の当たらぬ小さな平屋の方が…
更に良く分からないし、私の知識不足もあって恐縮なのだが、昭和33年で塀付き庭付き二階戸建て住居は、それなりに余裕がある住まいと暮らしで無いのだろうか? まあ、いつもの私の見解であれば、本作はフィクションなのだから、それこそ路地裏で日の当たらない小さな平屋あたりが、映像的に無難な落し所だと思う。
でも、意外といい感じの家に住んじゃってる。だから、先週の感想に書いた通り、実は東弁護士のお手柄で、立花家にはそこそこの隠し財産があり質素な暮らしを装っているように見えてしまうのだ。真一が持参した退職金に頭を下げる萬平と福子なんて信用出来ない。それが、残念ながら今の『まんぷく』なのだ。
「お年玉だ、お金だ」と子らに騒がせる脚本と演出が下品…
で、正体不明、神出鬼没、責任感ゼロの敏子がやって来て、子供らにお年玉を渡す。もう「誰よりも福ちゃんが心配」とあっけらかんと言い放った敏子自身が “誰よりも福ちゃんを不幸のどん底に陥れた” のに気付いていないのだから、福子と敏子、似た者同士とは言わないが、無責任と言う部分は共通点がある親友とは言えるか。
そのあとには世良も合流。「お年玉だ、お金だ、貯金箱だ」と子どもらに騒がせる脚本と演出も、このような先述の “立花一家を弄ぶ” ような展開の一環で、ちっとも微笑ましいなんて思えない。
あとがき
最後になって全員集合するのであれば、「今年は克子姉ちゃんとタカちゃんが、正月の準備はしなくて良いって、言ってくれたのよ」と1月1日の朝に福子が子どもらに話していると、そこに外から賑やかや声が聞こえて来て、一度に全員集合した方が「福子の応援団」が復活って感じを醸し出せたのでは?
それをせずにお年玉同様に登場人物を小出しにするからセコく見えちゃう。まあ、それだと僅か数分で済んでしまいますが(苦笑) それと、ラストカットの福子、また顔芸でこのシーンの誰よりも演技をしていないと言うのも(失笑)
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【これまでの感想】
第1週『結婚はまだまだ先!』
1 2 3 4 5 6
第2週『…会いません、今は』
7 8 9 10 11 12
第3週『そんなん絶対ウソ!』
13 14 15 16 17 18
第4週『私がみつけます!』
19 20 21 22 23 24
第5週『信じるんです!』
25 26 27 28 29 30
第6週『お塩を作るんですか!?』
31 32 33 34 35 36
第7週『私がなんとかします!』
37 38 39 40 41 42
第8週『新しい冒険!?』
43 44 45 46 47 48
第9週『違うわ、萬平さん』
49 50 51 52 53 54
第10週『私は武士の娘の娘!』
55 56 57 58 59 60
第11週『まんぺい印のダネイホン!』
61 62 63 64 65 66
第12週『絶対何とかなるから!』
67 68 69 70 71 72
第13週『生きてさえいれば』
73 74 75 76 77
第14週『理事長!?』
78 79
第15週『後悔してるんですか?』
80 81 82 83 84 85
第16週『あとは登るだけです!』
86 87 88 89 90 91
第17週『ラーメンだ!福子!』
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