ちょい☆ドラ2019 (2019/1/12) 感想

NHK総合・『ちょい☆ドラ2019』(公式サイト)
『「○○な女」をテーマに10分弱の短編でお届けするドラマ「ちょいドラ」第2弾!SFコメディー、心理ドラマ、疾走するアクション、個性あふれる3ドラマを29分で。』の感想。
「ちょいドラ」第2弾!旬な若手俳優と話題の作家による共通テーマは「○○な女」。SFコメディー、琴線に触れる心理ドラマ、疾走するアクションドラマ。個性あふれる3ドラマを29分で一挙放送。
「ダークマターな女」:もし宇宙飛行士(伊藤沙莉)がダークマターになってしまったら?
「尽くす女」:心理カウンセラーを訪ねた一己(千葉雄大)の悩みとは。
「斬る女」:ボク(岡山天音)の職場はとんでもないところだった!?
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
作品1「ダークマターな女」
脚本:上田誠(過去作/雨天中止ナイン)
演出:早川淳(過去作/)
作業服を着た男性二人が「平井」と「円城」で、白衣を着た博士が「小松」、女性研究員が「瀬名」、科学技術庁長官が「筒井」で、「平井和正」「円城塔」「小松左京」「瀬名秀明」「筒井康隆」と日本の有名な SF作家の苗字から取っていると言うのは凝っていると思うが…
主人公の宇宙飛行士・天野千宙(伊藤沙莉)の青黒色メイクと演技が楽しいだけで、狙いは分からない訳でも無いし、笑える面白さはあったものの、ラストに今一つパンチが無いまま終了。やや、残念な仕上がりだった…
作品2「尽くす女」
脚本:野田慈伸(劇団「桃尻犬」の作、演、出演)
演出:宮下玲(過去作/ハートネットTV)
スジェンダーの主人公・一己(千葉雄大)の「自己肯定感」を巡る悩みを描尽くす女』。とにかく、千葉雄大さんの自然体で柔らかな雰囲気を前面に押し出した “千葉雄大ここにあり” って感じの 10分間。
しかし、単純に俳優の魅力に頼り切らずに、しっかりと心理カウンセラー(優香)とのやり取りを丁寧に描いて、10分間では難しいシビアなテーマを最後にはホッコリ&ウルっと来る感じに持って来つつ、更に「人間とは?」まで考えさせた異色な意欲作だった。ついでに、スタジオセットの作り込みもロケ地選びのセンスも良かったと思う。
作品3「斬る女」
脚本:ペヤンヌマキ(過去作/恋のツキ 第3,5,7,10話)
演出:土井啓太郎(過去作/お岩木さまの子供たち | NHK オーディオドラマ)
仕事になる気は無いが、妄想だけは全開の主人公・ボク(岡山天音)の半径数メートル内で起こる『キルビル』風アクションを踏まえた、痛快&爽快ミニミニアクション大作が『斬る女』。本作が 3作中で最も「起承転結」の構成がしっかりしており、脚本と演出が上手に噛み合った作品だ。
序盤から中盤への主人公や店の関係者へのイライラが募り始めた辺りからの、ヒロインの鋭子 役を演じるアクション関係の出演作の多い伊澤彩織さんのキレの良いアクションと最後のボクへの爽快な一言でスッキリ! クレジットを見たら、アクション監督は下村勇二氏だった。そりゃあ、スローモーション撮影シーンも見応えがあるはずだ。
あとがき
「2017年版」に続いての第2弾。このような小作品は大好きなので、NHKにはどんどんチャレンジして作って欲しいです。最近の千葉雄大さんの出演作は『ファイナルファンタジー XIV 光のお父さん』での息子・光生役が好きですが、今回の一己も良かったです。
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