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僕らは奇跡でできている (第10話/最終回・2018/12/11) 感想

僕らは奇跡でできている

関西テレビ制作・フジテレビ系・『僕らは奇跡でできている』公式
第10話/最終回『好奇心は終わらない!』の感想。



樫野木(要潤)に「悪影響」「消えてほしい」と言われた一輝(高橋一生)は、講義も休んで森へ。一輝が大学を辞めると知った新庄(西畑大吾)や琴音(矢作穂香)達は驚き、一輝を引き留めようと育実(榮倉奈々)に説得を頼む。そこで育実は、歯の治療に来た一輝に辞める理由を尋ねる。そんな中、一輝の辞職を巡って、育実や学生達、講師の沼袋(児嶋一哉)までもがそれぞれ行動を起こし…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:なし
脚本:橋部敦子(過去作/フラジャイル、A LIFE~愛しき人~)
演出:河野圭太(過去作/HOPE~期待ゼロの新入社員~) 第1,2,5,8,最終
   星野和成(過去作/あいの結婚相談所、ハゲタカ) 第3,4,6,9
   坂本栄隆(過去作/脳にスマホが埋められた!) 第7
音楽:兼松衆、田渕夏海、中村巴奈重、櫻井美希
オープニングテーマ:Shiggy Jr.「ピュアなソルジャー」
主題歌:SUPER BEAVER「予感」

アバンから、一気に現実から本作の世界観に惹き込まれる

本作を見るのが最終回が “初めて” と言う人以外は、前回から日常生活を送っての1週間振りのショッキングな “前回の終盤” で始まったアバンタイトルに、一気に現実から本作の世界観に惹き込まれる。

そして、やはり一輝(高橋一生)は大学に来ず、授業は休講。そこで、まず「最初の軌跡」が起こる。一輝の教え子で内向的な桜(北香那)が教室から出て行こうとする生徒たちを引き留め、自分たちだけで自習をしようと言い出した。それに驚く同級生たち。そして、桜がリーダーとなり自習が始まる。

いつもの山田の口調よりも若干 "一輝に寄せた" 演技指導

次は、出勤しなかった一輝を心配して沼袋(児嶋一哉)が一輝の家にやって来る。当然一輝は留守なのだが、留守対応をした山田(戸田恵子)がキュウリを持参敷いた沼袋に言う「ありがとうございます」の言い回しが、いつもの山田の口調よりも若干 “一輝に寄せて” 演技指導されているように感じた。

変わりたい巧と、変わったことを後悔する一輝の対比

そして、学食での一輝の教え子の巧(広田亮平)が桜に何気なくこんな一言を言う…

巧「いいよな 尾崎は変われて」

この直後の、一輝が祖父・義高(田中泯)の家の外でボーッとしている場面では、2人のこんなやり取りが続く。

一輝「光をおおきくしたら
   嫌なことまで入ってきて つらくなっちゃって」
義高「そうか 良かったな」

その後に挿入された一輝の過去のシーンでは、一輝が自分に起こった全ての事柄を “奇跡的な体験” として捉えるように、一輝が何かを勝手にやろうとした時は相手の気持ちを考えるように、義高や鮫島教授(小林薫)が幼少期から一輝に接して来たこと、その教えが今では一輝自身にしっかりと根付いていることが描かれた。

一輝の "奇跡" によって変化した人たちの話で終わらない…

そして、一輝はカメのジョージを森に連れ出して「ジョージ 今 幸せ?」と自問自答して天を仰ぐ。で、自分のお腹の上によじ登って来たジョージにこう言う…

一輝「つらい気持ちだって 光だから。
   これからも 僕の中の光を広げてく」

まあ、映像通りに「光」の意味を解釈すれば「光=可能性」となる。そして、先の沼袋や、このあとの新庄(西畑大吾)や琴音(矢作穂香)らが、一輝を引き留めようと育実(榮倉奈々)に説得を頼みに行くくだりは、一輝の “奇跡” によって変化をもたらされた人たちとなる。しかし、本作はそこで留まらない。

今を生きる人たちへの「応援賛歌」へとシフトして行く…

それは、中盤での鮫島教授の授業の中で始まる。鮫島が樫野木(要潤)の言葉を受けて、一輝がいつも持っている “缶” の話を始める。一輝が缶の中身に対して思っていることを、こうして学生たちに説く…

鮫島「(アイスの木の)スプーンが他のものと比べて
   何ができるとか できないとかじゃない。
   ただ そのものを生かしきること」

実は、これまでの本作は「光」「予(預)言者」の意味合いなどを含めて、とてもキリスト教的な思想に基づかれて描かれていた印象が強かった。脚本家自身が意識をしているかどうかは不明だが、神々しい存在を “奇跡” と置き換えて人間性を語る…みたいな。

しかし、この「そのものを生かしきること」と言う鮫島の台詞から、本作がそのような宗教的な壮大且つ神秘的な物語を突き詰めて行くのではなく、実はとても現実的な、敢えて言うならば今の日本の社会やそこで生きる人たちへの「応援賛歌」へとシフトして行くのが分かった。

一輝の変幻自在の思考が、カオスにも奥深い哲学にも見えて来る

また、一輝と鮫島教授の会話の中では、「光=可能性」に続いて、「光が無健大になる=僕の中に宇宙も入る」、そして「だから僕は宇宙に行くんです」と言うように一輝の思考が次々と展開して行く。僕の光の中に宇宙があるのに宇宙に行くと言うのだ。

もはや、一輝の言っていることは、支離滅裂か哲学か? そんな一輝を諭す鮫島教授。「時間を無くしたい」と言う熊野事務長(阿南健治)の台詞を含めれば、カオス状態でもあり更に奥深い哲学にも見えて来る。

鮫島教授が言った「そのものを生かしきる」と言う言葉…

そして、一輝は「宇宙に行くこと=フィールドワーク」として新たな研究の旅に出た。終盤で描かれた樫野木や育実、虹一(川口和空)の母・涼子(松本若菜)も一輝の存在によって “変化” をもたらされた登場人物たちだ。その他にも多くの登場人物が一輝の存在によって “変化” をもたらされた。

そして、一輝自身は彼ら彼女らから “進化” をもたらされた。中盤で鮫島教授が言った「そのものを生かしきる」と言う言葉。「生かしきる」とも「活かしきる」とも「使いきる」とも捉えることが出来ると思う。

「そのものを生かしきる」に込められた "光" と "愛" を…

それらは、捉えようによっては、とても厳しく冷たい言葉にも感じるが、「そのものを生かしきる」と言う考え方には、とても “愛” を感じた。自分でも気づかず、他人にも気付かれないで心の奥底に眠っている “可能性” を、一輝と言う “光” に触れ当たることで、ちょっとした意識改革が芽生えて目覚めさせることが出来た人たち。

そして、その人たちが自分の構成要素だと考え、自分が変えた人たちによって変化した自分を前向きに捉えて前進したのが一輝。講師の沼袋の口癖を借りれば、一輝の「グッジョブ」が周囲の人たちの「グッジョブ」を生み、それが一輝にフィードバックして、それがまた周囲にフィードバックする。

"普通" を「大人が楽しめるファンタジー」にした本作がグッジョブ!

決して人間は孤独ではなく、意識しなくても自然と繋がりを持って生きている。そんな普通のことを、普通に描いただけの本作。

しかし、ちょっと変わった “相河一輝” を通して “普通” を描くことで、心や身体に病を抱えている人や性的マイノリティに悩む人や、高齢化社会に於ける働き方など、その人の持っているポテンシャルを生かしきることの大切さと、そもそもその人の個性をしっかりと見抜き捉えることの大切さを教えてくれた。

決して他人事ではない “普通” を「大人が楽しめるファンタジー」にして丁寧に優しく作り込んだ本作こそ、キャストやスタッフを生かしきり、そして視聴者たちに “光” を射してくれえたと思う。本作にこそ、「グッジョブ」を捧げたい…

あとがき

改めて私が私自身を「生かしきれていない」ことを再認識させてくれた本作。そして、自分と違うものを安易に “異分子” として排除せず、“個性” として受け入れることで自分も周囲の生活や職場も “光” や “可能性” に満ち溢れると言うことを教えてくれたように思います。

クセのある作風でしたが、素晴らしい人間ドラマでした。是非、連ドラでの続編を観たいです。

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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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