昭和元禄落語心中(第9話・2018/12/7) 感想

NHK総合・ドラマ10『昭和元禄落語心中』(公式)
第9話(全10回)『秘密』の感想。
なお、原作の雲田はるこ「昭和元禄落語心中」(講談社)は、未読。アニメ版も未見。
三代目助六を襲名した与太郎(竜星涼)と小夏(成海璃子)が結婚してから月日が流れ、小夏が産んだ男児・信之助(嶺岸煌桜)は小学生になった。70代の八雲(岡田将生)の至高の芸は今も健在だったが、彼は人知れずある悩みを抱えていた。一方、小夏は実父・二代目助六(山崎育三郎)と母・みよ吉(大政絢)の四国での事故死には、まだ何か秘密があるのではないかという疑惑を抱き始める。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:雲田はるこ「昭和元禄落語心中」(講談社)
脚本:羽原大介(過去作/マッサン、黒革の手帖2017)
演出:タナダユキ(過去作/怪奇大作戦 ミステリー・ファイル 第3話) 第1,2,6話
清弘誠(過去作/塀の中の中学校) 第4,5,9話
小林達夫(過去作/幕末グルメ ブシメシ! 2) 第3,7,8話
音楽:村松崇継(過去作/連続テレビ小説『だんだん』)
主題歌:ゆず「マボロシ」
70歳代になった八雲を演じた岡田将生さんの演技力に脱帽
毎回、称賛しか感想がないので、似たり寄ったりの感想になってしまうのだが…。とは言え、今回は 冒頭で『品川心中』を語った 70歳代になった八雲を目や手の細かな芝居で見事に演じた岡田将生さんの演技力に脱帽したことから始まった第9話。
その他の登場人物らも、それなりに歳を重ねたメイクになっていたが、何れもメイクよりも演技が数段勝っており、今作はこれまでの “NHKドラマの安っぽいメイク” にも新風を巻き起こした。
中盤では人間の老いと真相の謎をじっくりと丁寧に描いた
その後の展開も、私の苦手な “時間軸の行ったり来たり” を巧みに使って、第8話までに描かれたピンポイントに重要なエピソードを上手に思い出させつつ、現在の登場人物の考え方を重ねて、過去への思いが歳を取ると少しずつ変化して行く “人間の老い” と、これまでの真相の謎をじっくりと丁寧に描いた。
板の上で死ねるのが落語家の本望と老いの怖さを丁寧紡いだ
そんな中盤の展開を経ての終盤もお見事だ。八雲の『たちきり』。これまでに何度も聞いた噺だが、二代目助六(山崎育三郎)とみよ吉(大政絢)の幽霊の絶妙な使い方も相まって、これ程に怖い噺だったとは…。板の上で死ねるのが落語家の本望と老いの怖さを丁寧に丁寧に紡いだ45分間。素晴らしい!
あとがき
先日12月5日に放送された『FNS歌謡祭』で、山崎育三郎さんが出演されて彼の映像と共に、ゆずが本作の主題歌『マボロシ』を歌ったのを見ました。かなりの感動でした。そして、ついに次回が最終回。もう終わってしまうんですね。もっともっと見たいです…
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【これまでの感想】
第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話
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