まんぷく (第51回・11/28) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『まんぷく』(公式サイト)
第9週『違うわ、萬平さん』の
『第51回』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
ダネイホンの試作品は大失敗。萬平さんは改良して、再びみんなに試食してもらうも、変わらず大不評です。ある日、うまくいかない開発に苛(いら)立つ「ダネイホン組」と、ほったらかしで不満がたまる「塩作り組」の間で大げんかが発生!萬平さんはようやく自分のせいで、みんなの間に亀裂ができていることに気づきます。福ちゃんから「まずは周りの人を幸せに」と助言を受けた萬平さんは…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
物語の散漫化と演出家の迷走が手に取るように分かるアバン
今回のアバンタイトルを見ても、今週(第9週)から突然に本作の演出初担当となった保坂慶太氏の演出が混迷しているのが手に取るように分かる。先日のように、今回はアバンの構成を映像順に書き出してみると良く分かると思う。
【1】萬平がダネイホンに集中し過ぎて「塩作り組」が不満をためている。
【2】福子は、自分と源を気に掛けない萬平に不満をためている。
【3】神部とタカが親密になっている。それが気になる従業員たち。
【4】育児をする福子。溜め息をつく福子。
【5】夫婦喧嘩を焚き付ける鈴。
【6】源を気にしてやって来る萬平は、結局ダネイホンのことだけ。
【7】結局、萬平にガツンと言えない福子。
約2分間のアバンに7つの項目があった。一見盛りだくさんに思えるが、よ~く精査してみれば、萬平はダネイホン開発のことしか頭に無く、神部とタカはなぜかイチャイチャしており、ヒロインの福子は育児をしているだけなのだ。
この状態で既に水曜日。本作の散漫化が進行し続けていることと、演出家が何をどの程度描いて良いのか迷走しているのが分かってしまったアバン。もう、アバンはしばらく休んだ方が良いと思う。おっと、こんなことを『半分、青い。』でも毎朝書いたのを思い出した。なんか、いや~な予兆だ…
慰労会をやった福子が閃かないのは連ドラとして崩壊してる
本編が始まっても、内容はアバンの延長線上で、美味しい栄養食品が出来ないことと、神部とタカ。ほぼ前回の丸写しだ。もう、今回は「捨て回」だと諦めたところに、咲の幽霊が登場。咲が福子に発破をかけるが、福子は「源ちゃん」と言うだけで、何かを閃く訳でも新たな行動をしようとする訳でも無く、寝ちゃう。
そこで、突然夜中に従業員たちの喧嘩が始まるが、それを阻止するのはバットを振りかざした鈴。確かに、ドラマとしては間違っていないが、先日から書き続けているように福子の役割が無さ過ぎる。そして、何よりおかしいのは、敢えて書かずに来たのだが書こう。
福子は、以前に一度社員たちの不満を解消するために慰労会を開催すると言う解決策を見出した過去があるのだ。そう、夫婦漫才をやった “あれ” だ。なのに、この場に及んでも福子はこんかことを言っている。
福子「世の中の人を喜ばせたいなら
まず 自分の周りの人を幸せにしないと」
問題解決を萬平に委ねてしまったのだ。先日(劇中の時間では数か月前になるのか)には親友のハルにも、今回では幽霊の咲にも、「仕事に夢中な萬平さんを助けるのはあなたしかいない」と言われているのに…だ。
夫婦二人三脚どころか、"人でなし" のヒロインでは困る…
結局、今回の15分間で強調されたのは、福子が親友のハルと幽霊の咲のアドバイスも無視して、「社長なんだから萬平さん、お願いします」と問題解決を萬平に丸投げして一安心したことだけ。
何も、福子に驚くような奇策で問題解決しろと言っているのではない。自分のことを思ってくれる人たちの助言を真摯に受け止めて、夫のために何でも良いからして欲しいだけなのだ。これでは、夫婦二人三脚どころか、前作『半分、青い。』のヒロインのように “人でなし” になってしまうかも知れない。そんなヒロインが2作続きでは困るのだ。
あとがき
慰労会と言うのを一度描いているのですから、今回のラストの福子を見ても、福子のキャラクターが連ドラとして崩壊しています。
育児が大変だからとか、萬平に社長として立派になって欲しいとか、福子のスッキリしない言動の理由を好意的解釈できなくもないですが、あれだけ夫婦漫才までやったのですから、やはりここは福子が閃いてブレイクスルーするのが連ドラと言うものだと思います。
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