まんぷく (第33回・11/7) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『まんぷく』(公式)
第6週『お塩を作るんですか!?』の
『第33回』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
塩の試作で自信を深めた萬平さん。戸惑う福ちゃんや、鈴さんの反対を押し切り、本格的な生産を目指すことに。神部さんに人手集めを頼むと、萬平さんは製塩設備の計画を練り始めます。福ちゃんは生活費と、塩作りの資金集めにも奔走。鈴さんもどうにか説得します。ところが神部さんが連れてきたのは、なんと14人もの若者たち。彼らは一体!?
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
"夫を支える妻" も "礼儀と思いやり" も、福子で描かれた!
で、この第33回では、前回では曖昧だった “萬平を支える妻” が序盤から描かれ、“内助の功” がしっかりと表現された。また、前回で描かれなかった “思いやり” も、福子の鈴への「お母さんが嫌やと思うことはしなくていい」と言う台詞できちんと盛り込まれた。
ついでに言うなら、ハナの家に助けを乞う場面でも、「武士の娘」に育てられた「武士の娘の娘」らしい礼儀も描かれた。
これらから、前回の幼稚で稚拙なヒロイン像とは全く異なる、香田家を出て成長した大人のヒロイン像の登場で、少々驚きは隠せないが、描いて欲しいことは明瞭に描かれているから、特に序盤の5分位までの展開には不満は無かった。
香田家と真一で、私が朝ドラで見たかったホームドラマになった…
また、月曜日に続いて香田家のシーンも挿入された。戦地の影響で色の無い世界に生きることになった忠彦が無彩色の世界で画家を始めるとなったままだったから、あれからどうなったのか気になっていたのだ。これもまた、描いて欲しいことが描かれたから不満は無い。
特に月曜日に描いた絵とは、数段良くなった絵を妻の克子でなく、以前に忠彦から「桜の絵」を貰った義兄の真一が評価したと言うのが良い。妻を亡くした真一が、忠彦の妻と子どもたちを励ます。こう言う…失意の戦後の中を必死に前向きに、そして明るく生き抜こうと助け合う家族を描いてこそ、私が朝ドラで見たかったホームドラマなのだ。
どうした今回? 何だった前回? こう言う朝ドラが見たいのだ
そして、場面は夜の新たな立花家。前回までは、ただ発明家の夫を信じるだけの福子だったのに、ここでの福子は自らも塩製造を勉強して、萬平の話し相手、相談相手になって夫を支えた。また、萬平が生活費を心配する姿も描かれた。
そして更に、鈴が家の経済状況を鑑みて “へそくり” の存在を明らかにする様子までもが描かれ、鈴に感謝の意を伝える福子も描かれた。これも先に描いた通り、戦後の苦しい中を助け合って生き抜こうする家族の姿だ。どうした今回? 何だった前回? こう言う朝ドラが見たいのだ。
スルーすべきはスルーした方が、気軽に楽しめる朝ドラになりそう…
前回の感想では、秀作だった最初の1か月と比べて、第6週に入ってから、あちこちに “綻び” が見え隠れし始めて危惧していることを敢えて書き綴った。そして、前回で塩の試作が成功し、本格的に塩で商売をすることを決意した萬平から始まった第33回。
前回の感想でも書いた通り、萬平の部分はとても展開が早い。ただ、以前に加地谷に言われた「商売は ほんと 下手だから」と言う部分が欠落しているのは気になるが、まあ神部もいるしってことで、今回はスルー。スルーと言えば、未だに福子たちが何にお金を使っているのか良く分からないが、そこもスルー。
どうやら、スルーした方が、こちらの精神衛生上も気楽に楽しめる朝ドラになりそうだから…
あとがき
正直言っちゃうと、試作した塩が商売モノとして大丈夫なのか、先日の薄味のラーメンを提供した食堂の夫婦に味見をして貰うシーンを入れてから話を進めた方が、「発明」と一緒に「商売」と「食文化」を描く朝ドラなら入れたら良いのに…と思います。でも、今回は出来が良かったので一先ずスルーしておきます。
とにかく良かったです。今回みたいな仕上がりなら、この先の不安は払拭されます。あとはこの質の安定を持続して頂きたいです。やはり本音は、好意的な解釈を続けて楽しめる朝ドラでなく、小さなことは気にせずに大きな物語と人間ドラマが楽しめる朝ドラを見たいからです…
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