今日から俺は!! (第4話・2018/11/4) 感想

日本テレビ系・日曜ドラマ『今日から俺は!!』(公式)
第4話『懐かしの80年代彷彿ロマンティックな青春の裏に隠された彼女の危険な秘密』の感想。
なお、原作の 西森博之「今日から俺は!!」(小学館「少年サンデーコミックス」)は未読。
今井(太賀)は、京子(橋本環奈)の友人・明美(若月佑美)から手紙を渡される。緊張しながらも明美と会った今井は、彼女と意気投合し、そのまま付き合うことに。三橋(賀来賢人)は今井に恋人ができたことが許せず、なんとかして邪魔をしようとする。人の恋路ばかり気にする三橋の鈍感さにすねる理子(清野菜名)とあきれる伊藤(伊藤健太郎)。一方、京子はあることをきっかけに落ち込んでいた。そんな中、三橋と伊藤は明美の秘密を知る。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:西森博之「今日から俺は!!」(小学館「少年サンデーコミックス」)
脚本:福田雄一(過去作/コドモ警視、都市伝説の女2、スーパーサラリーマン左江内氏)
演出:福田雄一(過去作/勇者ヨシヒコシリーズ、スーパーサラリーマン左江内氏) 第1,2,3,4話
鈴木勇馬(過去作/ゆとりですがなにか、東京タラレバ娘)
音楽:瀬川英史(過去作/勇者ヨシヒコシリーズ、コドモ警察、コドモ警視、スーパーサラリーマン左江内氏)
主題歌:男の勲章/今日俺バンド
巧みな音の演出で、本作の魅力を凝縮した見事なアバン
今回もアバンタイトルから、アクセル全開だ。冒頭はメインの2人を外して、紅高の今井と谷川のナンパ劇を巧み音楽演出で描いて、2分30秒頃に三橋と伊藤が登場した途端に音楽を止めて、2人の吹く声と無音で存在感を際立たせる。そして、今井の絶叫。冒頭の3分間を見ただけで、4人のキャラは分かるし、2対2の関係性も分かる。
その後の、成蘭女子の明美からの手紙の描き方で、本作の方向性もバッチリ分かる。本作の魅力を凝縮した見事なアバン、そしてオープニング映像への流れ。どうやら、今週も何の不満も無く1時間が楽しめそうなアバンの計算された作り込みに安心だ。
本作でしか描けない80年代の高校生の活き活きとした姿
本編が始まれば始まったで、架空の80年代のツッパリたちらしい恋物語を面白おかしく描いてくれるかと思いきや、突然「♪ウンコマン」の連呼。もはや、三橋に至っては知能レベルを疑う次元だが、これこそが架空、フィクションだから描ける世界。そして、本作でしか描けない1980年代の高校生たちの活き活きとした姿だ。
また、漫画(未読)の実写化で、CG等の映像処理でなく、“三橋の白目” に代表される賀来賢人さんたち俳優さんたちの名演技が創出する “本作ならではの漫画チックな世界観” も、端から端まで見逃せない。
硬軟な場面がサクサクと展開する快楽と、ラストに向かう高揚感
さて。「今更?」と言われそうだが、今回を見て改めて気付いたことがある。それは、三橋が画面に現れると一気に “本作ならではの漫画チックな世界観” になり、三橋が不在なシーンは本作でしか描けない、1980年代の活き活きとした高校生たちの姿を描いた “お約束満載の青春ツッパリドラマ” に瞬時に切り替わること。
この切り替わりが実に絶妙な上に、終盤に近くなると “本作ならではの漫画チックな世界観” と “お約束満載の青春ツッパリドラマ” が融合して、80年代のツッパリたちを描いた「笑えてグッとくる痛快学園コメディー」に仕上がる。硬軟な場面がサクサクと切り替わる気持ち良さと、ラストに向かう際の高揚感の演出は、近作に類を見ないと思う。
あとがき
玄関先での佐藤二朗さんの自由演技に清野菜名さんが、ついに吹いちゃいましたね。その後の展開もホントに秀逸。面白くて楽しくて、くだらないのに一瞬たりとも目が離せない細かな描写の連続。視聴率がじわじわと上昇してるのも納得です。今回も、サブタイトル通りの内容で大満足でした。
食わず嫌いの方にも、是非と1度は見て欲しい作品です。次回も楽しみです。
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