まんぷく (第22回・10/25) 感想

連続テレビ小説「まんぷく」

NHK総合・連続テレビ小説『まんぷく』公式
第4週『私がみつけます!』の 『第22回』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


福ちゃんたちが上郡に疎開してひと月がたちました。福ちゃんと鈴さんは台所仕事。手持ち無沙汰な萬平さんは、ゆっくりして丈夫な体に戻すように、と2人から言われますが、じっとしていられません。散歩に出かけた萬平さんは、川で魚取りをしている子どもたちに遭遇。子どもたちと一緒に網で魚をつかまえるうちに、もっと効率よく魚を取る方法を思いつきます。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

毎回、今回位に親子3人をしっかり描くと面白くなる

アバンタイトル。疎開から1か月が経過。戦中の疎開がまるで保養地のように描かれているのは気になるが、まあ、それも本作らしいと言えば本作らしい。そして、今回は鈴と福子が「家長」の取り合いを始めた。そして、そんなことも知らずに萬平は散歩へ。この位の3者のバランスが良いような気がする。

だって、放送開始から早や3週間半経過しているにも拘らず、福子と萬平は苦労の末に結婚しただけだから。必要以上に2人を前面に押し出すのも「主人公特権」で悪くないが、今は鈴の癒しキャラを活かして、2年分端折った「ちょっと変わった新婚夫婦と姑の、遅かりし同居生活」を、疎開先を借りて補完した方が得策だと思う。

それでなくても、2年以上が経過したのだから、戦地に赴いた「福子の応援団」の男たちの内から帰還して来る登場人物が描かれても不思議でない訳で。それをも端折って時間経過しているのだから、しっかりと親子3人を描くべきだ。

オープニング映像があるから「避暑地の保養風疎開」が許せる

主題歌明けも、まるで避暑地に静養に来ているような長閑な情景が続く。普通の映像作品に於ける戦争表現とは、ちょっと異なる描写に違和感を覚えなくもない。しかし、あのオープニング映像の雰囲気を味わった直後に見ると、意外とすんなり受け入れられる。

と言うことは、いよいよオープニング映像にも慣れて来たと言う訳だ。これ、半年間の朝ドラを楽しむ要素として、私としては結構重要なことだ。特に、個人的には字幕表示にして歌詞を見(読むのでない)ながら映像を追うと、かなり毎朝新鮮な気持ちになれることを、最近発見した。良かったら、試して欲しい。

萬平の個性を、日常描写に少しずつ落とし込むのが正しい

さて。子どもたちが川で楽しそうに魚獲りをしている。そこへ、萬平が差し掛かると、「どんな魚がいるんだい。何がとれるの?」と萬平の方から子どもたちに声を掛ける。大阪から疎開して来たのに東京弁(関東の言葉)で。その不自然さに気付かない無垢な子どもたち。

そして、子どもたちと一緒に川に入り魚獲りを始める萬平が、子どもたち以上に無垢な存在に表現される。前回までだと、このままほんわかムードで進みそうだが、今回は、久し振りに萬平の “閃き” が描かれた。これが大事だ。大阪から来たのに東京弁を話したり、子どもと純粋に遊んでいるかと思えば発明家魂に突然火が点いたり。

こう言う、萬平の “変人っぷり” と “問題解決能力” と “発明家魂” を少しずつ日常描写の中に落とし込むことで、いずれ将来に大発明をするのも不自然で無くなるのだ。因みに前作では “変人っぷり” しか描かずに発明したから物語が崩壊したのだ。従って、比較する意味は殆どないが、本作の方が何段階も上を行っているのは間違いない。

鈴の複雑な本音を、松坂慶子さんの芝居で見事に描いた

さて、萬平が魚獲りの得策の準備を始めた頃、福子と鈴がまた口喧嘩を始めた。しかし、今回の口喧嘩の結末は、これまでのものとは大きく違った。今までは「早く子どもを作れ」とか萬平への不満を言っていた鈴と、萬平の良さを何とか鈴に伝えたい福子だったが、今回の福子は、こんな台詞を言った。

福子「みんなで仲よくするのが一番よ。そうでしょ」

この一言が脚本的に良いなと思うのは、毎度似たような母と娘の口喧嘩になりそうなところを、変化を付けて鈴の反論をやんわりと止めさせたこと。更に、鈴には反論も共感の台詞を与えずに、「分かってるわよ。でも、私は武士の娘だから…」と言う鈴の本音を松坂慶子さんの芝居で描いたこと。

鈴の気持ちの変化と、鈴の可愛らしさを、いつもは背筋をピンと伸ばしている鈴が、肩を竦(すく)めて、少し微笑む仕草で見事に描いた。月曜から水曜日は解せない演出、演技指導ばかりが目立った安達もじり氏だったが、やっと本領発揮と言ったところだ。こう言うのを前回の列車中での席譲りの際にも発揮して欲しかった…

「漫画チックな面白さ」こそ、今後脈々と流れる路線かも…

さて、にわか仕込みの「電気ショック漁(今は違法)」が上手く行き、大量の魚が獲れた。

前回で列車に乗っている時や、今回で散歩に出掛ける前には、あの憲兵隊との騒動から2年も経過しているのに一向に体力や病状が改善していないように描いておいて、前回で電気を引っ張って来る時や今回の「電気ショック漁」をやってる時には、まるで別人のように身体を動かし声も大きくなる。

この落差が少々リアルさに欠けてはいるのだが、先の「避暑地の保養風疎開」の描写と相まって、ちょっと漫画チックな面白さを醸し出している。いや、意外とこの「漫画チックな面白さ」は本作の特徴になる可能性がある。だって、史実は多くの人が知っているはず。それをそのまま描けば「伝記」「偉人伝」のになってしまう。

しかし、そこへ「漫画チックな面白さ」を加味したら斬新さも…。そう言えば、当初は馴染めなかったオープニング映像も、最近の朝ドラのそれらような芸術作品的な仕上がりでなく、どこか漫画チックなコミカルさと可愛らしさが斬新さを生んだ。もしかすると、オープニング映像の雰囲気こそ本作に脈々と流れていく路線かも知れない…

萬平と鈴は、料理を介すると意気投合する面白さ

10分過ぎ。獲り過ぎた川魚の調理風景を通して、萬平、福子、鈴のそれぞれの “食に対する拘りや考え方” が描かれる場面があった。そんな中で、萬平が川魚の塩焼きを食べながら、鈴により美味しい食べ方の提案をすると、話が盛り上がるくだりがあった。

萬平「あっ これ 塩もいいけど
   しょうゆをかけると絶品ですよ お義母さん」
 鈴「おしょうゆ 頂戴」
萬平「ハハハ。はい」
福子「川魚は嫌いって言うてたのは誰~」
 鈴「新鮮な川魚は 好きやの」
萬平「いや~ よかった」
 鈴「あっ おみそも合うわよ 萬平さん」
萬平「そうですか。じゃあ頂きます」

この辺の台詞のやり取りは、萬平だけでなく鈴も “味に拘りがある” とか “より美味しい食べ方をいつも考えている” ことを、日常描写の中に少しずつ落とし込んでいる。僅か30秒のやり取りだが、萬平と鈴が料理を介すると意気投合することまで表現した。この位に密度が濃い脚本と演出を続けて欲しいものだ。

あとがき

終盤の2分間の、電気ショック漁への苦情と、無断で電気を引っ張って来て使用していることへの苦情への、萬平と福子と鈴の対応の違いを、面白おかしく魅せて来ましたね。これで3人がそれぞれの個性を活かして、これから生きて行くのが垣間見れたような気がします。ホームドラマとして、なかなか良い仕上がりの第22回でした…

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【これまでの感想】

第1週『結婚はまだまだ先!』
1  2  3  4  5  6
第2週『…会いません、今は』
7  8  9  10  11  12
第3週『そんなん絶対ウソ!』
13 14 15 16 17 18
第4週『私がみつけます!』
20  21  22

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