僕らは奇跡でできている (第3話・2018/10/23) 感想

関西テレビ制作・フジテレビ系・『僕らは奇跡でできている』(公式)
第3話『少年を動物園に連れサル!?』の感想。
講義後、一輝(高橋一生)は「ボスが変わりそうだ」と樫野木(要潤)に言い残し、近所の動物園へと急ぐ。樫野木は鮫島(小林薫)が学部長を辞めるのではと思う。だが、一輝が話していたのはサル山のボスの交代劇だった。学生の琴音(矢作穂香)は、そんな一輝に恋人がいるかどうかを気にする。一方、一輝は虹一(川口和空)を連れて動物園へ。その夕方、母・涼子(松本若菜)が育実(榮倉奈々)の元に駆け込み、虹一が行方不明だと騒ぐ。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:橋部敦子(過去作/フラジャイル、A LIFE~愛しき人~)
演出:河野圭太(過去作/HOPE~期待ゼロの新入社員~) 第1,2話
星野和成(過去作/あいの結婚相談所、ハゲタカ) 第3話
坂本栄隆(過去作/脳にスマホが埋められた!)
音楽:兼松衆、田渕夏海、中村巴奈重、櫻井美希
オープニングテーマ:Shiggy Jr.「ピュアなソルジャー」
主題歌:SUPER BEAVER「予感」
演出家が交替して、更に本作の面白味が増した
前回よりも、ファンタジーな演出が影を潜めたと思ったら、演出担当が河野圭太氏から星野和成氏へ交替していた。気付く人には分かる明らかに過去2回分と違う部分。ただ、これが作り手側の計算なのかは想像の域を出ないが、この第3話に関しては、演出家交替は大成功だったと思う。
なぜなら、これまでは一輝(高橋一生)の心情を中心に関係者も描くと言う物語だったが、今回はある意味、一輝と無関係な虹一(川口和空)と更に無関係な母・涼子(松本若菜)を巻き込んだ “騒動” を描く内容だったから。
だから、若干 “常識” を強調して描いた方が、面白味が出る…と言う判断だったような気がする。そして、先に書いた通りにファンタジーを薄めたことが成功した。
今回も、私に数々の問い掛けや訴えを次々と投げかけて来た
さて、内容については、これまた緻密に計算された脚本と演出と俳優たちの演技が、巧みに重なり合って創出された見事な “架空の中の真実” が、私(視聴者)に数々の問い掛けや訴えを次々と投げかけて来る。
特にこの第3話では、一度興味関心を抱いたらその現場から離れられない集中力を発揮するような虹一のような子どもを育てる親たちへの問い掛けや応援…
他人とは少し違うことも、他人の目に自分がどう映っているのかもわかった上で、自分の尊厳を有し、他人に合わせる努力もする一輝と同じような言動をしてしまいがちな大人への共感や慰めもあったように思う。
フィクションだから構築出来るこの世界観に、魅了されっ放しだ
また、今回は一輝を中心とした一輝の祖父・義高(田中泯)と虹一の興味深い関係性も描かれた。そして、虹一を叱らない大人たちがいるこの世界観。何だかんだ言いつつも一輝の個性を尊重するこの世界観。一輝の1つ1つの言動にハッとさせられる人たちばかりのこの世界観。
このフィクションだから構築出来るこの世界観に今回も魅了されっ放しだった…
あとがき
思うがままに生きる一輝の姿を通して、常識や固定概念にとらわれ過ぎな人たちに、ほんの少しずつですが、自分自身をもう一度見直すチャンスを与えるドラマって感じですね。劇中とテレビの外側が不思議な感じで繋がっている…そんな感じも面白いです。次回にも期待します。
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