まんぷく (第20回・10/23) 感想

連続テレビ小説「まんぷく」

NHK総合・連続テレビ小説『まんぷく』公式
第4週『私がみつけます!』の 『第20回』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


昭和19年夏。日本の戦況は次第に悪くなり、克子姉ちゃんは4人の子どもを連れて、忠彦さんの田舎に疎開することになりました。福ちゃんと萬平さんは疎開を提案しますが、鈴さんは「家を守らないと」の一点張り。年が明け、大阪から少し離れた天王寺で空襲が!しばらくして大阪上空にやってきた戦闘機が降らせたものは…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

やはり、演出家の交替が、吉と出るか凶と出るか…か?

時は、昭和19年(1944)の夏。アバンタイトルでは戦況が悪化して、克子が4人の子どもを連れて、忠彦の田舎に疎開して行く。克子たちを背中を心配そうに見送る福子と萬平と鈴の3人。何となく、そう何となくなのだが、この時の3人の表情の意味が分からなかった。いや、分り難かった。

そう言えば、第4週目で演出家が交代したことは前回の感想で書いた。そして演出的な違いも殆どなく安心したとも書いた。しかし、今回のアバンを見る限りでは、その考えを少しだけ修正せざるを得ないかも知れないと感じたアバンだった。今回は物語と演出や演技にも注目して見ようと思う。

萬平が、福子を「お前」と表現したことに驚いた!

さて、「産めよ、殖やせよ」の新聞記事の際の拍子木の音の演出も、ちょっと場違いな感じで始まった本編。蚊帳の中で、福子が萬平の腰を気遣って摩る場面なんて、朝ドラの割にアダルトチックな描写で新鮮味を感じたのだが、それ以上に新鮮味、いいや違和感の方が正しいかも…と思ったのが、萬平のこの台詞だ。

萬平「お前は いい奥さんだ。僕は幸せだよ」

あれ? 萬平は福子と二人きりの時も「福子さん」と読んでいたはず。どうやら描かれていない新婚生活の1年間で、二人きりの時は「お前」と呼ぶようになったようだ。まあ、劇中の登場人物が妻をどう呼ぼうと勝手だが、唐突だったから驚いてしまった。

そして何より、萬平が「お前」と言うかな? と言う、これまでとの連続性も気になった。終盤では萬平は「福子」と呼び捨てにする。亭主関白を表現したかったのだろうか? いずれにしても、萬平には「福子さん」が似合っていると思う。『花子とアン』で夫の英治が、妻をずっと「花子さん」と読んだように…

映像的には面白いが、ここまで何度も再登場させるなら…

そして、6分過ぎ、三度目か? 鈴の夢の中だか、鈴の幻視だか、幽霊なのかは分からないが、亡くなった咲姉が登場。早々に退場して残念だった内田有紀さんが見られるのは嬉しいが、ここまで度々登場するなら退場させなくても良かったのでは? と思ってしまう。因みに、終盤でも福子の夢枕に咲姉が立つシーンもあったし。

本作が史実に寄せて書いているのは理解するが、本作は飽くまでモデルのいるフィクション。それに、この時点でもかなりのフィクションが盛り込まれている。だからこそ、こんなに何度も登場させるなら…。もちろん、こう言うのがドラマらしい表現だし、映像だから出来る面白さなのは重々承知。でも、やっぱりここまで何度も登場させるなら…

振り返る福子のアップに "奇妙さ" を感じてしまった…

時は昭和19年(1944)秋。11月24日。東京が空襲され、福子の友人も田舎へ疎開すると言う。どんどん福子の周囲の人たちが、徴兵や疎開で自分の下から離れていく。そんな悲しみの中で道に掛る「今ぞ決戦の時!一億総動員」の横断幕を見た福子が、来た道を振り返るアップが、大変気になってしまった。

戦争に対する怒りや、知り合いがバラバラになる悲しみや、戦地に赴いている人たちの安否を思う不安さなどが、入り混じった複雑な感情をこのアップの1カットで表現したのだろう。それは分かる。分かるのだが、これまでに見たことのない福子の表情だっただけに「これ、福子だよね?」と奇妙に映ってしまった。

もしかしたら演出家交替の「凶」の部分かも知れない

確かに戦争に対する福子の心情を描写するのは大切なことだ。しかし、これまで3週間見て来た福子、特に萬平が憲兵隊に無実の罪で投獄された時にも見せなかった “怒りの表情” をここで使っちゃうのはどうかと思う。

これ、もしかしたら演出家交替の「凶」の部分かも知れない。きっと第3話までの演出家なら、安藤サクラさんにここまでの眼力の演技を要求しなかったと思う。もちろん、今回だけのことかも知れない。

しかし、全体的にはコミカルな描写の中に時々織り交ぜられるシリアスとのバランスが絶妙だった(敢えて、過去形にする)本作とは、明らかに異質な演出と演技。これが続くようだと、演出家(週)単位での品質に差が出る可能性が大ってことになる。そうならないことを願うばかりだ。

あとがき

前回では目立ちませんでしたが、今回で渡邊良雄氏と安達もじり氏の、特にシリアスな演出の差が明らかになりましたね。第3週までの渡邊氏は、シリアスの中にファンタジーと言うか優しさや人間の情をちょっと添えて、厳粛さや重大さを強調しました。萬平投獄の数々の場面を思い出せばお分かり頂けると思います。

で、今週の安藤氏のシリアスの演出は、深刻さや重厚さを演出しています。確かに今週は戦争と言う巨大な恐怖を描いている訳ですから、一個人の投獄生活とは違いますが、この演出の違いは無い方が良いに決まってます。だって、視聴者は誰が演出家かなんて意識せずに見て、違和感だけが少しずつ溜まっていく可能性があるからです。

その意味でも、早く戦後に進んだ方が良いと思いました。そして、まだ第4週目ですから、各演出家同士で連携を取れば、まだまだ容易に改善できると思います。

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【これまでの感想】

第1週『結婚はまだまだ先!』
1  2  3  4  5  6
第2週『…会いません、今は』
7  8  9  10  11  12
第3週『そんなん絶対ウソ!』
13 14 15 16 17 18
第4週『私がみつけます!』
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