まんぷく (第18回・10/20) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『まんぷく』(公式)
第3週『そんなん絶対ウソ!』の
『第18回』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
福ちゃんの活躍で、ついに萬平さんが釈放されました。厳しい取り調べによって、体がぼろぼろになってしまった萬平さんの元に、福ちゃんはお弁当を持って毎日通い続けます。思いが通じ合った二人の前に立ちふさがるのは、あとは結婚に大反対を続ける鈴さんだけですが…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
流れるような、見事な展開だった…
戦争と言う暗くて重い影が、明るい福子たちの頭の上に覆い被さった。そんな中でも、飛び切り明るい福子の、萬平との結婚を応援する人々。戦地に行く人、家族を残して出征する人の悲しい別れを通して、夫婦の在り方が描かれた。
そんな中での、萬平の鈴への結婚の許しを請うくだり。必死に鈴を説得する福子。薄っすらと流れる軽快な劇伴の中で描かれた、緩やかな鈴の気持ちの変化。
そして、その劇伴がカットアウトすると、先日まで描かれていた憲兵隊に牢の中で「何が何でも生き抜いてやる」と誓ったことを萬平が話し出す。遠くから「シャンシャンシャン」と近づくのは托鉢の鈴の音だろうか。音が近づくと共に鈴の気持ちも解れていく…。
そして、ついに2人の結婚を認める鈴の笑顔に、明るい劇伴。そして、すぐに鳥たちの声の響く晴天の下での結婚式…
ゆったりサイズの着心地の良さ。それが、本作らしさだ!
まるで最終回のような完成度とまとまり感。そして、見事な第1章の締め括りと言った感じだ。とにかく、今回の15分間だけ見ても、登場した全ての人物の人間性や時代背景や過去の17回で描いて来たことが、ざっくりと分かるように作り込まれている。詰め込み過ぎな位に情報過多なのに、でもちっとも窮屈でない。
それは、本作には程好い “間” があるからだ。例えば、福子と萬平の出会いから結婚までも、正直びっしりと行間が詰まるようには描かれていない。適度に間引かれて描かれており、視聴者の想像に少し託すように描かれた。福子と福子の応援団の関係もそうだ。まだ僅か17回しか放送が無いのだから、何となく応援団が結成されたようにも映る。
しかし、それが良いのだ。そう、洋服に例えれば、サイズが大きくブカブカでもなく、サイズが小さくキツキツでもなく、スリムフィットと言うよりゆったりサイズのピッタリ感。その着心地の良さこそ、本作らしさであり、見ていて疲れないし、むしろ着心地を毎日楽しみたくなるのだ。
これだけしっかりと作り込みながら視聴者を満足させるなら
また、出会いから結婚までの経緯の描き方も良かった。何となく出会った2人が、事件を共有したことから互いの存在を強く意識するようになり、事件から解放されると途端に結婚へ進んで行った。母の鈴の気持ちも同じだ。1つの騒動を通して、福子と萬平だけでなく、周囲の登場人物の心情の変化まで、つぶさに描いた。
だから、共感出来る。応援出来る。感動出来る。第3週目で、これだけしっかりと作り込みながら視聴者を満足させるなら、この先も「魔のラスト1か月」は別にして、それまでは順調に進みそうで何よりだ。
あとがき
いい感じに結婚まで描きましたね。完成度が高くて驚いています。この調子なら民放やマスコミも本作を取り上げそうですね。何せ、インスタントラーメンの話ですから、民放の方が馴染み易いですから。今さらですが、やっと前作の亡霊から解放された気分です。次週にも期待します。
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