まんぷく (第16回・10/18) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『まんぷく』(公式)
第2週『…会いません、今は』の
『第16回』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
憲兵隊に逮捕された萬平さんを救おうと頭を悩ませる福ちゃん。そんなある日、ホテルで開かれる大阪商工会の会合に、経済界で力を持つ三田村会長が来られると恵さんに聞いた福ちゃんは、会長に萬平さんを救ってくれるよう直談判にいきます。そこに一度は助けを断った世良さんもやってきて…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
「アバンで繰り返す意味はある」を再認識した
「食」と「命」や「人生」が直結していると言う、謂わば本作のテーマの1つであることを、決してひけらかすことなく、あくまでも物語の流れの中で描いた、前回の見事なラストを今回のアバンタイトルでも引用した。
実は、前回でそこまで深い部分には気づかなかった(出勤前でゆっくりと見られなかったと言う言い訳もあるのだが)。やはり、アバンで繰り返す意味はある。そして、そのことを再認識させてくれた第16回のアバンだった。
賛否両論あるが、私は「老いた母のかわいい日常」が好きだ
そんな重厚でシリアスなアバンを受けての本編は、いつもの鈴と福子のコミカルなやり取り。そこへ咲姉ちゃんまで登場するから、ちょっと嬉しい。亡霊を登場させてドラマを意味不明にする朝ドラをよく見かけるが、本作はどちらかと言うと鈴の夢の中や妄想や幻視としている点も見逃せない。だって、老いた母のかわいい日常って思えやしないだろうか。
第3週で、福子の "生き抜く力" を種蒔きしたのは良かった
さて、悩んで悲しんで凹んでいる福子をいつまでも描いていないのも良かった。三田村会長の力を上手くお借りして…と言う “生き抜く知恵” の片りんを発揮した。
これまでは、感情的に突っ走って問題解決をしようとして来た福子に、第3週の半ばで “生き抜く知恵” を描いたのは、こののちの本作が「夫婦二人三脚の発明物語」であるとすれば、夫を助ける妻としての能力として興味深い。こうしてさり気なく種蒔きをしておくのも良いことだ。
よく分からない "世良の言動" から目が離せない
世良と言う男も、実に興味深く描かれている。世良の素性は、劇中の登場人物たちと視聴者が同じレベルでしか知っていない。だから、世良が突拍子の無いことを言う度に、ハラハラドキドキするし、世良が萬平と福子の突破口を開けてくれるのでは無いかと言う期待も。これからも世良の言動から目が離せない。
あとがき
最後の、同室の稲村大悟(六平直政)が萬平に言った言葉(私には、台詞には聞こえなかった)が、胸に沁みました。牢屋に何日間も一緒に入れられ、自らの潔白を信じ、「食べない」選択をし続けた萬平を救った大吾だからこその、自分を信じることの意味や強さや大切さ。
福子の三田村会長への果敢なチャレンジ精神と合わせて、私も、自分の信念を大切にしようと思わせてくれた15分間でした。
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