僕らは奇跡でできている (第1話/初回20分拡大・2018/10/9) 感想

関西テレビ制作・フジテレビ系・『僕らは奇跡でできている』(公式)
第1話/初回20分拡大『常識破りマイペース講師』の感想。
大学で動物行動学を教えるマイペースで変わり者の講師・一輝(高橋一生)は、生き物の不思議な生態に夢中。ある日、大学時代の恩師で一輝を講師に抜てきした教授・鮫島(小林薫)がアフリカから帰国し、研究室に現れる。鮫島は一輝と動物の話で盛り上がり、准教授の樫野木(要潤)は面白くない。そんな折、歯が痛くなった一輝は鮫島に紹介された歯科クリニックを訪れるが、院長・育実(榮倉奈々)から抜歯が必要だと言われ逃げ帰る。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:橋部敦子(過去作/フラジャイル、A LIFE~愛しき人~)
演出:河野圭太(過去作/HOPE~期待ゼロの新入社員~) 第1話
星野和成(過去作/あいの結婚相談所、ハゲタカ)
坂本栄隆(過去作/脳にスマホが埋められた!)
音楽:兼松衆、田渕夏海、中村巴奈重、櫻井美希
オープニングテーマ:Shiggy Jr.「ピュアなソルジャー」
主題歌:SUPER BEAVER「予感」
事前情報ゼロで初回を迎えた “奇跡” な連ドラ
本作は、珍しく番宣を完全にシャットアウト出来た、私にとって “奇跡” 的な連ドラ。何せ、高橋一生さんら数名の出演俳優しか知らなかったのだから。事前情報ゼロで見ると、余計なバイアスが掛からないから、本当にドラマの本質が見え易くなる。まあ、逆にお目当ての俳優さんが1人でも出演していれば、事前情報は入って来てしまう訳で。
取扱説明書のない連ドラなんて、斬新で楽し過ぎる
さて、感想。何なんだろう、作品全体から漂うこの不思議な “何も押し付けない優しさ” みたいなものは? 普通の連ドラの第1話なら、嫌と言う程の大量な台詞やナレーションによる情報提供過多で、ドラマを見ていると言うより、取扱説明書を読んでいる気持ちになる作品が多いのに、本作には、そう「取説」がない。
主人公を見ているだけでドラマ全体が見えて来る不思議な作品
「取説」がないとどうなるか? 電気製品なら、触って使って自然と使い方を覚えていく。本作も「取説」がないから、登場人物の言動の1つ1つを見逃さないように見て、登場人物のキャラクターなどの初期設定を少しずつ理解し咀嚼するしかない。その作業が実に心地良い。ドラマが紡がれていく過程を、テレビの外からも体験出来るみたいな…
なぜ、心地良いのか? 主人公であるマイペースで変わり者の講師・一輝の言動を見ているだけで、周囲の登場人物たちがどんな人物で関係性があるのか見えて来るように、脚本と演出が構成されているからだ。それと、主演の高橋一生さんが醸し出す特別な雰囲気を始め、芸達者な俳優さんたちの個性を生かした配役もなかなかいい。
あとがき
“せっかち” な私に “マイペース” な主人公が、“新たな価値観” を吹き込んでくれそうな気がした74分間でした。実は、脇役キャラがとても多い作品なんですよね。でも、上で書いたように主人公で物語が回っているので、普通に楽しめました。
好みが分かれる作品だと思いますが、今後、脇役が出しゃばったり、情報過多に陥らなければ、私も “のんびり” 楽しませてくれそうな作品に期待します。
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