カーネーション:再放送 (第127,128回・2018/10/9) 感想

連続テレビ小説「カーネーション」

NHK総合・連続テレビ小説『カーネーション』公式
第22週『悔いなき青春』の『第127回』と、 第23週『まどわせないで』の『第128回』 の感想。


 私は本作を初見なので、ネタバレ等のコメントは無視します。
 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


【第127回】
だんじり祭が近づき、優子(新山千春)と直子(川崎亜沙美)が友人や家族を連れて戻ってくる。張り切って準備する糸子(尾野真千子)。世話役の木岡(上杉祥三)や木之元(甲本雅裕)、また北村(星田英利)や三浦(近藤正臣)、そしてサエ(黒谷友香)といった多くの人々が、小原家に集まる。糸子は親しい人々と共に、だんじりを眺め、改めて岸和田の地への愛着を感じる。そして12年後、糸子(夏木マリ)は72歳を迎えた。

【第128回】
糸子(夏木マリ)のもとに優子(新山千春)の娘で15歳の里香(小島藤子)が来ている。里香は髪を染め化粧をし学校へ行こうとしない。優子は一流ブランドのデザイナー兼社長で、里香の将来を悲観して電話をよこすが糸子は取り合わない。直子(川崎亜沙美)は世界をまたにかける有名なデザイナー、聡子(安田美沙子)はロンドンでブランドを持っている。糸子は今は中高年の客が多い洋装店で、忙しくも穏やかな日々を過ごしていた。
---上記のあらすじは[NHK番組表]より引用---

【第127回】

尾野真千子さんの糸子と麻生祐未さんの千代のお葬式…

本放送時は、2012年3月3日(土)。時は、前回から半年後の昭和48年(1973)9月14日。だんじり祭りの当日だ。東京からも、まあこれでもかと言う位に過去の登場人物が全員集合だ。まあ、これだけ親せきや知人や死んだ者まで集まって来るのは、祭りか葬式か、ドラマの最終回と相場は決まっている。

そして、予告編で見てしまったから、今回で尾野真千子さんが演じる糸子の最終回であると共に、言い方は悪いが、尾野真千子さんが演じる糸子と麻生祐未さん演じる糸子の母・千代の葬式である。それを物語るように、基本的に糸子と千代は、大勢の中に宴席の中に入らずにいた。

「祭り」の映像で、糸子と千代の「葬式」を描いた秀作

少し捻くれて考えてみる。脚本家が意図的に「祭り」と「葬式」を重ねて描いてはしないだろうか。映像的には「祭り」だから、大勢の人が集まって、糸子と千代の話をしているが、その裏には「葬式」だから、大勢の人が集まって、糸子と千代を思い出している。

冒頭の下記の糸子のモノローグも、そう考えると、意味深に聞こえてこないだろうか?

糸子(M)「よそからも お客さんが ようさん来る事になって
     女らは これまで以上に大忙しです。
     いつもの年寄り組は神社のお参りを済ませたら
     善ちゃんに 報告に来て そのまま居ついて飲みだします。
     ほんで まあ 大体 そのころに
     いつの間にか 北村が座ってます」

この辺の木岡と木之元(年寄り組)の言動を、通夜に来て仏壇に手を合わせたら、そのまま通夜振舞いへ…と、読めなくもない。この発想を広げれば、北村は「喪主」に見えるし、八重子が連れて来る子や孫をそこにいる人達が初めて目にするなんてことも、通夜や告別式では良くあることだ。

では、松田恵は何役か? 遠くに行きかけている千代と現世を繋ぐ「神職」だったかも知れない。となれば、昌子は糸子に仕える「神子」。そんな風にして、改めて第127回を見てみると、中盤での「極楽やな この世の」の糸子の台詞も極まっている。最終回に相応しい内容だ。

"敢えて何もしなかった子育て"を徹底的に描くべきだった…

それにしても、以前にも書いた通り、糸子の子育ては、放任主義のような「敢えて何もしなかった子育て」だった。これは、恐らく間違いは無い。しかし、「敢えて何もしなかった」のと「敢えて描かなかった」のは全く違うこと。そして、残念ながら、本作の中盤から今回までは、後者の脚本と演出を選択して来た。

本来やるべきは、「敢えて何もしなかったことを徹底的に描くこと」だったのに…だ。なのに、半年の後半戦は、不倫を描いたり、三姉妹が急に成長したりして、ドラマの内容がいつの間にか「糸子の子育て奮闘記」から「糸子の女一代記」になった。「一代記」だから、当然、「糸子も子育てがひと段落して…」を描くに違いない。

きっと、次回から別のドラマが始まると捉えた方が良さそうだ。何とも寂しいお葬式のような最終回だった…



【第128回】

今回は、一気に12年、一回りの時間経過だ

本放送時は、2012年3月5日(月)。前回が昭和48年(1973)9月で、今回が昭和60年(1985)10月。15年位は時間経過すると思っていたが、それよりは若干少なめの、それでも一気に12年、一回りの時間経過だ。

まっ、本作が大幅な時間経過を使って、物語を大きく動かすのは、これが初めてでないから驚きはない。恐らく、最近の傾向通りに、一週間を水曜日で一区切りする構成だろうから、恐らく水曜日までは12年間で起こった変化の説明に費やされるだろうから、本格的始動は木曜日辺りだろう。それまでは、暫し様子見だ。

女優交代で「糸子の晩年」を描くための拙速展開だったか…

結局、三姉妹が大人バージョンになってからの展開が拙速だったのは、「糸子の晩年」を夏木マリさんで描くためだった訳だ。きっと、本放送当時は夏木マリさんの情報は流れていたと思うから、拙速さよりも「大丈夫?」と言う不安の方が強かったかも知れない。しかし、そのことを知らずに見ていた私は、やはり早過ぎると思ってしまった。

夏木マリさんの糸子、予想以上に不自然さや違和感は無かった

で、尾野真千子さんから夏木マリさんに変わってどうか。私は常々「無理矢理な若い女優さんの老けメイク」に否定派だったから、一気に12年も時間経過するのはどうかと思うが、ドラマとしては、この再放送で尾野真千子さんから夏木マリさんを連続で見ても、予想以上に不自然さや違和感は無かった。

もちろん、前回の感想で書いた通りに、「次回から別のドラマが始まる」つもりで見ていたせいもあるし、大量のモノローグで洗脳されたせいもあるが。ただ、これでなお一層、脇役を含めて演技力も存在感も、心配のない布陣になったのは確か。それは良いことだ。

オノマチの糸子で「60歳までの子育て奮闘記」で終わっても…

しかし、今でも思う。尾野真千子さんの糸子で「60歳までの子育て奮闘記」で半年間は終わらせて、夏木マリさん演じる糸子の「女一代記~晩年編~」はスピンオフなり、当時の人気を考えれば、スペシャルドラマで数回に分けて放送しても良かったような…

あとがき

やはり、特に朝ドラに於ける「無理矢理な若い女優さんに老けメイク」に否定派の私としては、尾野真千子さんに72歳を演じさせるよりも、ずっと良かったと思います。だって、尾野真千子さんと夏木マリさんの年齢差が30歳、尾野真千子さんの1歳上が新山千春さんと言うのを考えると…。だから、むしろこの方が自然に見えなくも無い訳で…

でも、一気に12年時間経過した “しわ寄せ” は、描かれていない12年間の状況説明となり、結局それはドラマとは言えません。そこが、勿体ないなと思います。スピンオフやスペシャルドラマにしたら良かった、本当に思います。


残念ながら、まだ、本人は気付かずに “ネタバレ” を書いて「教えてあげるよ」と言わんばかりの人がいます。本当に “ネタバレ” は止めて下さい! 私以外にも、この再放送が初見で、番組と私の感想を楽しみにしている読者さんがおられるので。引き続き、ご協力お願いいたします。 ※暫く、テンプレです(謝)

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★本家の記事のURL →  http://director.blog.shinobi.jp/Entry/11947/

【これまでの感想】
第1週『あこがれ』
1,2 3,4 5,6
第2週『運命を開く』
7,8 9,10 11,12
第3週『熱い思い』
13,14 15,1617,18
第4週『誇り』
19,20 21,22 23,24
第5週『私を見て』
25,26 27,28 29,30
第6週『乙女の真心』
31,32 33,34 35,36
第7週『移りゆく日々』
37,38 39,40 41 42
第8週『果報者』
43 44,45 46,47 48
第9週『いつも想う』
 49 50,51 52,53 54
第10週『秘密』
55 56,57 58,59 60
第11週『切なる願い』
61 62,63 64,65 66
第12週『薄れゆく希望』
67 68,69 70 71,72
第13週『生きる』
73,74 75
第14週『明るい未来』
76 77,78 79
第15週『愛する力』
80 81,82 83,84 85
第16週『揺れる心』
86 87,88 89,90 91
第17週『隠しきれない恋』
92 93,94 95,96 97
第18週『ライバル』
98 99,100 101,102 103
第19週『自信』
104 105,106 107,108109
第20週『あなたを守りたい』
110 1111,112 1113,114 115
第21週『鮮やかな態度』
116 117,118 119,120 121
第22週『悔いなき青春』
122 123,124 125,126

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