まんぷく (第7回・10/8) 感想

連続テレビ小説「まんぷく」

NHK総合・連続テレビ小説『まんぷく』公式
第2週『…会いません、今は』の 『第7回』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


萬平さんに突然告白されてびっくりする福ちゃん。と、萬平さんも自分の告白にびっくり!「今のは忘れてください」と去って行ってしまいました。混乱する福ちゃんでしたが、そうとは知らないお母さんの鈴さんはお見合い話を勧めてきます。そんな中、ホテルに出勤してきた福ちゃんを呼び止める声が……振り返ると、それは思いつめた表情の萬平さんでした。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

視聴者への焦らしが巧みで心地良かった約2分のアバンタイトル

昭和16年(1941)12月への時間経過と、先週1週間で描いた福子の母・鈴との日々の暮らしを僅か40秒で描いた上に、先週土曜日ラストで描かれた萬平からの突然の告白で終わらせるかと思いきや、ちょっぴりおまけをつけて、主題歌へ。ここまでで約2分。少し長めの尺だが、本作のコミカル路線も見えた案版タイトルだ。

先週も書いたが、本編だけでなく、アバンタイトルも “視聴者への焦らし” が上手くて心地良い。こんなアバンを見ただけでも、視聴者を考えた作り込みが見えてくる。

福子と鈴の日々の暮らしを、ネズミで大騒ぎしたのは面白い

さて、主題歌が明けると、萬平からの突然の告白に混乱する福子のカットから「ネズミ」を使っての、アバンでナレーションが言っていた「福子と母・鈴の日々の暮らし」が描かれた。「ネズミ」と言う、女性だけの家庭なら誰でもアッと言う間に大騒ぎになるエピソードを台詞と動作だけで描いて笑わせた演出も、自然で良かった。

そして、会話の中にさり気なく他に2人の姉がおり、1人が病気で1人が元気であることの情報提供。まだ、第2週の1日目だし、三連休の最終日でいろんな新規の視聴者が見る可能性もあるし、逆に先週楽しんだ視聴者が見られない可能性もある。その辺を踏まえた若干説明過多の表現も悪くないと思う。

因みにネズミ繋がりの豆情報だが、2018年11月18日のミッキーマウス誕生日で、ミッキーはスクリーンデビューから90周年を迎える。

「梅干し しょっぱい」で、福子のキャラを想像させ膨らませた

更に何気なかったのが「しょっぱい梅干し」。恐らく母の鈴が作った梅干しであると思うが、時代を考えるとまだ減塩の梅干しが好まれた時代でなく、更に高齢者の作る梅干しは塩分高めなのは今も昔も言われていることだが…

ここで、私が勝手に考えたのが、福子が塩分に敏感に反応する味覚の持ち主であると言うことを、表現したかったのではないかと。もっと言うなら、敏感な味覚の持ち主であり、それを発展させれば料理上手と言う人物設定も見えて来る。これまで2回ラーメンを食べるシーンがあったが、そこでは見せなかった一面。

それを、「んっ この梅干し しょっぱい」と言う僅か3秒足らずのたった1つの台詞で、福子のキャラを想像させて膨らませた。考えすぎかも知れないが、「味」「味覚」「調理法」が今後の大切なキーワードになるのは間違いない本作だから、さり気ないフラグとして好意的に受け止めたい。

見合い話の一連のシーンでの、劇伴の使い方に注目すると…

さて、ここで注目した演出が劇伴だ。先の福子と鈴の見合い話のところから、何かが始まりそうな静かな高ぶりを感じさせるようなジャジーな劇伴が鳴り始めた。私は勝手に「見合い話」が始まるのを予感させる目的での劇伴と捉えていたら、その劇伴は次の「理創工作社」のシーンまで引っ張られた。

このシーンでこんな曲調の劇伴が流れると、こっちでの始まる予感は「突然の告白」かと思いきや、その劇伴は何と焼き鳥屋に居る萬平まで引っ張られ、そこに、偶然を装ったような感じで商社経営者・世良勝夫(桐谷健太)が入店して来て、萬平の隣りに座って話し出た瞬間に、劇伴が止まった。これはどう言う演出なのだろう。

福子と萬平の関係に進展があると匂わせておいて、実は何かが始まる予感は「萬平と世良」との関係ではないかと言う印象付けでないかと。焼き鳥屋の場面に劇伴がなく、線路を走る電車の音や店外の雑踏音に店内の雑音も加わっている。世良の台詞も一部録り直してアフレコになっている。それだけ音に拘ったシーンであることは間違いない。

その後も一方的な世良の言い分に、ちょっとうんざりしつつも言い包められそうになる萬平にだけ不穏な雰囲気の劇伴がついたり、また劇伴無しで話が進んだり、世良の「押しの一手や」で、今度は景気の良い感じの劇伴が鳴ったと思ったら、その劇伴は福子ら友人たちがカフェでお茶するシーンへ跨いだ。

今度は萬平のシーンから福子へと先程の逆パターンだ。「押しの一手」の一言でやる気になったような萬平と、告白を悪く思っていない福子を同じ劇伴にして、向いている方向を同じに感じさせているのだ。

福子がどんな人物か、何気ない言動の中から感じさせる作戦

その後は、序盤で台詞だけで登場した、咲(内田有紀)と克子(松下奈緒)の現状報告。やはり、三連休の最終日の月曜日から、大きく話は進めたくないと言う作者の意図はあると思う。しかし、その見ていない人への配慮が、逆に見ている人が見たい咲や克子の家庭を見せてくれている。

そして、咲と克子との会話の中には、必ず福子の「憧れの夫婦像と家庭像」が姿を見せる。そこが良い。あくまでも、説明するのでなく、何気ない言動の中に忍ばせて、視聴者に感じさせる作戦だ。

この辺りの脚本や演出は、自分の心情を良く喋る『カーネーション』のヒロインとも、心情や感情自体が理解不能な『半分、青い。』とのヒロインとも違う新鮮さだ。是非とも、こう言う新鮮なヒロインを安藤サクラさんには力いっぱい演じて貰いたい。

そして終盤。鳥の大きなさえずりの中での、萬平から福子への結婚を前提とした再告白。で、あっさり受け入れた福子。二人の笑顔で終わった第7回だった。

あとがき

今回は、演出的な部分に注目して書いてみましたが、これで分かったこと。本作の演出は(もちろん脚本との連携も重要だ)、場面転換を割と細かくして、その場その場の登場人物の描写をきっちりやりつつ、各場面やシーンがブツ切れに感じないように、劇伴や効果音を巧みに使って、連続性や関連性を表現する作戦だってこと。

ただ、分からぬこともある。最大に分かり難いのは、主人公は福子と萬平のどっちかってこと。この辺は早々にナレーションで決めて表現した方が良いと思います。やはり、主人公の名前や特徴が1人の登場人物を限定しない作品名の場合は、主人公が誰であるか分かり易くした方が良いと思います。当然ですが、「主人公=ヒロイン」ではありません。

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