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義母と娘のブルース (第9話・2018/9/11) 感想

義母と娘のブルース

TBS系・火曜ドラマ『義母と娘のブルース』公式
第9話『大決断な愛の告白!!私の愛の最終選択か!?二人で歩んだ9年間』の感想。
なお、原作:桜沢鈴「義母と娘のブルース」(ぶんか社)は未読。


亜希子(綾瀬はるか)は「ベーカリー麦田」の新装オープンを、区役所広場で行われる子ども向け人気番組のイベントと同日に合わせる。作戦は見事的中し、店は上々のスタートを切る。そんな中、みゆき(上白石萌歌)は麦田(佐藤健)が亜希子にひかれていることに気付き、戸惑いながらもそれを受け止める。だが、大樹(井之脇海)はそんなみゆきの様子が少し心配だ。一方の麦田は、亜希子に思いを気付いてもらえず、頭を抱える。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:桜沢鈴「義母と娘のブルース」(ぶんか社)
脚本:森下佳子(過去作/ごちそうさん、天皇の料理番)
演出:平川雄一朗(過去作/とんび、天皇の料理番) 第1,2,3,5,6,8,9
   中前勇児(過去作/天皇の料理番、銀と金) 第4,7,9
音楽:高見優(過去作/仰げば尊し、BG~身辺警護人~)
主題歌:MISIA 「アイノカタチ feat.HIDE(GReeeeN)」 (アリオラジャパン)

約40秒間の第8話までの作り込まれたダイジェスト版を見て…

アバンタイトルの冒頭、僅か約40秒間の第8話までの作り込まれたダイジェスト版を見て思った。「このスタッフは、現状の高視聴率と高評価に甘んじず、更なる新たな視聴者を増やそうとしている」と。きっと、噂を聞いて今回が初見の視聴者も、あの 40秒間で、あっと言う間に新装オープンへの期待が高まったに違いない。もちろん、既視聴者も。

もはや完全に "パブロフの犬" である

それにしても、完全に “パブロフの犬” である。あの「ホラ貝の音」と「剣の舞」が流れるとワクワクしてしょうがない。

そして、全てのパンが完売してイケイケムードの中で、ついに亜希子と麦田のハイタッチが完成した地点から、一気に前回の『義母と娘のブルース』の名に相応しい、ブルージーなくだりへ転換。みゆきがコスプレしたまま転換するから、見た目と内容とのギャップが楽しいし、ギャップがあるだけ期待も高まる。

改めて、「みゆき役」を演じた2人の女優さんに感服だ

今更言うことでもないが、上白石萌歌さんのちょっとうつむき加減のほっぺたの感じに、みゆきの幼少期を演じた横溝菜帆さんの面影がある。

そんなベストなキャスティングが、9年前の回想シーンと現在を映像が切り返されて使われても、全く違和感がなく、亜希子とみゆきが1つの時間軸上に生きていることが視覚的に分かる。

配役は、相手のスケジュールもあるから相当大変だと思うが、偶然なのか計画的なのかは知らないが、最高に上手く幼少期から女学生に切り替わったと、今回の「いよいよ、あれから10年」と言う映像を見て、改めて思った。

作りもの特有の匂いがしないから、共感し共有出来る

しかし、褒めポイントしかないと言うのも困る。ドラマ好きとしては嬉しい限りだが、感想に書くことが多過ぎて多過ぎて。当然、全てを拾い上げることは書く方も読む方も疲れるから厳選しなくてはいけないのだが、それでも褒めポイントが多過ぎる。

特に今回が最終回直前と言うことで、第1話から脈々と描き続けられた「義母と娘の対立」から「義母と娘の協力体制」へと続き、いよいよ「互いの将来を心配する義母と娘」へと物語が進展しているから、演出や演技もこれまで以上にメリハリを付けながら、その時々のメリハリの高低差が微妙に且つ絶妙に調整されている。

そのお陰で、ドラマだから先の展開は大よそ予想が出来るのに、殆ど “予定調和” と言う感覚にはならない。むしろ、思った通り、いや思った以上に面白いと思わせてくれる。ここが本作の優れポイントだ。

単純にメリハリを付けたり、ただ場面を切り返して喜怒哀楽のシーンを交互に描くのでなく、登場人物らの感情の変化に合わせて、その都度その都度、最適なメリハリを付ける。だから、作りもの特有の匂いがしない。だから、視聴者が自然に作品の世界に入り込め、登場人物らに容易に共感し、出来事を共有出来る。

これを誰もが出来れば、世の中に「秀作連ドラ」が溢れることになるのだが…

「回収」でなく、ドラマが丹念に構成され映像化されてるのだ

それにしても、スゴイ。ずっと見続けている視聴者なら、30分頃のみゆきが突然発した「契約結婚」の一言で、思い出したはずだ。

第4話で描かれた、亜希子の健気で純粋な姿を見て、亜希子への愛情と生きることへの執着心を芽生えさせた良一と、その妻としてもみゆきの母親としても目覚めた亜希子と、亜希子の作った不思議なキャラ弁で亜希子に心を許し始めたみゆきを思い出したに違いない。

いや、「契約結婚」の単語1つで、本作の第1話から4話までが走馬灯のように頭の中を駆け巡った。「奇跡は わりと起きます」をキーワードに、様々な “奇跡” を積み重ねて、良一と亜希子の夫婦と、娘のみゆきとの家族の “軌跡(奇跡でない)” を描こうとし続けた本作。

そんな脳内の走馬灯と、みゆきが麦田に亜希子の真実と、今の自分が亜希子をどう思っているのかを丁寧に伝える姿が重なって、これこそが連ドラで言うところの「見事な回収」となった。いいや、実は本作は「回収」と言う脚本用語で例えたくない位に、ドラマがしっかりと構成され映像化されているのだ。

視聴者を作品の世界観に自然に引き込んでこその名作

その上、ドラマの根幹に関わる部分を回収するだけでなく、亜希子の元部下で亜希子に密かに想いを寄せていた・田口(浅利陽介)を再々登場させて、麦田の過去まで見事に。これを見事と言わずに何と言おうか。

話が反れた。「見事に回収したね」とか「これ回収になってないでしょ」なんて語られるドラマは、本当の意味でドラマとして未熟なのだ。脚本や演出の高度な技術や、俳優の名演技に目が向くよりも、とにかく視聴者を作品の世界観に自然に引き込んでこその名作。本作が、名作として語り継がれるのも、最終回が終わるのを待つだけ…だと思う。

まっ、脚本や演出の高度な技術を解説している私に、「名作ドラマとは何ぞや」を語る資格は無いかも知れないが…

物語は、奇跡の回収を描いて、奇跡の連鎖へ昇格した

終盤での居酒屋での麦田と亜希子のやり取りも、本当に良く出来ている。序盤で完全に勘違いをしている亜希子を徹底的に描いて、一瞬だけ麦田を心配するみゆきのカットに逃げて、再びシーンが居酒屋に戻ると、バリバリの戦闘態勢だった亜希子が、麦田の懐に入って麦田を知ろうとしている。この「知ろうとしている」のが良いのだ。

ここが「知ろうとする」だとテンポが悪くなる。だから、本作お得意の効果音と一緒に、どんどん知らぬうちに麦田の懐の中へ入って行く亜希子を描く。そして「奇石の花屋」から「霊きゅう車の運転手」までを繋げに繋げての、今回最大の「奇跡」の回収、いや「奇跡」の連鎖へ、物語は的確に進んで行く。お見事。

本作の面白さは偶然や奇跡や閃きでなく計算上成立している

そして、お見事は居酒屋のシーンのあとにもあるとは! ここで麦田の亜希子へのプロポーズだ。スゴイな、本当に。どこぞの朝ドラの「自称神回」がちゃんちゃら可笑しくて。だって、プロポーズをしているのが同じ佐藤健さんなのに、ここまで違うのかって。

本作の、劇中での偶然や奇跡を積み重ね、積み重ねて描き続けて到達した、この劇的で衝撃的で手に汗握る展開が、脚本家と演出家の緻密な計算と、それを受け止めた俳優陣の芝居で出来ていることが素晴らしい。そう、本作の面白さは決して偶然や奇跡でなく思い付きでもなく、計算の上に成り立っているのだ。そこが素晴らしいと思う。

あとがき

演出が濃過ぎると思ったら、2人体制で気合が入っていたんのですね。納得の第9話でした。第1話の頃からヒューマンドラマやホームドラマとしての完成度の高さは、それなりに招致をしていましたが、良一の死後からはラブコメとしての面白さも加わって、ジャンルを超えた誰もが楽しめる秀逸は人間ドラマになりました。

ラストの、麦田がみゆきにサムズアップ(親指を立てるジェスチャー)して見せたシーンで、背中がゾクゾクしました。次回が最終回。どうか悲しいブルースだけは聞かせて欲しくないです…

最後に。前回の感想に、125回もの Web拍手や感想を頂き、ありがとうございます。因みに、皆さんにはどうでも良いことですが、度々感想に書いている妻の右手首骨折ですが、先週末のギプスが取れました。まだ手に力が入らないので、もう暫く主夫生活も続けます。

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