カーネーション:再放送 (第107,108回・2018/8/31) 感想

連続テレビ小説「カーネーション」

NHK総合・連続テレビ小説『カーネーション』公式
第19週『自信』の『第107,108回』の感想。


 私は本作を初見なので、ネタバレ等のコメントは無視します。
 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


【第107回】
糸子(尾野真千子)の思いに反し、オハラ洋装店では筒型のサックドレスの注文が相次ぐ。どうしてもサックドレスがよいと思えず、糸子は八重子(田丸麻紀)に世の中に遅れを取る不安を訴える。予想どおり糸子がデザインした服は売れず、北村(星田英利)に頭を下げることに。夏休み、直子(川崎亜沙美)が源太(郭智博)たち同級生を連れて帰省してくる。その奇抜な格好にどぎもを抜かれ、糸子は若者との違いをまたも痛感する。

【第108回】
昭和34年。アイビールックが流行し北村(星田英利)は早速、糸子(尾野真千子)に見せびらかすが相手にされない。優子(新山千春)が卒業し、店を継ぐために戻ってくる。糸子は、優子に恋人の悟(内田滋)を紹介される。しかし仕事を紹介してほしいと頼られ、突き放して2人を見守ることに。優子は店での修業を始める。一方直子(川崎亜沙美)は、独り下宿で風邪をひいて寝込む。そこに思いがけず千代(麻生祐未)が現れる。
---上記のあらすじは[NHK番組表]より引用---

【第107回】

ほ~お~、ここで「立体裁断」が登場かぁ

本放送時は、2012年2月9日(木)で、第19週『自信』の第4回目。ほ~お~、ここで、第37回で描かれた「立体裁断」が登場かぁ。不況で「枡谷パッチ店」を解雇された20歳の糸子が「紳士服ロイヤル」で再修業中に考案&習得したあの「立体裁断」が、約四半世紀後の糸子と繋がる物語。それが、この第107回。

糸子が直子と男子学生の前で立体裁断を見せる場面は秀逸

特に秀逸だったのが、終盤。男子学生らと帰省した直子。糸子が、直子と友人たちの目の前で、立体裁断を実演して見せるくだりだ。

糸子「ほんま 我流やよって 授業のとは 違うかもしれへんで?」

と言いながら、真剣な表情で立体裁断を始めると、学生たちは熱心にノートを取りながら、糸子の細かな技を観察する。そして、糸子が立体裁断をしながら説明する度、斉藤君たちは「お~!」と歓声をあげながら、ノートに書き込む。しかし、直子だけはノートを取らずに、母・糸子をじーっと見ている…。

この時の直子が糸子を凝視する表情が実にいい。直子は、見ていたのは “実の母親” と言うより “真のライバル” だったのかも知れない。

「立体裁断」を持ち出して描くタイミングが絶妙過ぎる!

流行と自分の感覚の狭間で悩んでいた糸子を立て直すのが「立体裁断」であり、本作をドラマとして初期から中期のあの素晴らしい朝ドラとして、再び立て直すのも「立体裁断」と言うことになるのだろうか。

どうやら、本作が勢いに乗っていた頃の、1週間を6回で一括りと捉えずに、週の半ばで一区切りを付ける構成に戻ってきたように思う。これは良いこと。次回が楽しみだ。



【第108回】

我が娘の恋愛事は気付かない糸子のモノローグが良かった

時は、雑誌『令嬢世界』の男版『紳士世界』が創刊された昭和34年(1959)。前回の予想通り、前回の木曜日で区切りをつけて、金曜日で時間経過させて、物語を大きく進める準備段階…と言った感じだろうか。

序盤では、優子がオハラ洋装店を継ぐために実家に帰って来る。そして、会って欲しい人がいると糸子に言う。相変わらず、自分の恋愛の時は猪突猛進なのに、我が娘の恋愛事は気付かない糸子の、このモノローグが糸子らしくて、良かった。

糸子(M)「分かってへんかったんは うちだけでした」

序盤の5分間を見ただけでも、アイビールックの北村を効果的に活用して、コミカルに小原家のひと時を描いた。これがホームドラマってことだ。

優子と悟を突き放す、糸子の一撃も良かった

そして、優子の恋人の梶村悟(内田滋)が、優子と一緒に東京から大阪に来ても良いから、仕事を紹介して欲しいと言い出す。優子も「大丈夫。うちのお母さん 顔が広いから ツテなんか いくらでもあるわよ」と援護するが、糸子は、こんな一撃を笑顔で言って、優子と悟を突き放す。

糸子「いや ないで ほんなもん」
優子「え?」
梶村「は?」
糸子「ちゅうか まあ あるとしても ないと思といて下さい」
梶村「はあ」
糸子「男のお宅が やっと成人して
   いよいよ 社会出てたろか ちゅう時に
   嫁の親のツテなんぞ あてにしたら あきません。
   どうぞ お宅が ほんまに勤めたい思う会社を
   自分で探して見つけて下さい。
   そら 最初は いろいろ苦労もあるかと思います。
   けど そうゆう事こそ 後の財産になるちゅうもんやのに
   先回って 取ってまうようなまね うちは ようしませんわ」

糸子と優子の母子関係の描写が、とても丁寧でいい

もっともなことを真正面から相手にぶつけるのも糸子の魅力。頑固者の母のことを悟に謝る優子。この一撃の直後に入る、糸子のモノローグがグッとくる。勝、そして周防のことがあったからこその、母の娘を思う気持ち。いいじゃないか。

糸子(M)「そら 好きなんやったら結婚したらええ。それも縁や。
     なんぼ気に入らんかて 縁ちゅうんは
     横から他人が ぶった切ってええもんちゃう。
     よかれあしかれ 本人が たどれるとこまで だどってるうちに
     いずれ 答えは出てくる。ほんで ええんや」

その後も、優子に直接は厳しく当たるが、心の奥では店を継いでくれる決心をした優子への感謝の気持ちを描く、糸子の接客シーン。とにかく、糸子と優子の母子関係の描写がとても丁寧でいい。

祖母と孫の心が和んで行く温かなシーンが素敵だ

そして終盤は、東京での直子と祖母・千代との、その昔に描かれた「神戸箱」に直子の部屋を例えた、微笑ましいやり取りが続く。大人になった直子が、突然 “お祖母ちゃんっ子” になったのは、ちょっと驚きだが、三姉妹が子役から交代してからは、ほぼ新ドラマ的な部分があるから、今さらどうこう言ってもしょうがない。

むしろ、ここは好意的な脳内補完で、“そう言うこと” としておこうと思う。とにかく、祖母と孫の心が和んで行く温かなシーンは素敵だし、チャーミングな千代ばあちゃんには、いつまでも長生きをしてもらいたいと思った15分間だった。

あとがき

1週間縛りでなく、3~4回でエピソードをまとめるスタイルは見易いですね。そして、テンポが良くて、よりドラマが面白く感じられます。この2回分は「名作の復活」が本物であることを証明したような内容でした。細かい部分には敢えて触れませんでしたが、どれも無駄のないエピソードばかりで、濃厚な夕ドラの30分間でした。

最後に。前回の感想に 75回もの Web拍手と数々のコメントを頂き、ありがとうございます。第19週『自信』は見応えがありますね。この調子で進んで欲しいです。


残念ながら、まだ、本人は気付かずに “ネタバレ” を書いて「教えてあげるよ」と言わんばかりの人がいます。本当に “ネタバレ” は止めて下さい! 私以外にも、この再放送が初見で、番組と私の感想を楽しみにしている読者さんがおられるので。引き続き、ご協力お願いいたします。 ※暫く、テンプレです(謝)

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★本家の記事のURL →  http://director.blog.shinobi.jp/Entry/11804/

【これまでの感想】
第1週『あこがれ』
1,2 3,4 5,6
第2週『運命を開く』
7,8 9,10 11,12
第3週『熱い思い』
13,14 15,1617,18
第4週『誇り』
19,20 21,22 23,24
第5週『私を見て』
25,26 27,28 29,30
第6週『乙女の真心』
31,32 33,34 35,36
第7週『移りゆく日々』
37,38 39,40 41 42
第8週『果報者』
43 44,45 46,47 48
第9週『いつも想う』
 49 50,51 52,53 54
第10週『秘密』
55 56,57 58,59 60
第11週『切なる願い』
61 62,63 64,65 66
第12週『薄れゆく希望』
67 68,69 70 71,72
第13週『生きる』
73,74 75
第14週『明るい未来』
76 77,78 79
第15週『愛する力』
80 81,82 83,84 85
第16週『揺れる心』
86 87,88 89,90 91
第17週『隠しきれない恋』
92 93,94 95,96 97
第18週『ライバル』
98 99,100 101,102 103
第19週『自信』
104 105,106

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