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透明なゆりかご (第5話・2018/8/17) 感想

透明なゆりかご

NHK総合・ドラマ10『透明なゆりかご』公式
第5話(全10話)『14歳の妊娠』の感想。
なお、原作の沖田×華「透明なゆりかご~産婦人科医院看護師見習い日記~」(講談社)は未読。


アオイ(清原果耶)は自分の後ろを付いてくる男の子(込江大牙)に気付く。問いただすと、男の子は由比産婦人科医院へ行くのだと言う。その頃、由比(瀬戸康史)は榊(原田美枝子)に「これからの分娩(ぶんべん)は大きな病院に任せるべきかもしれない」と漏らしていた。榊はそんな由比に、「先生らしくもない」と反論する。2人の脳裏には、かつて自分たちが担当した14歳の妊婦・真理(花田優里音)とその母・弘子(長野里美)の姿が蘇る。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:沖田×華「透明なゆりかご~産婦人科医院看護師見習い日記~」(講談社)
脚本:安達奈緒子(過去作/大貧乏、コード・ブルー3)
演出:柴田岳志(過去作/みをつくし料理帖 ) 第1,2,3,4
   村橋直樹(過去作/デッドフレイ ~青い殺意~) 5
   鹿島悠(過去作/アシガール)
音楽:清水靖晃(過去作/みをつくし料理帖)

主人公の妄想が時間軸を動かす異色で真面目な医療ドラマ

長年助産師を務める妻と一緒に鑑賞。そして、観始める前に夫婦でこんなことを話し合ってから観た。

前回の「亡くなった妻のメモ」の脚本及び演出的な手法への疑問とその自分なりの解釈から、本作はかなり妄想癖がある変わった主人公の “妄想” が、ドラマの構成(特に時間軸)に影響を与えることで、本作らしい不思議な世界観を醸し出すのが目的の、ちょっと異色だけれど真面目な医療ドラマ、と言う位置付けにした。

折角、素晴らしいテーマ、俳優、ロケ地等を揃えたのだから普通に…

そう言う視点で観始めると、今度は勝手に自分たちの脳内で時間軸の編集をやってしまうから、観終えた感想は、主人公の存在は薄かったけれど、由比先生は若い頃から産科医療に熱くて、個人病院(産院)向きの先生だねと言う話だったのか…って感じ。

こうして書くと、また本作の応援団に突っ込まれそうだが、飽くまで私と妻の好みの問題として、普通の時間軸で描いたら、もっともっと多くの人に本作が訴えたい地方に限らない現代の産科医療の抱える問題を広く正確に伝えられるのではないか? と思うのだ。

もちろん、「テレビドラマは芸術」であり「情報番組でない」と言う向きもあるだろう。しかし、折角、素晴らしいテーマ、俳優、映像美などをここまで揃えたのだから「普通に」やった方が…。まっ、好みの問題は永遠に分かち合えない部分があるからこれ位にしておこう。

産科医・由比朋寛の生き様を丁寧に且つ大胆に描いた秀作

今回で、私が良かったなと思ったのが、12分頃、14歳の妊婦・真理の母・弘子が自分の育児が間違っていなかったことを自己保身の言葉で飾り付けて、由比に訴える場面で、由比がそんな弘子に言ったこの台詞が “由比の医師の原点” に見えた。

由比「お母さんの その考え方が
   すでに 真理さんの自立を阻んでいるように見えますが」

もちろん、若いからこそ言える正論なのだが、これを言えた時の “情熱” や “信念” を由比は失いたくないから個人病院の院長になり、それを今でも貫く強い意志と情熱が、残念ながら前回での真知子(マイコ)の医療事故(結果的に事故ではなくなったが)に繋がってしまった…

まだ年齢は若いが、産科医・由比朋寛の生き様の一端を丁寧に且つ大胆に描いた45分間の秀作だった。

由比産婦人科は、 "お産婆さん" の現代版的理想形かも?

今の、いわゆる町の産院は、どんどんリスク回避やコンプライアンスの問題を抱え、お産の直前まで妊婦を診て、お産直前に大病院に送ると言う傾向が強くなっている。万が一裁判沙汰になったら困るし、大病院ならば裁判に負けることはほぼない(本作でも前回描かれた)から。

しかし、助産師の妻は言う。本当は今回の序盤で描かれたような “安全な妊娠と出産” であれば、地域の産院で “自分がしたい出産” を医師と家族とで完成させるのも、1つの産科医療のやるべきことだと思う。

由比産婦人科は、古き良き時代の日本の文化 “お産婆さん” の延長線上的な、現代版としての未来像が見えるから、観ていて清々しいし、大病院で働く身としては、助産師になった時の情熱を忘れちゃいけないね。と言っていた。どの職業にも当てはまることだと思う。

あとがき

今回の構成は本作らしく計算されたものですが、普通に前回の続きで、患者が減った暇な時間帯の院内で、由比先生と看護師長・実江が「14歳の妊婦」の思い出し、終盤でアオイが自分の後ろを付いてくる男の子に気付き、看護師の紗也子は路上で見ず知らずの女性を助ける。そして、エンディングで大家族の立ち合い出産と言う構成ではダメだったのでしょうかね。まっ、これだとアオイ不在で話が進みますが(苦笑)

それと演出家が交代して、これまでよりも時間軸の移動の演出が少しだけ明瞭になりました。カメラワークも手持ちで揺らすカットが減って、その分カット割りの多さで緊迫感を表現する手法が強くなり、これまでのファンタジー風のストーリーでない、どちらかと言うとドキュメンタリー風なお話にも演出が合っていると思いました。

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【これまでの感想】
第1話 第2話 第3話 第4話

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