高嶺の花 (第3話・2018/7/25) 感想

日本テレビ系・新水曜ドラマ『高嶺の花』(公式)
第3話・ラテ欄『今夜、美女が哀しい野獣に優しいキス…怒涛の展開 結婚破談は誰かの策略 姉妹を引き裂く男も』の感想。
母・節子(十朱幸代)が生前、亡父とのなれ初めを自分に話すことで元気になったという直人(峯田和伸)は、もも(石原さとみ)にも元彼の話をするよう勧める。ところが、ももは怒って帰ってしまう。そんな中、ももは雑誌の撮影現場に現れた龍一(千葉雄大)と連絡先を交換。なな(芳根京子)はその様子を心配する。一方、直人はももが怒った理由を秋保(高橋ひかる)に尋ねる。夕方、帰宅したももは吉池(三浦貴大)からあるものを渡される。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
脚本:野島伸司(過去作/お兄ちゃん、ガチャ)
演出:大塚恭司(過去作/女王の教室、左目探偵EYE) 第1,2話
狩山俊輔(過去作/フランケンシュタインの恋) 第3話
岩﨑マリエ(過去作/デスノート、正義のセ)
音楽:上野耕路(過去作/逃げる女、空想大河ドラマ 小田信夫)
主題歌:エルヴィス・プレスリー「ラヴ・ミー・テンダー」
論理的に不可解な事を、分かり難く論理的に説明しても
序盤のクマのぬいぐるみのくだりから、人によっては説明が必要な位に分かり難い主人公の心理展開をやっておきながら、話が進んで行くと、その主人公や他の登場人物がそれを論理的に説明をして(全く論理的に理解出来ないが)、直人の気持ちを解決して行こうとする不思議な展開で始まった第3話。
残念ながら、第2話よりも評価を下げざるを得なかった
脚本が野島伸司氏だから癖が強いのは織り込み済み。しかし、残念ながら第2話でグッと下げた評価を更に下げざるを得なくなった。前回では、下記の3つを問題点として挙げた。そして、残念ながら、第3話はそれらが改善されるどころか、更に強調されてしまった。
1つ目は、「華道」のくだりが邪魔なこと。
2つ目は、直人が描かれ無さ過ぎること。
3つ目は、盛り込み過ぎなこと。
「高嶺の花」も「純愛ドラマ」も、何処にも見当たらない
これでは、「今後に期待薄」と書いた終わってしまうから、内容について別の角度から考えてみた。公式サイトの「イントロダクション」には、こう書いてある。
最初の3行については、何となく描かれているし、今後を見れば納得できる可能性はある。しかし、4行目の「怒濤の純愛エンターテインメント」になっているだろうか。第3話を観終えて感じたのは、これのどこが「純愛ドラマ」であり、主人公のどこが『高嶺の花』なのかってこと。
これまでも書いて来たように、ももを “高嶺の花” を思い慕う直人を描かなければ、特に第3話で交替した狩山俊輔氏の演出では、“高嶺の花” どころか、仕草や台詞の言い方などが下品で深窓の令嬢には見えない。
まずは直人をもう少し共感し易い男に修正して…
個人的には、脚本家がどのあたりを目指して書いているのかは、何となく理解しているつもり。
だとしたら、まずは直人をもう少し共感し易い男に修正して、直人の目には主人公が “高嶺の花” に見えていることをもっと描き、「純愛」であることを表現すべき。それをやらずに、華道だ家元だ跡取りだ妹だ…って描いても、話が取っ散らかるだけだと思う。
あとがき
完全に「純愛」「高嶺の花」「跡取り問題」の3つが絡み合っておらず、「理解し難い恋愛ドラマ」と「華道の名門の跡取りドラマ」の2本立て状態になっていますね。ラストのキスシーンも、なんか、なんかなぁって感じでした。こんなことを書いていたら、久し振りに芳根京子さんの口から「なんか、なんかなぁ」を聞きたくなりました。
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ラヴ・ミー・テンダー
ドラマ「高嶺の花」 オリジナル・サウンドトラック
★本家の記事のURL → http://director.blog.shinobi.jp/Entry/11639/
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