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この世界の片隅に (第1話/初回25分拡大・2018/7/15) 感想

この世界の片隅に

TBSテレビ系・日曜劇場『この世界の片隅に』公式
第1話/初回25分拡大『昭和の戦争のさなか懸命に生きた家族の愛と命の感動物語!』の感想。
なお、原作のこうの史代『この世界の片隅に』(双葉社)は未読、アニメ映画『この世界の片隅に』や日テレのスペシャルドラマも未見。


1934年。広島市江波に住むのんびりした少女・すず(新井美羽)はお使いに出た帰り道で、人さらいに遭ってしまう。だが、同じく捕まっていた少年・周作(浅川大治)の機転で助けられる。時は流れ、1943年。成長したすず(松本穂香)の元に縁談が舞い込む。浦野家では、すずの父・十郎(ドロンズ石本)と母・キセノ(仙道敦子)が、海軍勤務の周作(松坂桃李)と父・円太郎(田口トモロヲ)を緊張しながら出迎えていた。周作は、以前にすずを見初めたと語るが、すずは周作のことをさっぱり覚えておらず…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:こうの史代「この世界の片隅に」(双葉社)
脚本:岡田惠和(過去作/最後から二番目の恋、ひよっこ)
演出:土井裕泰(過去作/重版出来!、カルテット) 1ほか
音楽:久石譲(過去作/ぴあの、女信長)

序盤の30分間を無駄に使った構成にがっかり…

「昭和18年4月」のテロップが出て、すずの兄・要一が出征するシーンが丁度30分。ここまで、時間軸をいじって、すずと周作の出会いなど、良くも悪くもあれこれとエピソードを盛り込んで描いたが…

33分頃に周作が嫁の話をするくだり辺りから、回想シーンと言う技で、すずとの出会いを盛り込めば、正直全体の1/3の30分、要は初回拡大の25分は不要だったと言うことになる。まあ、初回だし、TBSが力を入れている作品だから、拡大するのは止めを得ないとしても、この構成は如何かなって思う。

だって、(原作も過去の映像作品も未見)本作は、主人公のすずが泥沼化していく戦争下で、けなげに日々の暮らしを生き抜いた姿を描く…のではないのか。だとしたら、その過程、いや “都度都度の生き様” が “すずの生きた証” であり、“結果” だ。そう、本作は “すずが生きたと言う結果” を描く物語(だと思う)。

それならば、なぜ脚本家はこんなややこしい約90分間の構成を選択したのだろう。奇を衒うなら、奇抜さで目を引くなら、いっそ結婚している状態から始まるのもありだった。原作の縛りがあるから、どこまで大胆に構成に手を加えられるか知らないが、90分の内の序盤の30分を無駄に使うなら、他の手はあったと思う。

全体的にメリハリがなく単調に感じてしまった

それと、ちょうど再放送で朝ドラ『カーネーション』を見ており、戦前、戦中、戦後と見事に描いている作品を見ているから、ついつい比較してしまったのだが、本作は全体的にメリハリに乏しい。のんびりしていて丁寧な作品に映る人がいるのは間違いない。しかし、私には物足りなかった。全体的にメリハリがなく単調に感じてしまった。

戦争を描くと言うのは、「日常」と「非日常」をメリハリをつけて描くことで、恐怖や悲しみや幸福感が描けると、私は思っている。特に何も起こらない「日常」を糸を紡ぐように丁寧に描くから、突然描かれる出征や戦死と言う「非日常」がグッと前に出て来るのだ。そこの表現が物足りなかった。

登場人物と背景を馴染ませる演出をした方が良いと思う

表現が物足りない、そう思った理由が、もう1つある。それは、とても綿密に計算されたキャスティングやロケ地や美術セットなどが素晴らしいのは認めるが、計算をやり過ぎて、まるで現代ドラマのように見えたこと。いや、舞台中継を見ているような、背景と人物との “馴染み” の無さと言うべきか。

背景から人物が浮いてしまったって感覚。恐らく、こう感じるのは私位なものだと思うが、もう少し “汚し” をして登場人物と背景を馴染ませる演出をした方が良いと思ってしまった。

あとがき

滑舌が良く無くて台詞が聞き取り難い松坂桃李さんと、極度の近視の人がコンタクトレンズを外してピントが合っていないような眼差しの松本穂香さんも、終始気になってしまいました。でも、松本穂香さんなら、もっとおっとりとして性格ながらも笑顔の似合う主人公を演じてくれそうだから、そこに期待してみます、まっ、それはともかく…

45分位で睡魔との戦いになってしまいました。やはり、脚本と演出の中途半端さが、作品のテーマそのものを第1話で感じさせてくれなかったと言う感じです。でも、今回は第1話で設定説明が役割なのは分かります。従って、次回からの通常運転に期待します…と思ったら、第2話は15分拡大でした。今度こそ、岡田惠和さんにはベテラン脚本家の構成の妙を見せて欲しいです。暫し様子見です…

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