半分、青い。 (第57回・6/6) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『半分、青い。』(公式)
第10週『息がしたい!』の
『第57回』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
正人(中村倫也)から思いもよらない仕打ちを受けてしまった鈴愛(永野芽郁)。秋風ハウスに戻ってからも泣きっぱなし。裕子(清野菜名)とボクテ(志尊淳)が必死になだめていると、鈴愛は律(佐藤健)に会いたいとつぶやく。裕子から電話を受けた律は、正人を訪ね、彼の本当の気持ちを確かめる。すると、正人は鈴愛に対する真剣な思いを独特の表現で語り始める。やがて、秋風ハウスに律が訪ねてくる。鈴愛の部屋を訪れた律は…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
失恋したヒロインを応援したくならない朝ドラが朝ドラか!?
N「いや あの ひと言 言わせてもらえれば
いくら 自分に その気がないからって
これは ないんじゃないですか? マア君」
ついに、アバンタイトルでナレーションが言っちゃった。正確に言えば、ついに脚本家が言わせちゃったとなる訳だが。実は、ずっと引っ掛かっていたのだ。
正人が最初に登場した時、既に正人は、ソフトな外見とは裏腹に女性に遊び慣れている設定は、一体どこへ行ってしまったのかって。それが、今回のアバンで突然に復活。私はナレーションみたいに驚きゃしない。どう感じたかと言えば、「鈴愛よ、そら見た事か!」って。
結局、前回で折角上京してきた母との食事をすっぽかし、正人とのデートを優先した好感度がまた下がった鈴愛が、本性を剥き出しにした正人にやられたってこと。本来ならば、ここで「鈴愛が可哀想」と思わせるべきなのに、「やっぱり」とか「スッキリ」とか「当然」って思わせたのはまずかったと思う。
僅か1分40秒のアバンだが、失恋したヒロインを応援したくならない朝ドラなんて、朝ドラと呼びたくない…
もっともっと鈴愛を応援したくなるキャラに描くべき!
それにしても、最初に女遊びをする正人を描いておいて、今回の展開も脚本家の計画にあったのなら、絶対に視聴者に「鈴愛よ、そら見た事か!」って思わせちゃいけないと思う。なのに、それをやった上で、正人が律と鈴愛の関係を言及しても何の説得力もないし…
公式サイトにずっと書いてある「ちょっとうかつだけれど失敗を恐れないヒロイン」だって、実際には失敗をするのだ。今後も失敗するに違いない。その度に、ヒロインを応援したくなるように描かなければいけないと思う。
あとがき
応援したくないヒロインが失敗したのを見て、視聴者がスッキリするような朝ドラを作っていることを、脚本家や演出家、果ては NHKは気付いているのでしょうか? もちろん、こう感じているのは私だけかも知れませんが、明らかに間違ってますよ。見ようによっては “いじめの構図” に似ているような。そんな朝ドラを作るべきでないと思います。
最後に。前回の感想に、71回の Web拍手や数々のコメントを頂き、ありがとうございます。だから、以前から鈴愛の好感度を上げるような展開やエピソードを盛り込むべきだと説いて来たんです。それをやらないから “鈴愛の自業自得” みたいに映っちゃう。ついでに、鈴愛の門切り口調も偉そうに聞こえるから止めません? そして、そんな鈴愛を演じる永野芽衣さんが、心の底から可哀想です…
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