半分、青い。 (第50回・5/29) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『半分、青い。』(公式)
第9週『会いたい!』
『第50回』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
律(佐藤健)が大学でピアノの音色につられて行き着いた先は、ロボットの研究室だった。待ち構えていた宇佐川教授(塚本晋也)に、熱の入った話を聞かされ、律はロボット開発に興味を抱き始める。後日、鈴愛(永野芽郁)にロボット開発の魅力を語る律だったが、鈴愛の心に律の熱はまったく届かない。それもそのはず、鈴愛は「恋をした」と突然、律に打ち明けるのだった。そんな鈴愛に対し、秋風(豊川悦司)はある行動を…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
今回も残念なアバン…
ロボットが片耳失聴の助け? 前回であまりにも唐突に始まった「律とロボットの物語」に、これまた唐突に「鈴愛の片耳失聴」を絡めて来たアバンタイトル。しかし、前回で鈴愛が「片耳失聴」を理由に、ただの自己チュー人間であることが分かってしまったから、ホント “今さら感” しかないのだが…
鈴愛が言った台詞を、そのまま脚本家に突き返したい!
さて主題歌明け。鈴愛そっちのけで宇佐川教授の人物設定と研究室の説明が、誰だか知らない脇役たちの台詞と「語り」でダラダラと描かれた。そして、場面は突然、律と鈴愛のシーンへ。あまりに突然に切り替わったから…あ~、1つ1つ拾って突っ込むのが面倒くさい。唯一言いたいのは、鈴愛が言ったこと↓をそのまま脚本家に突き返したいってことだ。
鈴愛「私 今 何にも頭に入らない。何も心が動かない」
回を重ねる毎に主人公への嫌悪感を増すばかり…
さて、15分間の序盤では、違和感しかないが律を使って産業やロボットなど1990年代らしい話を描いて、画面に鈴愛が映った途端の中盤から恋バナ、要はファンタジー路線へ。これ、完全に脚本家の自己満足だ。主人公をまともに描こうなんて気は一切ない。むしろ、回を重ねる毎に主人公への嫌悪感を増すばかり。なぜ、こんなのを描くの?
一体いつまで、鈴愛に感情移入できない状態が続くのか?
区切りの良い第50回だから言う訳では無いが、前作は酷かった。それは紛れもない事実。そして主人公を演じた葵わかなさんは、放送前から苦手だった。しかし、朝ドラ終了後にその気持ちに変化は無かった。だから、何とか『日曜劇場』も見ていられる。
しかし、本作は…。永野芽衣さんは朝ドラ出演決定以前から朝ドラヒロイン向きの若手女優として推して来た。しかし、全体の約 1/3 を終えた今、確実に放送前に無かった “苦手感” が増してしまった。これ、前作の松坂桃李さんと同じパターン。このままでは、鈴愛に感情移入できない状態がずっと続くのか?
明るく元気なエネルギーに満ちた朝ドラにして欲しい…
脚本が悪いのは間違いない。しかし、演出も悪い。「片耳失聴」の描写の適当さに始まって、ヒロインの表情1つ1つにきちんと演技指導をせず、全体の段取りだけ確認してOKサインをだしているような仕上がり。これじゃあ、ダメ。このポスター↓を見て欲しい。
©NHK
公式サイトにアートディレクター・金ゆんみさんの言葉が載っている。
どんなこともポジティブでユニークに考える鈴愛のように「面白い形の青空」をみんなが笑顔で覗いているポスターを作りました。
明るく元気なエネルギーに満ちた「半分、青い。」に微力ながらお手伝いできて、感謝の気持ちでいっぱいです。
2か月間、毎日欠かさず見ているが、鈴愛がポジティブでユニークには見えないし、そもそも明るく元気なエネルギーに満ちた朝ドラになんてなってない。ただただ、脚本家の自己満足と雑な演出で、朝ドラもどきの上っ面な話を描いているだけ。せめて、せめて、鈴愛の漫画への愛だけでも描かれればマシになる…無理か。
あとがき
自分が話題の中心になるとご機嫌な鈴愛。結局、そう言う娘ってことなんでしょうね。予告編によれば、今週は弓道部の美少女・清も登場しますし、鈴愛の頭の中はお花畑になるのは確実ですし、母・晴も上京して、特に話は前進しなそうですね。
最後に。前回の感想に、74回の Web拍手や数々のコメントを頂き、ありがとうございます。恋をするなとは言いませんが、漫画家になるためにあれだけの騒動を起こしたのですから、もう少し鈴愛が漫画に真摯に向き合う姿を見たいです。無理そうですが…
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