半分、青い。 (第42回・5/19) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『半分、青い。』(公式)
第7週『謝りたい!』
『第42回』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
秋風(豊川悦司)にオフィス・ティンカーベルを追い出された鈴愛(永野芽郁)は、律(佐藤健)の家を訪れ、律の友人の正人(中村倫也)と三人で、東京最後の思い出にディスコで踊り明かす。傷心の鈴愛だったが、岐阜に帰る前に秋風にお礼がしたいと突拍子もないことを思いつく。律や正人、秋風のマネージャーの菱本(井川遥)、裕子(清野菜名)やボクテ(志尊淳)の協力を得て、鈴愛の秋風への恩返しプロジェクトが始まる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
アバンから、話をはぐらかしているようにしか見えない!
しっかし、『謝りたい!』とのサブタイトルを引っさげた第7週だが、土曜日のアバンタイトルになっても、一向に鈴愛の誤る姿が描かれる気配はなく、今はどうでもよい律と正人の会話へ、更に幼少期の回想シーンなんて挟み込んで、話をはぐらかしているようにしか見えない本作。
言いたかないが、もう7週も放送しているのに、一向に主人公の鈴愛に共感も応援も出来ない状況は如何なものかと思う…
律も「お礼?」と聞き返したが…
主題歌明け、驚愕の台詞が鈴愛から飛び出した。
鈴愛「何か 先生にお礼がしたい」
律も「お礼?」と聞き返したが、私なんて録画を見直したぞ。でも、確かに「お礼」と言っていた。おいおい、「先生に謝りたい」じゃないのか! 鈴愛は “一生の宝物” を体現したから “お礼” がしたいと言う論理展開だ。と言うことは、どう考えても “謝罪” の気持ちはないと言うことだ。
ついに、初めて鈴愛に嫌悪感を抱いてしまった…
今週になってから描かれた劇中では「失敗談」とされている、「原稿脅迫事件」「夜中に笛吹き事件」「ネームごみ捨て事件」などなど、全て基本的に鈴愛が主体的に、能動的に行ったこと。だから、普通の感覚なら、何よりも最初に謝るべき。それが、鈴愛への共感や応援に繋がる近道であり、正しい道。
しかし、本作はそうは描かない。今回なんて、鈴愛は菱本を呼び出して、菱本に「鈴愛は秋風に必要な人間」とまでヨイショして、それを聞いた鈴愛が、脚本家のしたり顔そのままのしたり顔。流石に、嫌悪感を抱いてしまった。これ以上、馬鹿馬鹿しくて見ていられない。
手紙の2行でしか謝れないのが、"半分、青い" 鈴愛って事?
その後は、倍速再生でざっくり鑑賞。番組の冒頭では、「お礼をしたい」とトンチンカンなことを言ってはいたが、それでも少しは鈴愛の反省の姿勢を描いた。なのに、主題歌明けからは、菱本まで加えて律と正人で大騒ぎしているだけ。一向に謝る気持ちは描かれない。本気で「お礼の品」を作って喜ばせようとふざけてる。
いい歳をしてガキっぽい人間を “青臭い” なんて言うこともあるが、脚本家は、秋風への手紙の10行の内の最初の2行目だけに、鈴愛の謝罪の意を書いた。もしかして、それが鈴愛の “青臭さ” であり、“半分、青い。” であると言いたいのかも知れない。
今週で鈴愛が『謝りたい!』と思った事は一瞬も無かった!
確かに、鈴愛がまだ子供だからちゃんと謝ることが出来ないとして、手紙の2行だけでも謝ることが出来るようになったと、それが成長なんだと描きたいのも、描いたとも受け取れなくもない。しかし、このやり方が本当にベストだとは絶対に言いたくない。だって、1週間を観終えた私が鈴愛から『謝りたい!』と感じることは、一瞬たりとも無かったから。
あとがき
せめて、せめてディスコで夜遊びをする前に「お礼」のくだりをやっていれば、少しは鈴愛の好感度が上がったのに、秋風からの束縛から解放された喜びを描いた後で、こんなエピソードをやられても、どうせまた次の失敗談をやった時も、中途半端に謝るんでしょ! と思わせただけだと思います。
一か月半以上見てきましたが、この脚本家が何を描こうとしているのか未だに分かりません。とにかく、鈴愛の描写が、加速的に共感や応援をしづらいキャラクターにしているのは間違いありません。そんな中で、1つや2つのプラス要素を書き加えても、誰もが共感、応援できるヒロインに転じるのは至難の業だと思いますが…
最後に。前回の感想に、70回のWeb拍手や数々のコメントを頂き、ありがとうございます。皆さんも、本作に多くの不満が募っているようですね。個人的には、不快感が増すばかりの鈴愛を、永野芽郁さんが上手に演じてしまうので、永野芽郁さん自身も嫌な人格に見えて来ちゃって困っています。これ、『まれ』『とと姉ちゃん』と同じ路線です…
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