半分、青い。 (第34回・5/10) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『半分、青い。』(公式)
第6週『叫びたい!』
『第34回』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
到着早々、秋風(豊川悦司)の原稿にコーヒーをぶちまけてしまった鈴愛(永野芽郁)。秋風のマネージャー・菱本(井川遥)に案内され、これから漫画家修業をすることになるオフィス・ティンカーベルを見て回る。時はバブル期。売れっ子漫画家である秋風の仕事場の豪華さに圧倒される鈴愛だったが、続いて住み込み先の離れ「秋風ハウス」に案内される。だがそこで待っていたのは、わびしい都会暮らしの始まりだった…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
驚愕! 菱本は鈴愛の「耳」のことを知らなかったのか!
やっと始まった「東京編」だから、これ見よがしに美術さん渾身のスタジオセットのお披露目会を7分もだらだら放送するのも多めに見る。しかし、冒頭2分もしない内に、見過ごせない描写があった。それは、菱本が鈴愛の片耳失聴を知らなかったことだ。
前回では、聞こえる方の右耳に右手を当てて、更に枕に押し付けて、弥太郎に背中を向けて横になっているのに、晴を挟んで寝ている弥太郎の話し声でなく “いびき” を聞いた鈴愛が、今回はいきなり立ち位置を変えれば大丈夫って???
この描写は、4つのおかしなことを同時に表現してしまっている。1つは、菱本が鈴愛の片耳失聴を本当に知らないのなら、晴たち鈴愛の家族はあの「会議」の時に、「耳」のことを話題に挙げなかったことになる。えっ! あれだけ就職試験のくだりで「耳」に言及した晴が?
2つ目は、当然、親代わりで預かる菱本も、先日鈴愛が1人で下見に行った際に、そのことに気付かなかったと言うことで、菱本自身の責任感なども怪しくなってしまう。
3つ目。何よりこう何度も「耳」についておかしな描写が続くと、実は鈴愛の片耳失聴はとっくに治っていて、都合良く本人が使い分けていると解釈した方が自然になって、そうなると「なぜ、そんなことをする?」と言う新たな疑問が生じる。
そして、最後の4つ目は、嘘をつくのは嫌だからと13社? の落ちた全ての会社面接で「片耳失聴」のことを言ったのに、秋風と菱本には言わなかったってこと? もう、あの1シーンで矛盾だらけになってしまったではないか。
「耳」の描写と統一して、"ポエム" は鈴愛の専売特許に!
要は、「耳」のことを描く時に “左耳の片耳失聴” をもっともっと意識して、描写を統一すべきなのだ。
それをしないから、描かれる全ての内容が嘘くさくなり、結果的に感情移入しようにも、お話が信用できないってことになる。そんな状況で「語り」で “ポエム” を入れても、都合の悪いところを隠すための隠蔽の材料に聞こえてしまう。もちろん、今回も手作り本棚と封筒のお金と鈴愛の涙も。
とにかく、「耳」は常にさりげなく「失聴」していることを描きつつ、鈴愛が折角一人暮らしになったのだから “ポエム” な台詞は、岐阜の家族や高校時代の友だちへ心境報告する時にだけ使う鈴愛の専売特許にした方が良いと思う。あちこちで “ポエム” が始まると、どんどん鈴愛が強烈やキャラの中に埋もれるはずだから…
あとがき
なんか、『まれ』をベースに、『ひよっこ』と『あまちゃん』のテイストまで入れてきた感じですね。放送前は斬新な朝ドラなんて評判がありましたが、1か月以上経過して、斬新どころかあちこちの寄せ集めに見えてきました。永野芽郁さんも、お気の毒に見えてきましたよ。
最後に。前回の感想に、57回のWeb拍手や数々のコメントを頂き、ありがとうございます。先日の東京への下見って、東京の街を下見をしたって解釈で良いのですかね。あちこち辻褄が合っていなくて、連ドラとして既に破綻しかけているように思います。期待しているのに…
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