半分、青い。 (第30回・5/5) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『半分、青い。』(公式)
第5週『東京、行きたい!』
『第30回』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
鈴愛(永野芽郁)の上京が決まり、ほどなく年が明けた。京大受験を直前に控えた律(佐藤健)は、受験勉強のラストスパート中だった。センター試験の前日、律の家を訪れた鈴愛は、律のためにわざわざ手に入れた合格祈願のお守りを手渡す。そして迎えた受験当日。緊張のあまりほとんど寝られなかった律は、とんでもないことに気がつく。焦る心を抑えて鈴愛の家を訪ねる律だったが、そこで更に思わぬハプニングに見舞われ…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
永野芽衣さんと「楡野鈴愛」が、まだ一体化して見えない…
私が、永野芽郁さんの今ドキのの女の子なのに、時折見せる “昭和チックな大人びた表情” が朝ドラのヒロイン役にピッタリだと思ったのが、2016年夏に放送された永野芽郁さん主演の深夜連ドラ『こえ恋』の主人公ゆいこを演じた時。そして、その願いが叶った本作。
だから、今回のアバンタイトルでの晴れ着を着てクルクル回る姿なんて、可愛くて堪らないなぁなんて見ているはずなのだ。なのに、現実は、前々回と前回であれだけ自分の将来について家族会議で荒れたり、周囲の人に面倒や迷惑を掛けたりしたのに、当の本人は幼稚と言うか能天気と言うか子供過ぎると言うか。こんなはずではなかったのだが…
土曜日だから、2つの歯痒さと物足りなさが湧いてくる…
個人的には、どうせ東京に行くのだからさっさと東京で漫画家修行を描けば良いと思うのだが。でも、律の大学受験を描くのは、間違ってはいない。これまでもそれなりに描かれて来たエピソードだから、どうせ東京の私大に行って鈴愛をフォローするに決まっていても(妄想だ)、とにかく描き始めたのだからケジメまでは描いて欲しいと思う。
だから、「東京編」への焦る気持ちを抑えて、出来るだけ落ち着いた気持ちで本編を見続けていたのだが、今日が土曜日だと思えば思うほど、幾つかの歯痒さと物足りなさが湧いてくる。
1つは、晴が鈴愛の上京の準備に奔走しないこと
1つは、鈴愛の東京行きを許した晴が、娘の状況のための準備をしている様子が無いこと。もちろん、表面的に描かれていないところでやっていると言う好意的な解釈も出来なくもないが、就職の時はスーツを新調したり、パーティーをしたり、かなり大騒ぎして晴自身も盛り上がっていたはず。なのに、今回はそう言う描写が無い。
秋風側が全て準備していると言う解釈もあるが、そうだとは描かれていない。せめて、鈴愛に晴れ着を着させたのなら、家族で初詣に行って願掛けするなんて、微笑ましい場面が1つでもあれば、もやもやは吹っ切れたのに…って思う。
2つ目は、鈴愛の漫画家の夢があまり描かれなかったこと
もう1つは、漫画家志望と言う描写が今週は少なかったこと。私の勝手なイメージだと、少なくともプロを目指して秋風のもとで修業をするなら、上京するまで必死に漫画を描き続けても良かったんじゃないかなって。
東京へ下見に行く鈴愛の付添い係で一揉めしたら良かった…
でもね。1つ目の晴の東京行きの準備と2つ目の鈴愛の漫画家になる夢を敢えて描かないのは、今回の晴の「今日、東京に下見に行く」と言う台詞に踏襲されており、全ては済んだ話にしている可能性はある。でも、それだと、今度はどうしてあれだけ過保護で心配性の楡野家が鈴愛をたった1人で上京させたのか? と言う疑問が生まれる。
騒いだり騒がなかったりの基準が曖昧なのだ。それは「耳」の描写についてもおなじこと。むしろ、宇太郎と晴や祖父や弟たちが「俺が行くの、私が行きたいの」と大騒動をやって方が面白かったのではないかな。それが逆に仙吉が急病で倒れてって…
あとがき
前回まであんなに、農協だ、東京だ、夢だと騒いでいたのに、「センター試験受験票」の騒動だけで15分間ですか。流石に、別の朝ドラが始まったみたい。
いくら来週への橋渡しとなる土曜日と言う解釈で作ったとしても、流石に連ドラとしての連続性がもっと担保されないと、面白みがどんどん薄まり、だからさっさと「東京編」を始めれば良いのにって思うのです。来週の後半を第1回として方が良いのかなぁ。
最後に。前回の感想に、36回のWeb拍手やコメントを頂き、ありがとうございます。今週なんて、母の娘を思う気持ちを1週間かけて丁寧に描けば、それだけで感動的で面白くするのは簡単だったと思うのですが。
こんな定型文みたいなくだりも迷走するようでは、期待の「東京編」も不安になって来ました。とになく、永野芽郁さんに飽きなければ見続けられると思います。そんな第5週でした…
★ケータイの方は下記リンクからご購入できます。
連続テレビ小説 半分、青い。 Part1 (NHKドラマ・ガイド)
【Amazon.co.jp 限定特典/クリアファイル付き】「永野芽郁 in 半分、青い。」PHOTO BOOK
「永野芽郁in半分、青い。」PHOTO BOOK―2018年度前期連続テレビ小説 (Tokyo news mook)
半分、青い。 上 (文春文庫)
★本家の記事のURL → http://director.blog.shinobi.jp/Entry/11329/