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カーネーション:再放送 (第17,18回・2018/4/24) 感想

連続テレビ小説「カーネーション」

NHK総合・連続テレビ小説『カーネーション』公式
第3週『熱い思い』 『第17,18回』の感想。


 私は本作を未見なので、ネタバレ等のコメントは無視します。
 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


【第17回】
パッチ屋に来て2年がたった昭和5年。糸子(尾野真千子)は、パッチ作りは一とおりのことができるようになった。しかし、泰蔵の妻でセンスのよい八重子(田丸麻紀)から「洋服も作ってみたら」と言われ、洋服作りという本来の夢を思い出す。幼い頃もらったドレスを窓際で眺めていると、洋服姿の奈津(栗山千明)を偶然見かけ、糸子は悔しさが込み上げる。洋服を作るとなれば善作(小林薫)が反対するのは目に見えていた。

【第18回】
善作(小林薫)を説得しようと、男物のアッパッパを贈ることにした糸子(尾野真千子)。工夫を重ねたアッパッパが完成するが、機嫌が悪い善作に捨てろと言われる。千代(麻生祐未)は困った末、店に隠すが、客に見つかり50銭で売れることに。驚いた善作は、洋服作りの条件として、糸子にアッパッパを商品として作らせる。結局は善作も気に入り、それを着て商店街をかっ歩する。だが糸子には新たな苦難が降りかかろうとしていた。
---上記のあらすじは[NHK番組表]より引用---

【第17回】は、音楽編集の小技が効いた演出が多い!

今や、膝と腰を痛めるとして医師が高齢者の実施を警告をしている「ラジオ体操」が、劇中では昭和5年(1930年)の夏を象徴する出来事として描かれて始まった第17回。

パッチ屋に来て2年が経過し、自分でパッチについては一通り出来るようになって「成長した」と言いつつ、「目打ちの小原」と呼ばれていることもちゃんと気付いているのが、成長の証。

そのことを、ただ先輩たちのやり取りで描いて終わったらつまらない。そこでパッチ屋で流れていたアコギのブルース調の劇伴を髪結い屋の冒頭まで引っ張った。そのお陰で、髪結い屋の玄関先で大声で挨拶するテンションは高いがおっちょこちょいの糸子が、パッチ屋から髪結い屋へ自然に繋がった。音楽編集の小技が効いた演出だ。

誰もが進路を見失わないために、やるべきことをやる!

泰蔵の妻の八重子が、服のセンスが良いと言う設定も見事なものだが、その八重子から「洋服 作らへんの?」と言われて、糸子が我に返る場面が良かった。

糸子「そやった。うち 洋服 作りたいんやった」

第17回って、第3週の金曜日。物語が土曜日に動くためのネタ振りをしておく日だ。そして、改めて視聴者に主人公のやるべきこと、本来の夢を明示したのは、とっても良いこと。

兎角、1か月もしない内に、どの方向へ進もうとしているのか見えなくなる昨今の朝ドラとは違い、事ある毎に明示するのは大切。視聴者も作り手も進路を見失わないためにも…

紙芝居と、子らの眼差しと、劇伴と、糸子と…

上記以外にも、音楽編集の小技が効いた演出の場面があった。

紙芝居屋を見ながら、自分の本来の夢を思い出す場面だ。子供たちが紙芝居屋のおっちゃんの話に目を輝かせながら見入るカットでは、おっちゃんの声だけにして、紙芝居が一枚めくられるのに合わせて、紙芝居屋と子供たちのカットが糸子の背中ナメ(越し)に変わって、モノローグが入る。

糸子(M)「ミシンかて パッチかて そもそもは
     洋服を作りたて 始めた事やったんでした」

このモノローグから薄っすらと劇伴が鳴り始め、カットは見入る子供のどアップが積み重なっていく。劇伴が僅かずつだが大きくなり、糸子の遠くを見るカットと切り替わる。まるで、初めてドレスを見て作りたいと思った時の自分と、子供たちのキラキラした目を重ねるように。

"しまっておくと色あせる" と言う価値観が良い!

そして場面は、同じ劇伴のまま糸子の部屋へ。この劇伴が糸子の気持ちの高ぶりを表してる。糸子があのドレスを箪笥から引っ張り出して見ているカットだ。このドレスを見た時のモノローグも、さり気なくていいじゃないか。このモノローグの「これ」は言わずもがな、ドレスと自分の夢を掛けている。

糸子(M)「しまい込んでる間に
     これも すっかり色あせてしまいました」

なんでも、“しまっておくと色あせる” のだ。また、糸子がドレスを持って部屋をあちこち動いては、ドレス全体を見るカットもあるが、それで “しまっておくと小さくなる” ことも重ねているように思う。夢も感動も、しまっておいてはいけない、そう言っているに違いない。

劇伴より、セミの鳴き声より、善作の怒鳴り声…

自己反省しきりの糸子の目の先に、洋服姿の奈津が通る。洋服に先に目を付けた自分が和服を着て夢半ばで地団駄を踏んでいるのに、奈津はちゃっかり洋服をあつらえている現実。それにカーっとなる糸子の心情を、今度は劇伴でなく、五月蠅い程のセミの鳴き声で表現。

で、セミより糸子のわめき声の方が大きいのが面白いし、善作の怒鳴り声の方が更に大きいのも、音の演出と言って良いだろう。

【第18回】は、前回からの流れが秀逸な15分間だ!

それにしても、八重子の役割が絶妙だ。最初は、泰蔵の祝言をなぜあの時点で挿入したのか、聊か疑問でもあったのだが、糸子が夢を再認識し、更にそれを前進させるには、これまでの登場人物でなく “新たな価値観を持った登場人物” の方がやり易いし、説得力もある。実話ベースの脚本ながら、この辺のアレンジは上手いと思う。

話が進むテンポ感が良い。遅くもなく早過ぎず…

善作を説得するために八重子の発案を、ずっと前から糸子を気に掛けているパッチ屋の女将・さよが後押しするのも微笑ましいシーン。流石に、第3週目の土曜日分だけあって、結構盛りだくさん。糸子の男物のアッパッパがどんどん完成していくと共に、善作を用いて時代の変化もどんどん描く。この辺のテンポ感が良い。遅くもなく早過ぎず…

「技あり!」と言いたくなるような展開と流れの土曜日

で、どう考えても、あれだけ怒っている善作が、糸子のアッパッパでコロリと落ちるはずがある訳はなく…。でも、上手いなぁ。いや、巧みだと言った方が正しいか。土曜日の15分間を「技あり!」と言いたくなるような展開と流れで、糸子のアッパッパづくりが上手く行かせちゃうのだから。

糸子のミシンが善作まで変えちゃった。天晴な展開だ!

前回で、八重子を使って糸子に夢を再認識させて、洋装の奈津を登場させて奮起させ、時代の変化を善作で見せて、善作の妻・千代の粋な計らいで、男性客に買わせて一件落着。メリハリがあって、紆余曲折もして、それぞれの登場人物の特徴を活かして、無駄なく糸子の夢が実現していく過程を描いた。

その上、「天晴!」とも言いたくなるのは、男物のアッパッパが評判良く売れただけでなく、善作自身が時代の変化に追いついたことを表した。糸子のミシンが頑固者の善作まで変えてしまった。いやぁ、良く出来てる。

あとがき

14分過ぎまで、とんとん拍子に進めておいて、最後の数十秒で、糸子が桝谷パッチ店を辞めさせるくだりって…。これ、絶対、次の週も見たくなる。なぜ辞めさせられるのかの理由も気になりますが、小泉孝太郎さんも出演していたんですね。日曜日を待たなくて良いのも、再放送の良さですなぁ。

最後に。前回の感想にも、100の大台を超えて 116回もの Web拍手と数々のコメントを頂き、ありがとうございます。皆さんのご協力のお蔭で、ネタバレのコメントがだいぶ減りました。それにしても『カーネーション』って良く出来てますね。まだ第3週が終わったところで、ちゃんと筋書きが出来てますもん。『半分、青い。』は本作の半分にも及んでいないような気がします、残念…

ご本人は気付かずに(だと思いますが、結果的に)ネタバレをコメントに書いている人が、多くて困っています。ホント、ネタバレは止めて下さい! 私以外にも、今回が初見で番組と感想を楽しみにしている読者さんがおられるので。引き続き、ご協力お願いいたします。

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【これまでの感想】
第1週『あこがれ』
1,2 3,4 5,6
第2週『運命を開く』
7,8 9,10 11,12
第3週『熱い思い』
13,14 15,16

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