半分、青い。 (第15回・4/18) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『半分、青い。』(公式)
第3週『恋したい!』
『第15回』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
菜生(奈緒)の引退試合を見るため弓道場を訪れた鈴愛(永野芽郁)たち。そこで律(佐藤健)は、美少女と電撃的な出会いをする。試合後、その少女と再会した律は、必死の思いで名前を聞き出す。伊藤清(古畑星夏)と名乗った少女と、もう一度再会できたら、それは運命と律は言う。幼なじみたちが律の恋愛話で盛り上がる中、梟商店街の面々は、東京のリゾート会社から持ちかけられたテーマパーク建設の計画に振り回されていた。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
これが前回と同じ作品か! 今回は良いぞ!!
アバンタイトルだけ見ると、これが前回と同じ作品かと思うほどに違う。きちんと、鈴愛を中心に律と龍之介と菜生、そして清(さや)を描いた学園ドラマ、いや青春ドラマを描こうと言う演出意図が確実に伝わって来た。と言うことは、前回同様に “本編は脚本次第” ってことになる…
律と清の心の距離の描き方
そして、本編。鈴愛は不在だが、律と清の出会いは正に “青春” だ。演出も細かく丁寧なピン送り(撮影時に被写体の距離に合わせて、レンズの焦点距離を任意に変えること)を繰り返して、律と清の心の距離を上手に表現していた。こう言う演出になったのも、この2人のやり取り↓があったから、丁寧に描写したに違いない。
律「旋律の律って書いて 律」
清「へぇ…。私は 伊藤 清。
清は さんずいの清いと書いて清と読みます」
名前の紹介から始まる出会い。画面奥の龍之介の気持ち。やはり青春だ。今回は良い滑り出しだ。
今回は、脚本の "柱" の立て方が上手い!
場面変わって、「つくし食堂」かと思いきや「喫茶ともしび」で “青春” が続く。そして、律ら4人の話の内容は継続しながら、時間経過と共に舞台を律の部屋へ。こう言う柱(脚本上の、その舞台となる場所)の立て方(変化のさせ方)は丁寧だ。ここんとこ鼻についていた時代のアイテムも、この度の「♪守ってあげたい」は絶妙だ。
ここまで丁度8分。半分を少し過ぎた。そして、いよいよ場面も話も転換。例のテーマパークの話であるが、舞台を「喫茶ともしび」にしたのも良かった。これが「つくし食堂」だと、またぁってことになるから。
終盤の2分で、しっかりと鈴愛を描いたのも良かった!
一体、前回と今回の間に、脚本家に何があったのか? それとも演出家が編集で構成を変えたのか? 真実は分からないが、後半になって “青春” と “テーマパーク” の話が行ったり来たりしても、全くブツ切れ感がない。
13分過ぎに、ちゃんと鈴愛が絵が上手いことを描き、「語り」で律への思いにも触れたし、パレット柄のTシャツも場面にピッタリ。こう言うのが「朝ドラ」じゃないのか? 主人公をしっかりと中心に描きながら、群像劇的な脇役たちのエピソードでも魅せるのが。この調子を続けて欲しい。
あとがき
「語り」が、どんどん “詩人” になりますね。そのお陰で、本作らしいほんわかとして明るく前向きな雰囲気が作られていると思います。でも、本作って、意外に良いことを言う “詩人” 風の登場人物が度々現れます。ドラマとしては、台詞にグッとくるのは良いことですが、雰囲気は雰囲気。雰囲気重視にならなければ良いなって思います。
また、前回の感想に、49回のWeb拍手や数々のコメントを頂き、ありがとうございます。今回は良かったです。シリアスとコミカルのバランスの良さ、恋バナとテーマパークの描き分けがきちんとされており、朝ドラらしさにホッとしました。この位が最低ラインではないでしょうかね。
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