カーネーション:再放送 (第1,2回・2018/4/10,) 感想

連続テレビ小説「カーネーション」

NHK総合・連続テレビ小説『カーネーション』公式
第1週『あこがれ』 『第1,2回』の感想。


 私は本作を未見なので、ネタバレのコメント等は無視します。
 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


【第1回】
大正13年9月。岸和田だんじり祭の日の朝、11歳の小原糸子(二宮星)は、出かける父・善作(小林薫)を元気いっぱいに見送る。母・千代(麻生祐未)、祖母・ハル(正司照枝)たちと子どもたちが待ち構える中、だんじりがやって来る。近所の青年・泰蔵(須賀貴匡)が務める「大工方(だいくがた)」が、だんじりの上で舞う姿に糸子は憧れを募らせる。いつもの生活が始まっても、糸子の頭の中は、だんじりのことでいっぱいで…。

【第2回】
糸子(二宮星)は学校で、一生糸で食べていけるようにという名前の由来を話す。「将来は嫁として実家の呉服屋をもり立てろ」という担任教師の言葉に、糸子は「だんじりに乗るために大工になりたい」と答え、みんなに笑われる。男子とケンカした挙句、用務員に頭突きをして担任からきつく叱られても、全くこたえない。父・善作(小林薫)の言いつけで、同級生・吉田奈津(高須瑠香)の家、高級料亭「吉田屋」に集金に行くことに…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

【第1回】"ディズニー×ピクサー映画" 風のツカミはオッケーだ!

ほぉ、どんな第1回、どんな冒頭なのかたいへん楽しみにしていたのだが、まさかアバンタイトルが “ディズニー×ピクサー映画” みたいに、ミュージカル仕立てで子供時代から成長期までを描き、更に子役と 尾野真千子さんが2ショットで画面に収まるとは恐れ入った。これ、私、こう言うファンタジックなノリは大好きだ。

『あまちゃん』の第1回も印象的だが、映像処理としては『カーネーション』の方が挑戦的で私好み。少なくとも、私への掴みはオッケーだ。

細めの明朝体で統一された世界観が大正チックでいい!

さて、主題歌が椎名林檎さんの「カーネーション」であることは知っていたのだが、オープニング映像を観たのは、今回が初めて。椎名林檎さんのどことなく線が細くてか弱い中に芯がある声に、細めの明朝体で書かれたクレジットがとても大正時代チックでよろしい。

それ以前に番組のファーストカットにその細めの明朝体で「連続テレビ小説」とだけクレジットが出るのも実に新鮮で、且つ懐かしさも感じて良かった。また、主人公をモデルにした赤いドレスを着た人形が歩き回るコマ撮り風のアニメーションだが、もしかしたら『ひよっこ』のオープニング映像がオマージュしたのは本作かも? と思ってしまった。

ダンディズムに憧れるヒロインとは、これまた新鮮だ!

そして本編。主人公・糸子がどんな人物かをどう描くかであるが、本作は面白い手法を取った。タイトルの『カーネーション』や花言葉をアレンジしたサブタイトルなどから連想される “女性的” な部分の説明から入るかと思いきや、それをまた良い意味で裏切って…

「岸和田のだんじり祭り」と言う「カッコイイ男たちの世界」を描いて、それに憧れる少女としてヒロインを私に紹介した。オープニング映像でミシンや糸巻きを見せたあとにだ。ダンディズムに憧れるヒロインとは、これまた新鮮。少年期以来約40年ぶり『あまちゃん』から見始めた朝ドラのヒロインにはいないタイプだ。

美しい映像や流れのある編集など演出もいい!

また、本作は2011年度下半期の作品だが、7年近く前の作品とは思えないほど映像が美しい。特に撮影に於ける奥行き感の出し方と照明の使い方が実にきれい。カメラも固定や手持ちやクレーンなど適材適所に使われているし、物語はもちろん俳優の動きもブツ切れにしていないカット割りも自然。

屋内と屋外、ロケとスタジオ、昼間と夜の違いなども適切に表現され、時代感も季節感も忘れていない演出はお見事だ。

ナレーションが多いのは気になるが、今後は楽しみになるかも…

さて、褒めちぎってばかりきたが、気になる点もなくもない。それはナレーションの多さ。まあ、第1回だからあれこれ事情説明が必要だから増えるのはやむを得ないとして、もう少し少なくても良かったかも?

しかし…。実は、私は本作のヒロインが、幼少期、少女~成人時代、そして晩年と3人の女優が演じることを知っている。それを考えると、その3人の世代を描く際に各女優さんが語りをやると言うのは面白いと思う。特に、晩年は楽しみだ(そうなるのか、今の私は知らないが)

【第2回】最初の2回でここまで主人公を描けば不満無し!

さて、第2回は前回の男の世界に憧れる糸子を一先ず置いておいて、糸子の実家の紹介を通して糸子自身の設定説明だ。前回は「岸和田のだんじり祭り」を用いて描いて、今回は「学校の授業での名前の由来」を用いた。なかなか面白いアイデアだ。転校して来ての自己紹介でなく授業の中でと言うのが面白い。

それにしても良く出来ている。ヒロインの糸子がどんな自分であるかを描くのが、第1週目の役割であることは、これまでも書いて来た。そして特に今放送中の『半分、青い。』でその点が欠落していることを書いている。しかし本作は、糸子自身がどう言う考え方の持ち主かと彼女が置かれている立場の両面をこの授業のシーンで描いた。

脇役や時代設定をさり気なく描くのも悪くないぞ!

また、男性と女性の立場が大きく異なった大正時代と言う設定も常にさり気なく描きつつと言うのもいい。更に、吉田奈津ら同級生も同じ手法で描いたことで、もちろん、粗削りではあるが、一度に複数の主人公の同級生を描くのも悪くない。当然、まだまだ初期設定の段階だが、この2回分はかなり好印象だ。

あとがき

少し専門的な話になりますが、プログレッシブカメラによる映画のフィルム調の映像に、僅かにセピア色に寄せて撮影している映像が個性的で、且つ肌の色味など柔らかく映し出して良いですね。

まだ先の事は分かりませんが、少なくとも脚本家と演出家が目指す方向はこの時点で一緒なのが分かります。最近の朝ドラでは最終週でもズレまくったまま終わりますから、名作の予感はします。どうやら、当blogの読者さんたちの「面白いから見て下さい」とのおススメは間違いないようです。

なんか、『半分、青い。』の感想を書くより、本作の方が楽しいです。今後は、毎回書くか未定ですが、最終回まで観てみようかなって思わせる第1回と第2回でした。

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コメント

No title
主人公がモノローグでナレーションを兼任しているのは並の朝ドラの感覚(=台詞とナレーションが情報の中心)で観ている人に対するミスリード演出です。
台詞の外にある感情の機微やパーソナリティを結び付け「線」で捉えながら映像を観ていく大河的感覚をどれだけ持てるかで作品に対する理解度が全く違ってきます。

この第一週でも後半に母方の実家が描かれますがバックボーンを示すより先に家事の拙さや夫と姑のやり取りを見ている表情といった、それに基づいた言動を描く。授業中に注意された「佐藤君」が先に登場している勘助と親友である事を放課後のシーンで描くといった感じです。
  • 2018-04-11│17:23 |
  • 巨炎 URL│
  • [edit]

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