半分、青い。 (第2回・4/3) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『半分、青い。』(公式)
第1週『生まれたい!』
『第2回』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
分娩(べん)室に入った晴(松雪泰子)だが、なかなか子どもが出てこない。女医・貴美香(余貴美子)の診察によると、へその緒の二重巻きで、予断を許さない事態になっているという。病院の待合室では、老舗写真館の和子(原田知世)も出産を迎えようとした。いよいよ晴が産気づいた時、和子も陣痛が始まる。小さな病院で大騒動の末、無事に二人の赤ちゃんが産声をあげる。それは二人の赤ちゃんにとって、運命の出会いだった。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
視聴者には、ヒットや大台の視聴率なんて関係無い!
公式サイトにある脚本担当の北川悦吏子氏のインタビューを再読してみた。「革命」や「定石を踏まえない」と書いてあり、過去の朝ドラとの “差別化” や “新鮮さ” を目指しているように感じる。
確かに、「朝ドラは、実在の人物をモデルにするか、戦時下を舞台にすると、比較的ヒットしやすい」のは認めるが、それをやらないことが「革命」なのか? と思う。
そして何よりも一視聴者として、脚本家にはヒットする作品ではなく、毎朝を明るくしてくれるような楽しい作品を期待しているのだ。どうも、スタートラインに立つ前のこのギャップが怖いのだ。インタビューの最後にこう↓書いてある。
「いろいろ言いましたが、笑って泣ける、楽しんで見られるエンターテインメントにしているつもりです。そこが、一番、重要です。」
ホント、そこが一番重要だ。ヒットや大台の視聴率なんて視聴者には関係無い!
「胎児」は第1回だけで良かったのでは?
さて。第2回が始まった。正直、放送前の情報で「ヒロインが“胎児”として初登場する」のは斬新だと思った。ただ、実際に映像で見てみると、だいぶ印象は異なった。だって、主人公は胎児であろうと誕生するし育つし生き抜くのは当然。実はあの胎児は主人公で無いとか、主人公が生まれないと言うなら「革命」的ではあるが。
でも、結局冒頭で主人公が “胎児は自分” であると表明したのだから、これは奇を衒ったエピソードの一種ってだけ。だから、第1回で無事に誕生(出産)させるべきだったのではと思う。実際、今回のアバンタイトルを見て「まだやるの?」と思ってしまった。サプライズは一度だから効果があるはず。例えアバンでも二度やる必要があったのか。
OP映像の風通しの良さと爽快感は、見ていて気分が良い!
第2回の冒頭から愚痴ってしまったが、オープニング映像と星野源さんの主題歌には心が清々しくさせられる。透明のラップやガラスと、永野芽郁さんの透明感が相まって、晴れた日に窓を開けカーテンがパ~っと風に舞うような風通しの良さや爽快感がある。前作に若干漂った閉塞感からの離脱。これは見ていて気分がいい!
「胎児」のアイデアに脚本家が自己陶酔してない?
さて本編。やはり、心配した通りに「まだ生まれないの?」の気分が続く。だって、番宣を見た見ないに関わらず、第1回で主人公と律が同級生であることは認知済み。だとすれば、大方の視聴者は鈴愛と律が同病院の同日に誕生するのを想像するのも簡単だ。
なのに、新生児室で隣同士になった赤ちゃんの鈴愛と律に、鈴愛のこんなナレーション↓が被る。
鈴愛(N)「私より一足先に生まれたそいつは
生まれたてたのに猿ではなかったのです」
もう完全に「胎児」と「胎児の声」のアイデアに脚本家が自己陶酔しちゃってる感じ。何度も書くが、サプライズは一度目が効果的であり、何度も続けたら飽きるだけ。事実、第2回はそうなっている。結局、「胎児で登場」が斬新であるのは認めるが、出産後は子役で幼少期を描くのだから、結果的に普通。いつもの朝ドラなのだ。
確かに、「出産」「誕生」は人生で自分が認知できない人生のイベントだと言われている。それを敢えて認知できていると言うように描くのは悪くない。「出産」の辛さや「誕生」の幸福感を描くのも悪くない。ただ、主人公が生まれるまでに2回分も必要か?
あとがき
前回と今回で、出産の喜びを丁寧に描写していると捉えるかどうかですかね。ここ暫くの本作を好意的に楽しめるかどうかの境目は? 私は「ちょっとやり過ぎ」って気がしています。まっ、インパクトのある設定などで始まっても、すぐにベタな恋愛ドラマになるのが北川悦吏子さんの作風ですから、自身には「革命」は起きていない…と言うことです。
最後に。第1回の感想に、78回ものWeb拍手や数々のコメントを頂き、ありがとうございます。前作と違った作風に一先ずホッとしていると言うのが正直な気持ちでしょうかね。まっ、まだ第2回。一緒に見守りましょう!
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