わろてんか (第144回・3/23) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『わろてんか』(公式)
第25週『さらば北村笑店』
『第144回』の感想。
※ 本作は、2018/2/27 にクランクアップ(撮影終了)しています。
※ 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
てん(葵わかな)は孫の藤一郎(南岐左)との初対面が叶(かな)い感激するが、皆の手前平静を装う。隼也(成田凌)一家を迎えて久しぶりににぎやかな家で、てんはつばき(水上京香)と一緒に料理の腕を振るった。その夜隼也は、家を捨てつばきと駆け落ちしたことを謝罪して許しを乞うが、てんは自分も同じことを親にした身だと言って笑い返す。そして隼也が無事戦地から帰ってくるまで、つばきたちを守ると約束した。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
最初から、誰か駅まで迎えに行きなよ!
あのさぁ。今回を入れて残り7回我慢すれば良いだろうからって、冒頭で私を秒殺するなよと言いたい。隼也に召集令状が来て出兵まで時間が無いんでしょ? だからみんなせっかちになってるんでしょ?
だったら、誰でも良いから最後で最期になるかも知れない家族水入らずの時間のために、最初から誰か駅まで迎えに行きなよ。この “人でなし一同” が…
戦時中らしさゼロ!
主題歌明け、もはや窓ガラスに貼られた空襲での飛散防止対策のバツ印の紙でしか「戦時中」であることに見分けがつかない本作。着ている物さえ洗いざらしの清潔感ありあり。おてんちゃんのデコもホッペもツルッツル。美術さんの手抜きっぷりがお見事なのか、予算の使い方を間違ってる制作統括が愚か者なのか知らないが…
今更の、てんのつばきに対する "仏頂面" が見てられん!
さて本編。主人公とつばきが一緒に台所に立つのは誰かの決め事なの? 繰り返すが、この食事が最後で最期の家族食事なら、こんな時こそ朝早よからトキの手を借りて準備万端で迎えたら良いのに。まどろっこしいことを今更やっても引き延ばしと主人公の “思慮の浅さ” を上塗りするだけなのに。そんな説きに、つばきがこう言った。
つばき「この家の敷居 またげるような身ぃやないのは
よう分かってます」
放送を1回も見逃すどころか、感想を書くために何度も録画を見直しているのに、見落としの回があったのか? このつばきの台詞って、主人公への嫌味なの? 刺繍入りのおしめを送ってもらった時点で、勘当騒ぎの蟠りは取れたと解釈してよいのでは?
いや、本来なら召集令状以前に、隼也が伊能栞と渡米して、その際に関係修復すべきだったのだ。それをつまらない主人公と伊能の恋バナもどきを単独エピソードにするために、こうなったと思ってる。だから、主人公のつばきに対する “仏頂面” が違和感ありまくりで見てられん。
いくら脚本家がノーアイデアでも程がある!
さて7分過ぎに大変おかしなことが起こる。まず、主人公と隼也が縁側で思い出話をする。そこへ藤一郎を寝かし付けたつばきが合流。で、また後継ぎと勘当騒動話の蒸し返し。なぜ繰り返す? なぜまどろっこしいことを続ける? 前回でほぼ終わってるんだからもういいじゃん。いくら脚本家がノーアイデアでも程があるぞ!
風太、うるさい!
8分過ぎからは、1.5倍再生でも30分以上に感じたよ。こんなの前回で夕方にでも隼也一家が北村家に挨拶に来て、藤一郎は疲れてすぐに寝ちゃって、夜のやり取りやって、翌朝出兵で良いのに。その前に隼也はバリカンで坊主頭にする必要があるが。そんなことを考えていると、あろうことか最後の家族写真撮影も怒鳴り散らす風太が登場。風太もいい減にせいよ。
あとがき
ラストの隼也出征の日の朝のシーン。全員、ツルッツルのテッカテカについ笑っちゃいました。戦争、出征の悲壮感ゼロ。それに、隼也は一体何回出たり入ったり繰り返すの? 前述もしましたが、明らかに脚本家がノーアイデアですね。繰り返し、引き延ばし、まどろっこしいの繰り返しで、全く盛り上がらないのはどうかと思いますよ。
最後に。前回の感想に、58回もの Web拍手やコメントを頂き、ありがとうございました。今回の感想は、敢えて感情的に書いてみました。それにしても藤一郎役の南岐佐くんにもう少し優しい眼差しの演技指導出来なかったのかな? 葵わかなさんの筍の皮を剥く手付きも不慣れ丸出し。脚本家はノーアイデア、演出家は手抜き演技指導か…ある意味、笑える。いや、笑うしかない…
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anan (アンアン)2018/01/31[選択の技術(テクニック)]
★本家の記事のURL → http://director.blog.shinobi.jp/Entry/11161/
★「北村(藤岡)てん」のモデル「吉本せい」のについて書かれた本の感想
[読書] 笑いを愛した吉本せい - 吉本興業創業者の波乱万丈記 (洋泉社) 感想
[読書] 吉本せいと林正之助 愛と勇気の言葉 (坂本 優二/著・イースト・プレス) 感想
【これまでの感想】
●「わろてんか」なぜ視聴者を “場違いの笑いと置いてけぼり” を続けるのか?(2017/10/15)
第1週『わろたらアカン』
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第2週『父の笑い』
7 8 9 10 11 12
第3週『一生笑わしたる』
13 14 15 16 17 18
第4週『始末屋のごりょんさん』
19 20 21 22 23 24
第5週『笑いを商売に』
25 26 27 28 29 30
第6週『ふたりの夢の寄席』
31 32 33 34 35 36
第7週『風鳥亭、羽ばたく』
37 38 39 40 41 42
第8週『笑売の道』
43 44 45 46 47 48
第9週『女のかんにん袋』
49 50 51 52 53 54
第10週『笑いの神様』
55 56 57 58 59 60
第11週『われても末に』
61 62 63 64 65 66
第12週『お笑い大阪 春の陣』
67 68 69 70 71 72
第13週『エッサッサ乙女組』
73 74 75 76
第14週『みんなの夢』
77 78 79
第15週『泣いたらあかん』
80 81 82 83 84 85
第16週『笑いの新時代』
86 87 88 89 90 91
第17週『ずっと、わろてんか』
92 93 94 95 96 97
第18週『女興行師てん』
98 99 100 101 102 103
第19週『最高のコンビ』
104 105 106 107 108 109
第20週『ボンのご乱心』
110 111 112 113 114 115
第21週『ちっちゃな恋の物語』
116 117 118 119 120 121
第22週『夢を継ぐ者』
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第23週『わろてんか隊がゆく』
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第24週『見果てぬ夢』
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第25週『さらば北村笑店』
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