わろてんか (第143回・3/22) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『わろてんか』(公式)
第25週『さらば北村笑店』
『第143回』の感想。
※ 本作は、2018/2/27 にクランクアップ(撮影終了)しています。
※ 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
てん(葵わかな)は隼也(成田凌)に召集令状が届き、大きなショックを受ける。隼也の入隊前にてんが少しでも話す時間を作ってやろうと、風太(濱田岳)は隼也を連れ戻しに川崎へ向かった。一人大阪に帰って来た隼也と顔を合わせたてんは、気まずさが解けないまま、久しぶりに親子二人で出征祝いの夕食を囲んだ。隼也は自分が留守の間、つばき(水上京香)と息子・藤一郎(南岐左)の面倒を見て欲しいとてんに頼み込む。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
葵わかなさんの背中の演技に託した、愚かな演出
しっかし、大胆な演出をするものだ。息子の隼也に来た召集令状に驚き悲しむもお国のために…と言う複雑な心境の母親を、仏壇の前の葵わかなさんの背中の演技に託すんだから。その前段の風太とトキの会話があるから「マシてん」なのであって、そこをカットしたら、ちょっと右肩を落としただけの中途半端な演技にしか見えないが…
つばきの茶を出す手の震えも、何なんだ!?
主題歌明けも大胆な演技指導が続く。つばさが風太に茶を出す手の震え、あれがOKカットなの? 何回撮り直したの? 見るのが恥ずかしくなるカットを朝から続けるな。だけどね。このシーンで最も大胆なのは脚本家。だって、風太1人で行くのは完全にお門違いだから。
伊能の時は東京へ単独行動した主人公が息子は風太任せ?
数話前には、お慕い申し上げている伊野栞様のためには検閲通過させるために、1人で東京を往復したのに、息子に赤紙が来たのに仏前から微動だにしないのは不自然だ。そりゃ、勘当したと言うのはあるにせよ、『べっぴんさん』のさくら並みの刺繍までしておしめを送った事実があるのだから、ここは手にもの取らず…じゃあないのかな?
『よばれてとびでて!藤吉はん』かよ?
何? 今朝は脚本家と演出家が視聴者に喧嘩を仕掛ける日なの? おいおい、また亡霊か。前回から鈴の音不要で『よばれてとびでて!アクビちゃん』状態の藤吉の亡霊。もはや、死んだ意味すらないし、映像的には回想シーンより多い印象が強い。
同年齢の誰よりも先に死んだ藤吉が「運がいい」と言う矛盾も…。尺も長過ぎ。もうさっさと成仏してれ。
主人公の仏頂面と茶色い長髪の隼也で戦争が描けるか!
さて、今度は大胆演技指導かい? どう考えても隼也の声に食事中の主人公が振り向いたが、なぜあんな仏頂面をさせたんだろ? 表情が数える程しかないから選択の余地が無かったのは同情するが、それなら一番得意な無表情を選択したら良かったのに。
なんて思っていたら、照明で茶色に光る長髪の隼也が玄関の前へ。戦争中だよね、戦争…。主人公のデコもテカり過ぎや。
伊能と隼也を一緒に渡米させる案は思い付かなかったの?
全く母子関係に見えないシーンは放っといて。これ、風太が隼也が英語ができるから…みたいなことを言っていたのだから、ここは「映画製作」と「隼也出兵」をくっつけて、伊能と隼也を一緒にアメリカに行かせることも出来たよね。
いや、そうした方が良かった。そうすれば、若干主人公の恋心が薄まって、息子を託す大切な人に伊能がなったから。時既に遅し。
あとがき
いやぁ、今朝の15分間は長く感じましたね。昨日は仕事の都合で冷たい雨の降る中の屋外でワンセグ視聴したのですが、この内容だったら途中で消したと思います。本当に見る必要ゼロの15分間。
せめて、隼也1人でなく、つばきと息子の藤一郎と一緒に母親に会いに来る設定にしたら、遠回りも不自然さも無く「仲直り」出来たでしょうに。もう、「笑い」とか「ほのぼの」とか「優しさ」なんて描くつもりはないのですね。とにかく先に進めるだけ。これ以上先に進めて何が描けると思っているのかさっぱり見当がつきませんが。
最後に。投稿時間が遅かった前回の感想に、45回もの Web拍手やコメントを頂き、ありがとうございました。「つまらない」と「不自然」のかたまりの15分間でしたね。まさか、隼也出兵を先延ばしにして、次回でまた主人公とつばきが一緒に夕飯を作るなんて、まどろっこしいことをやるんじゃないでしょうね。ふざけるなと言いたいです。
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anan (アンアン)2018/01/31[選択の技術(テクニック)]
★本家の記事のURL → http://director.blog.shinobi.jp/Entry/11158/
★「北村(藤岡)てん」のモデル「吉本せい」のについて書かれた本の感想
[読書] 笑いを愛した吉本せい - 吉本興業創業者の波乱万丈記 (洋泉社) 感想
[読書] 吉本せいと林正之助 愛と勇気の言葉 (坂本 優二/著・イースト・プレス) 感想
【これまでの感想】
●「わろてんか」なぜ視聴者を “場違いの笑いと置いてけぼり” を続けるのか?(2017/10/15)
第1週『わろたらアカン』
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第2週『父の笑い』
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第3週『一生笑わしたる』
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第4週『始末屋のごりょんさん』
19 20 21 22 23 24
第5週『笑いを商売に』
25 26 27 28 29 30
第6週『ふたりの夢の寄席』
31 32 33 34 35 36
第7週『風鳥亭、羽ばたく』
37 38 39 40 41 42
第8週『笑売の道』
43 44 45 46 47 48
第9週『女のかんにん袋』
49 50 51 52 53 54
第10週『笑いの神様』
55 56 57 58 59 60
第11週『われても末に』
61 62 63 64 65 66
第12週『お笑い大阪 春の陣』
67 68 69 70 71 72
第13週『エッサッサ乙女組』
73 74 75 76
第14週『みんなの夢』
77 78 79
第15週『泣いたらあかん』
80 81 82 83 84 85
第16週『笑いの新時代』
86 87 88 89 90 91
第17週『ずっと、わろてんか』
92 93 94 95 96 97
第18週『女興行師てん』
98 99 100 101 102 103
第19週『最高のコンビ』
104 105 106 107 108 109
第20週『ボンのご乱心』
110 111 112 113 114 115
第21週『ちっちゃな恋の物語』
116 117 118 119 120 121
第22週『夢を継ぐ者』
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第23週『わろてんか隊がゆく』
128 129 130 131 132 133
第24週『見果てぬ夢』
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第25週『さらば北村笑店』
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