わろてんか (第138回・3/16) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『わろてんか』(公式)
第24週『見果てぬ夢』
『第138回』の感想。
※ 本作は、2018/2/27 にクランクアップ(撮影終了)しています。
※ 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
てん(葵わかな)と風太(濱田岳)は東京の内務省に呼び出され、映画台本の検閲結果を伝えられる。テーマの恋愛を忠義や孝行の話で巧妙にごまかした台本は、無事検閲を通過し二人とも安堵(ど)する。だが後日、検閲保留という連絡を受けたてんは納得がいかず、単身内務省に乗り込んだ。そこで検閲官(伊藤正之)から恋愛に関する描写が問題だと指摘を受けるが、じつは検閲保留になった最大の理由は伊能(高橋一生)の存在だった。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
楓の作業は創造性が高いのに、なぜ "おふざけ演出" を?
なぜ「内務省」のどでかいテロップで遊ぶのかが最初の疑問。続いて検閲を逃れようと風太が相手を馬鹿にしたような態度。それに乗っかる主人公。これ、一応、伊能が戦中でも大衆芸能として恋愛映画を作りたいから、忠臣蔵の体裁を借りて映画を作ると言う、結構クリエイティビティの高い作業を描いてるつもりなんだよね。
それなのに、なぜ “おふざけ” を入れるんだろう? 入れれば入れるほど「検閲」とは名ばかりの、ただの「思慮の浅い学生もどきの映画サークルの映画作り」にしか見えない。だから、アバンタイトルは作るなと言ってるのに。
暗転からの「翌日」のどでかいテロップも何なの!?
で、7分過ぎのあの暗転からの「翌日」のどでかいテロップも何!? 一瞬テレビが壊れたかと思ったぞ。ふ~ん、未だにこう言うのが面白いと勘違いしているのだから、救いようがない。
軽薄な男女の恋愛を笑いの殿堂を築いた女社長の話に…
検閲官「軽薄な男女の恋愛を崇高な忠義の話に紛れさせて」
皮肉なものだ。楓が書いた脚本に対して検閲官が言うのがこの台詞↑だが。今の本作の現状が、奇しくも脚本家が “伊能のために必死に映画作りを進める主人公の軽薄な恋愛を、日本一の笑いの殿堂を築き上げた女社長の話に紛れ込ませている” つもりなのだから。こんなのを半年間も見て来た自分が情けなくて、笑うなど到底出来る状態ではない。
「日本中に笑いを…と亡き夫と決めた」で良かったのに…
これね。残り3週間のエピソード、エピローグとして成立させるのは簡単だった。そう、伊能抜きで描けば良かったのだ。あくまでも伊能は伊能、北村笑店は北村笑店で映画製作を進め、伊能は恋愛映画、北村笑店は戦争と言う時代の中でどう大衆に笑いを届けるか試行錯誤して “忠臣蔵に笑いを盛り込む” だけで良かったのだ。
それを無理矢理に伊能の出番を作って、軽薄な恋バナを盛り込むから、どんなに主人公がラストで偉そうなことを言っても、言動の不一致としか映らない。あんな演説などせずに、「どんな時でも日本中に笑いを届けると亡き夫と決めたんです」と一言いえば済むことなのだ。茶番劇もまともに映像化できないとは、困ったものでは済まされない…
あとがき
ラストの主人公、検閲官に訴えていると言うより、何とか検閲官をヨイショして見逃して貰おうとしているようにしか見えませんでした。今朝の『あさイチ プレミアトーク』に出演していた葵わかなさん、基本的に表情が乏しいのですね。全然楽しそうに見えませんでした。なんか、なんかなぁ。
最後に。前回の感想に、58回もの Web拍手やコメントを頂き、ありがとうございました。「検閲」のシーンがあるのに、「戦争」らしさが一切感じられません。どうしたもんじゃろの~
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anan (アンアン)2018/01/31[選択の技術(テクニック)]
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★「北村(藤岡)てん」のモデル「吉本せい」のについて書かれた本の感想
[読書] 笑いを愛した吉本せい - 吉本興業創業者の波乱万丈記 (洋泉社) 感想
[読書] 吉本せいと林正之助 愛と勇気の言葉 (坂本 優二/著・イースト・プレス) 感想
【これまでの感想】
●「わろてんか」なぜ視聴者を “場違いの笑いと置いてけぼり” を続けるのか?(2017/10/15)
第1週『わろたらアカン』
1 2 3 4 5 6
第2週『父の笑い』
7 8 9 10 11 12
第3週『一生笑わしたる』
13 14 15 16 17 18
第4週『始末屋のごりょんさん』
19 20 21 22 23 24
第5週『笑いを商売に』
25 26 27 28 29 30
第6週『ふたりの夢の寄席』
31 32 33 34 35 36
第7週『風鳥亭、羽ばたく』
37 38 39 40 41 42
第8週『笑売の道』
43 44 45 46 47 48
第9週『女のかんにん袋』
49 50 51 52 53 54
第10週『笑いの神様』
55 56 57 58 59 60
第11週『われても末に』
61 62 63 64 65 66
第12週『お笑い大阪 春の陣』
67 68 69 70 71 72
第13週『エッサッサ乙女組』
73 74 75 76
第14週『みんなの夢』
77 78 79
第15週『泣いたらあかん』
80 81 82 83 84 85
第16週『笑いの新時代』
86 87 88 89 90 91
第17週『ずっと、わろてんか』
92 93 94 95 96 97
第18週『女興行師てん』
98 99 100 101 102 103
第19週『最高のコンビ』
104 105 106 107 108 109
第20週『ボンのご乱心』
110 111 112 113 114 115
第21週『ちっちゃな恋の物語』
116 117 118 119 120 121
第22週『夢を継ぐ者』
122 123 124 125 126
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第23週『わろてんか隊がゆく』
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第24週『見果てぬ夢』
134 135 136 137
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