わろてんか (第137回・3/15) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『わろてんか』(公式)
第24週『見果てぬ夢』
『第137回』の感想。
※ 本作は、2018/2/27 にクランクアップ(撮影終了)しています。
※ 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
てん(葵わかな)の発案で「忠臣蔵」原案の恋愛映画を制作することになり、楓(岡本玲)が台本の執筆を買って出て、リリコ(広瀬アリス)たち芸人は少しでも目立つ役をもらおうとアピールを始める。てんと伊能(高橋一生)は男女の愛情を細やかに描きたいと、検閲の目をかいくぐる方法を必死に模索する。やっと映画制作が軌道に乗り始めた頃、以前伊能の下で働いていた映画スタッフたちが大挙して乗り込んできた。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
偶然?! 丁度1年前は『べっぴんさん』で映画を作ってた
これまでも、本作は過去の朝ドラのネタを活用していると幾度か書いた。そして、先日から描かれている北村笑店の映画作りのエピソード。どこかで見たと思ったら、なんと丁度1年前の今頃『べっぴんさん』の第24週『光の射(さ)す方へ』『第134回』から、キアリスが映画『ようこそ赤ちゃん』を撮影するくだりがあったのを思い出した。
奇しくも本作もピッタリ第24週だ。これは偶然の一致なのか、意図的に狙ったのか? いずれに『べっぴんさん』では製作意図が不明瞭のまま、映画作りにダラダラと1週間を費やした。本作も「お笑い忠臣蔵」の製作意図が不明瞭のまま話が進んでいる。やはり、ネタ切れ脚本家がやることは同じってことか!?
唐突に "寸劇もどきのユーモア" をやるから目も当てられない
前回もやっていたが、いい歳をした男女が仕事のために会議をしているのに、ちょこちょこと「妄想寸劇」を挟んでくるが、視聴者はともかく撮影現場で反対意見は無かったのか甚だ疑問。
こう言っては何だが、ずっと以前にやった主人公の父・儀兵衛が蔵の中で首吊りコントをして顰蹙を買ったが、本来は笑いを扱う朝ドラなのだから、ああ言う “寸劇もどきのユーモア” のを続けるべきだったのだ。
それをせずに、ラスト3週になってから唐突にやったって、芸達者な脇役俳優たちはこなしても、主人公役には所詮無理なのだ。頼むから、見ているこちらが恥ずかしくなるような映像を朝から全国に垂れ流すのだけは、もう止めてくれ。あと2週と半分で終わるから。
スタッフが、伊能を伝に仕事を貰いに来ただけにしか見えない
今回の中盤で、伊能を頼って映画スタッフが北村笑店に大挙してやって来た。主人公と風太もすんなり受け入れたが、前回で映画部を作った際に、もしかして部長が伊能で、脚本担当が楓で、風太が全体のフォロー役しか決めずに発進したってこと?
トキ「さすが 伊能さん
北村のあれを よう分かってはりますな
まさに 人は財なりです」
てん「こないに ぎょうさんの人が慕うて 来てくれはる
伊能さんの やってきはった事は 間違うてなかったんや」
そうかなぁ。あの映画スタッフたち、仕事を貰えるから伊能を頼って、全国拡大中の大阪の大企業である北村笑店に擦り寄って来ただけにしか見えないのだが。そういや、四郎をリリコの相方に連れて来た時も、仕事がない四郎が…と似たような経緯が。ホント、ネタ切れなんだなぁ。
最低限、「戦時中」であることをもっともっと描かないと
さて、今回は残念ながら「マシてん」ゼロだった。そりゃそうだ。一応おじちゃんおばちゃんたちが楽しそうに映画製作をチャラチャラとやっているだけで、全く戦中に見えないのだから、「マシてん」なんてあるはずがない。やはり、先週の「わろてんか隊」は別格だったのだ。
せめて、せめて北村笑店の一歩外では戦争であることを描かねば、単なる金持ちの道楽にしか見えない。それは通天閣の購入も同じこと。最低限、「戦時中」であることをもっともっと描かないと、いくら主人公が台詞で「こんな時代」と言ったって通用しない。そんなことも、まだ脚本家は分からないのか。悲しくて笑うどころか泣けてくる…
あとがき
さっさと映画が完成して、通天閣を買い占めちゃえば良いのに。本当に15分間が長くて長くて困ります。まさか、脚本づくりを来週まで引っ張るなんて有り得ませんよね。でも、やりそう。そして、隼也に召集令状もやるでしょうね。こんなに盛り上がらないのは『べっぴんさん』越え、間違いさそうです。
最後に。前回の感想に、58回もの Web拍手や多くのコメントを頂き、ありがとうございました。今回も見る必要のない前進も「マシてん」もゼロの15分間でした。もう、応援する気もだいぶ失せちゃいましたよ…
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★「北村(藤岡)てん」のモデル「吉本せい」のについて書かれた本の感想
[読書] 笑いを愛した吉本せい - 吉本興業創業者の波乱万丈記 (洋泉社) 感想
[読書] 吉本せいと林正之助 愛と勇気の言葉 (坂本 優二/著・イースト・プレス) 感想
【これまでの感想】
●「わろてんか」なぜ視聴者を “場違いの笑いと置いてけぼり” を続けるのか?(2017/10/15)
第1週『わろたらアカン』
1 2 3 4 5 6
第2週『父の笑い』
7 8 9 10 11 12
第3週『一生笑わしたる』
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第4週『始末屋のごりょんさん』
19 20 21 22 23 24
第5週『笑いを商売に』
25 26 27 28 29 30
第6週『ふたりの夢の寄席』
31 32 33 34 35 36
第7週『風鳥亭、羽ばたく』
37 38 39 40 41 42
第8週『笑売の道』
43 44 45 46 47 48
第9週『女のかんにん袋』
49 50 51 52 53 54
第10週『笑いの神様』
55 56 57 58 59 60
第11週『われても末に』
61 62 63 64 65 66
第12週『お笑い大阪 春の陣』
67 68 69 70 71 72
第13週『エッサッサ乙女組』
73 74 75 76
第14週『みんなの夢』
77 78 79
第15週『泣いたらあかん』
80 81 82 83 84 85
第16週『笑いの新時代』
86 87 88 89 90 91
第17週『ずっと、わろてんか』
92 93 94 95 96 97
第18週『女興行師てん』
98 99 100 101 102 103
第19週『最高のコンビ』
104 105 106 107 108 109
第20週『ボンのご乱心』
110 111 112 113 114 115
第21週『ちっちゃな恋の物語』
116 117 118 119 120 121
第22週『夢を継ぐ者』
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第23週『わろてんか隊がゆく』
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第24週『見果てぬ夢』
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