きみが心に棲みついた (第9話・2018/3/13) 感想

TBS系・火曜ドラマ『きみが心に棲みついた』(公式)
第9話『復讐のパワハラ裁判 彼と決別する誕生日』の感想。
なお、原作:天堂きりん「きみが心に棲みついた」(祥伝社フィールコミックス)は未読。
今日子(吉岡里帆)が星名(向井理)のマンションを訪れたことが吉崎(桐谷健太)に知られてしまう。今日子は誤解を招くような行動をしたことを反省し、自分の性格を形づくった母親・信子(中島ひろ子)との確執を乗り越えようと考える。そんな中、社員宛ての一斉メールで、星名がこれまでに行ったパワハラやセクハラに対する告発文が送られてきた。星名は事実無根だと否定するが、会社では査問委員会が開かれることになり…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
脚本:吉澤智子(過去作/あなたのことはそれほど) 第1,2,7話
徳尾浩司(過去作/警視庁 ナシゴレン課、あいの結婚相談所) 第3,4,5,6,8,9話
演出:福田亮介(過去作/あなたのことはそれほど、下剋上受験) 第1,2,3,6話
水田成英(過去作/ランチの女王、名前をなくした女神、ファースト・クラス) 第4,5,9話
金子文紀(過去作/ごめんね青春!、監獄のお姫さま) 第7話
棚澤孝義(過去作/下町ロケット第4,7話、流星ワゴン第4,7話) 第8話
音楽:出羽良彰(過去作/クロコーチ、私はシャドウ)
今回は、かなり今日子自身を掘り下げた印象!
最終回直前に、これまで散らかっていた様々な描写を一通りまとめて見せた、そんな第9話。前回までに回を重ねる毎に「今日子と吉崎の恋バナ」と「今日子と星名の共依存関係」が並行に描かれて来られた本作だが、今回はかなり今日子(吉岡里帆)自身を掘り下げた印象だ。
興味深かったのは "今日子の強さ" が描かれたこと!
特に興味深かったのは、これまでの今日子は「キョドコ」の名の通りに挙動不審な部分や気の弱さばかりが強調されて描かれて来たが、母親・信子(中島ひろ子)との確執を乗り越えようとする姿で “今日子の強さ” が描かれたことだ。
これによって、より今日子が星名(向井理)に依存していることよりも、逆に星名が今日子に依存していることが薄っすらと描かれ、更に「今日子と星名の共依存関係」の不思議さが増して、2人の関係に面白みが出た。
もう少し吉崎をしっかりした男に描いた方が…
こうなると、今回の「今日子と吉崎の恋バナ」の部分には物足りなさを感じざるを得ない。まあ、これがドラマなのだが、吉崎(桐谷健太)が “今日子の強さ” に気付いておらず、「弱き今日子を助けたい」と言う思いしか描かれて来なかったし、今回はついに今日子の依存体質に対して、今日子への思いがブレた吉崎。
もう少ししっかりとした人間に描いた方が、星名に対峙するキャラとして対等になるだろうに。予告編では、ちょっぴりしっかりした部分が垣間見られたが…
あとがき
最終回直前の割に、まとめ感が強かったのが残念です。今日子の強さが得枯れたのは評価しますが、大した前進も新事実もなし。ちょっと拍子抜けしてしまいました。視聴率は下がりそうですね。最終回で、もうひと盛り上がりして欲しいところです。
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TBS系 火曜ドラマ「きみが心に棲みついた」オリジナル・サウンドトラック
きみが心に棲みついた 上 (フィールコミックスFCswing) 天堂きりん
きみが心に棲みついた 下 (フィールコミックスFCswing) 天堂きりん
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【これまでの感想】
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