わろてんか (第134回・3/12) 感想

連続テレビ小説「わろてんか」

NHK総合・連続テレビ小説『わろてんか』公式
第24週『見果てぬ夢』 『第134回』の感想。


 本作は、2018/2/27 にクランクアップ(撮影終了)しています。
 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。


てん(葵わかな)は慰問団「わろてんか隊」の貢献が国から認められ、勲章を授与されることになった。風太(濱田岳)たち北村笑店の面々は、「お笑い」が国のお墨付きをもらったと大喜びする。伊能(高橋一生)の会社では制作中の映画が次々と検閲に引っかかり、キース(大野拓朗)が主演した作品は公開直前に大幅な修正を要求される。恋愛映画を下劣だと見なす国の考え方に賛同できない伊能は、修正を拒否して上映中止を選ぶ。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

演出が普通過ぎて、脚本の詰めの甘さが見事に露呈!

いよいよ本作も残り3週間を切ったため、先週にも書いた通り、悲観的な見方から離れて、「マシてん=マシな点」を探す旅に出ているのだが、どうやら今週も厳しそうだ。と言うのも、「いよいよ」感を出すべき残り3周目の月曜日のアバンタイトルの “盛りの無さ” は異常。

脚本家は無いアイデアを絞って、伊能様と高橋一生様のお力を借りる気十分なのは丸見えだが、演出家のやる気が全く伝わって来ない。アップも引きの画も中途半端、カットやシーン変わりものんびり。「いつか見たことあるなぁ」と思ってクレジットを見たら、演出に「保坂慶太」の名が。

第10週『笑いの神様』と 第11週『われても末に』を担当した演出家で、その時は意外と良かった。特に癖が無く、ありきたりな演出技法だから。しかし、それが仇になった。演出が普通過ぎて、脚本の詰めの甘さが見事に露呈してしまったのだ。

この1週間もそんなことにならなければ良いと祈るばかり。取りあえず、普通の演出をするディレクターが担当と言うことを、今回の1つ目の「マシてん」とさせて頂こう。

楓が風太を呼びに来て主人公が電話に出ている違和感…

主題歌明けの演出もおかしくない? 楽屋にいる風太を楓が事務所へ連れていくと、既にそこで電話の相手に主人公がこんなこと↓を言っている。

てん「へえ おおきに ありがとうございます」

これ、普通なら、まず主人公の目の前の電話が鳴って、主人公が電話に出ると、相手から勲章の話が出て「私に勲章?」みたいなことを周囲に聞こえるように言ったのを楓が聞いて…と考えるが、それではおかしくないか? まず、根本的な問題として社外からの電話を最初に社長が取るのか? と言う疑問。

もう1つは、最初に楓が電話に出たとしたら、一連の行動が不可思議なことになってしまう。久し振りに「騒動」を書いたお陰で、脚本家が間違えたのか? 風太を呼びに行くなんてせずに、アバンで会議中に電話が鳴って、風太が電話を取って大騒ぎするだけで良かったのでは?

どうやら、今週もやらんで良いことをやって、視聴者をイライラさせるのは続くらしい…

"てん上げ" の棚ボタ叙勲で、てんの "人でなし" が異常…

恐らく今朝は日本中のお茶の間で「これぞ、棚ボタ叙勲!」の歓声と怒号が響いたと思う。ここまでして「てん上げ=てんを強引に持ち上げる」をする必要があるのだろうか。劇中で、主人公が従業員らに持ち上げられて、こんなこと↓を言うが、ここでも久し振りに主人公の “人でなし” っぷりが描かれてしまう。

万丈目「北村社員全員にとっても名誉なことです!」
て ん「ホンマ 皆さんのおかげです。ありがとう!」

確か、主人公は「お気張りやす」としか言って来なかった程度の社長。だからこの場面では、皆さんのお陰で勲章がもらえると言う自身の喜びを口にするのではなく、「勲章は皆さんのものです。私が社長やから受け取るだけや」みたいにしたら良かった。ヒロイン自身が棚ボタを認めて喜んじゃダメでしょ。

てんが最初に伊能に電話しないと "マシてん" にならず…

風太の胴上げの直後にあった、主人公と伊能の電話も不自然。主人公が「わろてんか隊」に殆ど関与していないのは明らかだが、それでも先週の「マシてん」として、ギリギリ関わったとした理由は、伊能に相談を持ち掛けたくだりがあったから。会社のことを同じ社長業の伊能に相談したから。

てん「これもいろいろ面倒見て頂いてる伊能さんのおかげです」

だとしたら、真っ先に主人公は伊能に伝えるべきだった。だって、本人もこう言ってる↑んだから、真っ先に電話するのが恩義では? だから、“人でない” と言うのだ。

なぜもっと伊能の大衆芸能への情熱を描いてこなかった?

一方、伊能の映画検閲のくだりって、この場に及んで必要だろうか。やるなら、ずっと以前から伊能の大衆芸能に関する情熱を、もっともっと描くべきだった。

それをやって来ずに、唐突に伊能の、それも伊能が会社を辞めてまで貫きたい映画の情熱を描くなんて、思い付きにしか思えない。そんなに、伊能を出したいなら、もっとまともに描いておけ! と言いたくなる。

あとがき

どうせ、今週はホワイトデーもあるし、主人公と伊能が手と手を取って恋愛映画を作りましょうってお話ですよね。当然、主人公には検閲を通過出来る脚本を書く才能も持ち合わせた設定で。もう、そんなの私が期待していた「“てんの閃き” で物語が進む」とは全く違う方向です。

それにしても、現状に不満無く見ている視聴者って、どのくらいいるのでしょう?

最後に。前回の感想が夜遅くなったにも拘らず、49回もの Web拍手や多くのコメントを頂き、ありがとうございました。その感想の通りに、物語にほぼ無関係なかった伊能を登場させて、今週は “伊能目当て” で視聴率稼ぎをするようです。それにしても、ラスト3週間を切って、“てん上げ” しかやることが無いなんて、天下の朝ドラも堕ちたものです。

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【これまでの感想】
「わろてんか」なぜ視聴者を “場違いの笑いと置いてけぼり” を続けるのか?(2017/10/15)

第1週『わろたらアカン』
1 2 3 4 5 6
第2週『父の笑い』
7 8 9 10 11 12
第3週『一生笑わしたる』
13 14 15 16 17 18
第4週『始末屋のごりょんさん』
19 20 21 22 23 24
第5週『笑いを商売に』
25 26 27 28 29 30
第6週『ふたりの夢の寄席』
31 32 33 34 35 36
第7週『風鳥亭、羽ばたく』
37 38 39 40 41 42
第8週『笑売の道』
43 44 45 46 47 48
第9週『女のかんにん袋』
49 50 51 52 53 54
第10週『笑いの神様』
55 56 57 58 59 60
第11週『われても末に』
61 62 63 64 65 66
第12週『お笑い大阪 春の陣』
67 68 69 70 71 72
第13週『エッサッサ乙女組』
73 74 75 76
第14週『みんなの夢』
77 78 79
第15週『泣いたらあかん』
80 81 82 83 84 85
第16週『笑いの新時代』
86 87 88 89 90 91
第17週『ずっと、わろてんか』
92 93 94 95 96 97
第18週『女興行師てん』
98 99 100 101 102 103
第19週『最高のコンビ』
104 105 106 107 108 109
第20週『ボンのご乱心』
110 111 112 113 114 115
第21週『ちっちゃな恋の物語』
116 117 118 119 120 121
第22週『夢を継ぐ者』
122 123 124 125 126
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第23週『わろてんか隊がゆく』
128 129 130 131 132 133
第24週『見果てぬ夢』

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