わろてんか (第130回・3/7) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『わろてんか』(公式)
第23週『わろてんか隊がゆく』
『第130回』の感想。
※ 本作は、2018/2/27 にクランクアップ(撮影終了)しています。
※ 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
風太(濱田岳)率いる慰問団「わろてんか隊」が上海に向かった。芸人たちの安否が心配なてん(葵わかな)は、一行が現地で大歓迎を受けたと知り一安心する。世話役の阿久津少佐(八十田勇一)から派手な衣装で高座に上がることを禁じられた慰問団は、それでもキース(大野拓朗)や万丈目(藤井隆)らがこん身の芸を披露して兵隊たちを楽しませる。そんなある日、疲れ切った表情のリリコ(広瀬アリス)が突然風太を訪ねて現れた。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
パートのおばちゃんたちの休憩室の会話じゃあるまいし…
亀井「看板芸人 ごっそり 行ってもうたから
我々も頑張って お客さん 呼ばなあきまへんで」
てん「うん みんな 働きましょ」
こんな亀井と主人公のやり取りで始まった第130回。もう、130回も見たのかと感慨深いものはあるが。それにしても、今回のアバンタイトルも、全く共感できないと言うか、面白みがないと言うか。口が酸っぱくなるほどに言い続けているが、どうして “てんの閃き” を描こうとしないのだろう? 存在感が薄過ぎる。
このシーンだって、看板芸人がごっそり居なくなった寄席に、何とかお客さんを呼ぶ “てんの秘策” でもありそうな前フリをしたら良かったのに。「みんな 働きましょ」って、パートのおばちゃんたちの休憩室の会話じゃあるまいし。
とんとん拍子も甚だしい…
さて、主題歌明け。建物の外観には「上海」とテロップは入っていたが、室内は伊能の会社と見間違えるような陳腐な上海セットが登場。もう、これだけで今回への期待値が下がってしまう。その上、制服姿での漫才がウケずに少佐から叱られるかと思いきや、あっさり合格。更に、リリコと四郎も順当に合流。とんとん拍子も甚だしい。
視聴者を楽しませようと言う気があるのか…
それにしても、お寒い限りだ。アバンで亀井が「ごっそり」と言った割に、画面に登場する芸人は、キースとアサリ、万丈目夫婦のウタコ・キチゾー、ミス・リリコ アンド シローだけ。そして、リリコたちが合流したことを、風鳥亭でも繰り返す。あーあ。
それに、いつも思うのだが、新聞記事に掲載されていることと、主人公の背後に映る登録芸人名が書かれた木札の数で、北村笑店がそれなりの規模の企業だと想像できるが、それが無かったら、創業当時と変わらぬ身内経営にしか見えない。上海も大阪も川崎も、全部同じ雰囲気。視聴者を楽しませようと言う気があるのか疑いたくなる。
これでは益々主人公の好感度が下がるばかり…
そして、川崎在住の隼也たちが登場。描くなとまでは言わないが、描くならもう少し戦争を絡めたら良かったのに、話は戦争から母子愛に一変。それも、これみよがしの自己アピールの刺繍をした贈り物。こんなことなら、素直に隼也からの手紙が届いた時に、主人公につっけんどんな態度をさせず、トキと一緒に母親の気持ちを語り合えば良かったのに。
それを、トキを夜に呼び出して、おしめ縫いを手伝わせて発送までさせて、お手柄は主人公が独り占め? これでは益々主人公の好感度が下がるばかり。長尺のエピローグの序盤がこんなことで良いのだろうか?
あとがき
あの少佐、なぜ何度も後出しであれこれ言うのでしょう? 責任者なら舞台に上がる前に服装チェックをしたら良いのに。だって、3組しか出演者はいないのですから(苦笑)
それにしても、見なくても何の問題もない15分間でしたね。ただの週末のためのネタフリで終了。あと3週半で終わると言うのに、主人公が画面に映らない時間の方が多いなんて…
最後に。前回の感想に、47回もの Web拍手を頂き、ありがとうございました。ラストスパートがかかると思いきや、相変わらずの停滞ムード。これでは、応援したくても応援できません。それでも、毎日ここへ来て読んで下さったり、Web拍手を頂けたりするのを励みに、応援と感想は続けるつもりです。
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★「北村(藤岡)てん」のモデル「吉本せい」のについて書かれた本の感想
[読書] 笑いを愛した吉本せい - 吉本興業創業者の波乱万丈記 (洋泉社) 感想
[読書] 吉本せいと林正之助 愛と勇気の言葉 (坂本 優二/著・イースト・プレス) 感想
【これまでの感想】
●「わろてんか」なぜ視聴者を “場違いの笑いと置いてけぼり” を続けるのか?(2017/10/15)
第1週『わろたらアカン』
1 2 3 4 5 6
第2週『父の笑い』
7 8 9 10 11 12
第3週『一生笑わしたる』
13 14 15 16 17 18
第4週『始末屋のごりょんさん』
19 20 21 22 23 24
第5週『笑いを商売に』
25 26 27 28 29 30
第6週『ふたりの夢の寄席』
31 32 33 34 35 36
第7週『風鳥亭、羽ばたく』
37 38 39 40 41 42
第8週『笑売の道』
43 44 45 46 47 48
第9週『女のかんにん袋』
49 50 51 52 53 54
第10週『笑いの神様』
55 56 57 58 59 60
第11週『われても末に』
61 62 63 64 65 66
第12週『お笑い大阪 春の陣』
67 68 69 70 71 72
第13週『エッサッサ乙女組』
73 74 75 76
第14週『みんなの夢』
77 78 79
第15週『泣いたらあかん』
80 81 82 83 84 85
第16週『笑いの新時代』
86 87 88 89 90 91
第17週『ずっと、わろてんか』
92 93 94 95 96 97
第18週『女興行師てん』
98 99 100 101 102 103
第19週『最高のコンビ』
104 105 106 107 108 109
第20週『ボンのご乱心』
110 111 112 113 114 115
第21週『ちっちゃな恋の物語』
116 117 118 119 120 121
第22週『夢を継ぐ者』
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第23週『わろてんか隊がゆく』
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