きみが心に棲みついた (第8話・2018/3/6) 感想

TBS系・火曜ドラマ『きみが心に棲みついた』(公式)
第8話『最後のデート…悪魔の告白と涙のキス!』の感想。
なお、原作:天堂きりん「きみが心に棲みついた」(祥伝社フィールコミックス)は未読。
セレブタレント・アイカ(石田ニコル)とのコラボ企画が決定。企画メンバーに指名された今日子(吉岡里帆)は、堀田(瀬戸朝香)や八木(鈴木紗理奈)と進めていた新ブランドからの離脱を言い渡され、星名(向井理)にその撤回を頼み込む。星名は吉崎(桐谷健太)と別れることが条件と言い、もみ合う中で、吉崎からもらったネックレスがちぎれてしまう。一方、星名に執着する飯田(石橋杏奈)は、彼の母・郁美(岡江久美子)に接触する。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
脚本:吉澤智子(過去作/あなたのことはそれほど) 第1,2,7話
徳尾浩司(過去作/警視庁 ナシゴレン課、あいの結婚相談所) 第3,4,5,6,8話
演出:福田亮介(過去作/あなたのことはそれほど、下剋上受験) 第1,2,3,6話
水田成英(過去作/ランチの女王、名前をなくした女神、ファースト・クラス) 第4,5話
金子文紀(過去作/ごめんね青春!、監獄のお姫さま) 第7話
棚澤孝義(過去作/下町ロケット第4,7話、流星ワゴン第4,7話) 第8話
音楽:出羽良彰(過去作/クロコーチ、私はシャドウ)
第8話は「今日子と星名の共依存関係」が中心に…
前回でやっと、「今日子と吉崎の恋バナ」と「今日子と星名の共依存関係」の2つの話が並行に進んで、きちんと「奇妙な三角関係」が描かれたドラマになった本作。今回は、吉崎(桐谷健太)にプレゼントされたネックレスを星名(向井理)に壊されて会えないと言う理由(?)で、「今日子と星名の共依存関係」が中心に描かれた第8話。
愛情に飢えた "孤独な男の闇" が見えた!
中盤での野球場での今日子と星名の2人だけのデートのシーン。母親を憎んでいる自分と、母親を求める自分と、愛情と言う漠然とした感情に飢え求める自分が、複雑に交錯する星名が丁寧に描かれた。
今日子自身は吉崎との関係を続けるために、星名に縁を切ると告げたのに、こんな未練に似た感謝の気持ちがある。今日子がそんな気持ちが心の中で再び首をもたげた時、突然に星名からキスされる。しかし、それを即拒む今日子。「俺を殺せ」と迫る星名の表情に、彼の深い深い心の闇が見えた。愛情に飢えた孤独な男の闇が…
母性を見出す星名と、今日子の中にある母性が描かれた!
更に、今日子にこんなモノローグがあった…
今日子(M)「私を受け入れてくれた記憶が消えない限り
私は この人を心の底から
嫌いになることなんて できない
できないから 苦しいんです」
星名と同じように深い心の闇を抱えるが、純粋な部分を失っていない今日子に、母性を見出す星名。そんな今日子の中にある母性が、このモノローグで表現された。
そして、この台詞で、長年孤独にさいなまれていた今日子だから、例え相手が星名であっても必要とされる喜びを感じるから突き放せない。でも、突き放すしか今日子に未来はない。なかなか奥深い精神世界が描かれたと思う。
あとがき
若干、表面的には手を変え品を変えてはいますが、やっていることは堂々巡りになっている感が否めないのが残念ですね。もう少し「三角関係」をバランスよく描けば良いのに。それとも、星名を主人公にしたサイコパスのサスペンスの方が良かったのかな。
いずれにせよ、人間の心の闇を描くドラマとしては、それなりに良く出来ていると思います。次回にも期待します。
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きみが心に棲みついた 上 (フィールコミックスFCswing) 天堂きりん
きみが心に棲みついた 下 (フィールコミックスFCswing) 天堂きりん
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【これまでの感想】
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