FINAL CUT (第8話・2018/3/6) 感想

関西テレビ制作・フジテレビ系・『FINAL CUT』(公式)
第8話『折り紙が語った真実… 愛する君に復讐を』の感想。
慶介(亀梨和也)は雪子(栗山千明)と一夜を共にしてしまうが、それでも祥太を見つけ出すまで彼女の家族を追い詰める気持ちに変わりはない。高田(佐々木蔵之介)が、12年前に渡米した祥太の足跡をたどり、判明した新事実を慶介に告げる。同じ頃、「ザ・プレミアワイド」のスタッフも祥太の消息を調べていた。数日後、慶介の携帯電話に百々瀬(藤木直人)から連絡が入る。慶介は百々瀬らが待つ放送局に案内され、映像を見せられる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
脚本:金子ありさ(過去作/ナースのお仕事3,4、サプリ、パパドル!、花燃ゆ)
演出:三宅喜重(過去作/銭の戦争、嘘の戦争) 第1,2,3,5,7話
日暮 謙(過去作/ラブホの上野さん、過保護のカホコ) 第4,6,8話
音楽:菅野祐悟(過去作/東京タラレバ娘、刑事ゆがみ)
筋立てが論理的で緩急があり、最後まで見応えアリ!
百々瀬(藤木直人)たちマスコミ側からの反撃から始まった第8話。しかし、そんな安直な策に慶介(亀梨和也)が騙されるはずはない。そこで慶介は逆襲のターゲットを小笠原家に向け、第1の標的は雪子(栗山千明)。慶介に脅された雪子が真相を理解し自虐的になったのを見て、若葉(橋本環奈)が兄・祥太の情報を慶介に売る…
こんな展開であの衝撃のクライマックス・シーンまでグイグイと視聴者を惹き付けた本作。これまでで一番ストーリーの筋立てが論理的で、且つ緩急があり、ラストカットまで見応えのある放送回だった。
今まで活かされなかった "3つの設定" が活かされた!
特に秀逸だったのが、これまであまり活かされていなかった3つの設定が、十分に活かされたこと。
1つは、慶介が警察官であると言う設定。数回、警察官の制服姿で登場する慶介を描くことで、彼の復讐が本気であることが視覚的に分かる。
2つ目は、百々瀬たちテレビ局側の反撃が描かれたこと。これによって、事件そのものや慶介の復讐劇が多角的な視点から描かれて、世界観が一気に広がった。
3つめは、存在意義がイマイチ見えて来なかった若葉の存在価値が表現されたこと。今回は自虐的になった雪子に、今の生活を壊されたくない立場と、若葉にとっては慶介(元「高橋守」)を奪われたくない立場の、2つの保守的な人物像を抽出し、終盤でナイフを持つ攻撃的な人物に変貌させ、興味深い人物像にさせたのは巧みな脚本だ。
あとがき
前回のラストの慶介と雪子のキスからベッドシーンへの展開には強引さが見えましたが、今回は物語も丁寧に綴られ、演出でかなり大胆且つ緻密に魅せてくれたお陰で面白かったです。でも、次回の第9話で最終回なんですね。全10話だと勝手に想像していたので意外でした。でも、この第8話のお陰で、最終回が楽しみになりました。大いに期待します。
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【これまでの感想】
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