わろてんか (第127回・3/3) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『わろてんか』(公式)
第22週『夢を継ぐ者』
『第127回』の感想。
※ 本作は、2018/2/27 にクランクアップ(撮影終了)しています。
※ 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
てん(葵わかな)は、芸人をやめ四郎(松尾諭)に付いて上海に行くというリリコ(広瀬アリス)の決断を喜んで受け入れた。二人は最後の高座に上がり、観客に結婚と引退の報告をする。風太(濱田岳)はリリコと四郎に困ったらいつでも助けてやるからと励まし、てんも二人はどこへ行っても北村の社員だと優しく送り出す。隼也(成田凌)はつばき(水上京香)にうその手紙を書いたことを後悔していたが、突然つばきが現れて驚く。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
アバンタイトルにするから既視感がより強調される!
アバンタイトルから似たような場面を数か月前に見たような。結局、アバンタイトルにするから既視感がより強調されてしまうことに、まだ作り手たちは気付かないのか? それとも確信犯か? 更に、主題歌明けが縁側の場面から始まるから、これまた余計に既視感が倍増。ダメだ、こりゃ。
どれだけ視聴者を落胆させ続ければ気が済むんだ!
隼也「会うた時から ずっとずっと好きや」
つばき「だますような事をして 申しわけありません」
こんなことを隼也とつばきに言わせるから、せっかく忘れたつもりだった、「つばきは詐欺集団の一味説」と「隼也は恋ボケで詐欺に引っ掛かった説」を思い出してしまうではないか。どれだけ要らぬことばかりして、視聴者を落胆させ続ければ気が済むんだ。
親子揃って "人でなし" であることは間違いない!
隼也を勘当する主人公で、一体なにを描きたかったのだろう。自分自身と藤吉を重ねて真実の愛を貫かせる母の愛なのか? それとも、過去の自分はさておき厳しく息子に接する母の愛なのか? いずれにせよ、葵わかなさんの演技も演出家の演技指導も中途半端でちっとも分からない。
因みに、私はどっちでも受け取れるようなのか芝居が良かったと思う。理由? だって、そう言う複雑な親心であり、社長の心情を描くべきシーンだと思うから。まっ、親子揃って “人でなし” であることは間違いない。それと、風太は “ほぼヤ◯ザ” になっちまった。これが、昭和の吉本興業と言うことか!?
こんな遠回りな表現などせずに…
さて、驚いたことに「25周年記念パーティー」が「事後」として描かれた。それも、予想以上に小規模で。
こんな遠回りな表現などせずに、アバンタイトルの場面で、隼也とつばきが突然「私たち、結婚したい」と言って、2人同時に勘当されて家を出て行けば、ヤ◯ザな風太が頭取にペコペコと頭を下げる必要も無かった。だって、どっちも子育てを間違えた同士なのだから、取引を止める理由がないだろうに。
今回の亡霊は使いようによっては活かせたのに…
亡霊のシーン。あんな中途半端にせず、直球勝負で「親子の血は争えんな」と主人公と亡霊が若かりし頃の自分たちを懐かしんだら良かったのに。
だって、こんなのを続けても、いつまでも藤吉の 自縛 呪縛から逃れられない主人公にしか見えないもん。そして、こう言う描写が幾重にも積み重なるから、いつになっても閉塞感が漂う。『わろてんか』なんて言われても笑える筈など無いに決まってる。
あとがき
結局、「振り出しに戻った!」で良いのかな? こうなると、隼也って一体何のために存在したのかと言う根本的な問題にぶつかってしまいます。こんなことなら、最初から史実にグッと近づけて、風太は主人公の実弟で、藤吉亡きあとは姉と弟で「お笑いの王国」を築いた物語で良かったと思うのですが。
最後に。前回の感想に、45回もの Web拍手や数々のコメントを頂き、ありがとうございました。来週は予想通りに戦地への慰問に行くんですね。ホント、今まで何だったんだろう? まだ編集に僅かな期待をしている自分がアホらしくなってきました。
★ケータイの方は下記リンクからご購入できます。
新版 女興行師 吉本せい: 浪花演藝史譚 (ちくま文庫)
NHK連続テレビ小説 “わろてんか” 吉本せいの生涯 (時空旅人 別冊)
「わろてんか」を商いにした街 大阪
朝ドラ「わろてんか」のヒロインモデル・吉本せい 吉本興業創業物語~NHK連続テレビ小説非公式ガイド~ 三才ムック vol.967
【Amazon.co.jp限定】連続テレビ小説 わろてんか 完全版 Blu-ray-BOX1(全3巻購入特典[わろてんか特製 夫婦茶碗]引換シリアルコード付)
わろてんか メモリアルブック (ステラMOOK)
【Amazon.co.jp限定】連続テレビ小説 わろてんか 完全版 Blu-ray-BOX2(全3巻購入特典[わろてんか特製 夫婦茶碗]引換シリアルコード付)
anan (アンアン)2018/01/31[選択の技術(テクニック)]
★本家の記事のURL → http://director.blog.shinobi.jp/Entry/11089/
★「北村(藤岡)てん」のモデル「吉本せい」のについて書かれた本の感想
[読書] 笑いを愛した吉本せい - 吉本興業創業者の波乱万丈記 (洋泉社) 感想
[読書] 吉本せいと林正之助 愛と勇気の言葉 (坂本 優二/著・イースト・プレス) 感想
【これまでの感想】
●「わろてんか」なぜ視聴者を “場違いの笑いと置いてけぼり” を続けるのか?(2017/10/15)
第1週『わろたらアカン』
1 2 3 4 5 6
第2週『父の笑い』
7 8 9 10 11 12
第3週『一生笑わしたる』
13 14 15 16 17 18
第4週『始末屋のごりょんさん』
19 20 21 22 23 24
第5週『笑いを商売に』
25 26 27 28 29 30
第6週『ふたりの夢の寄席』
31 32 33 34 35 36
第7週『風鳥亭、羽ばたく』
37 38 39 40 41 42
第8週『笑売の道』
43 44 45 46 47 48
第9週『女のかんにん袋』
49 50 51 52 53 54
第10週『笑いの神様』
55 56 57 58 59 60
第11週『われても末に』
61 62 63 64 65 66
第12週『お笑い大阪 春の陣』
67 68 69 70 71 72
第13週『エッサッサ乙女組』
73 74 75 76
第14週『みんなの夢』
77 78 79
第15週『泣いたらあかん』
80 81 82 83 84 85
第16週『笑いの新時代』
86 87 88 89 90 91
第17週『ずっと、わろてんか』
92 93 94 95 96 97
第18週『女興行師てん』
98 99 100 101 102 103
第19週『最高のコンビ』
104 105 106 107 108 109
第20週『ボンのご乱心』
110 111 112 113 114 115
第21週『ちっちゃな恋の物語』
116 117 118 119 120 121
第22週『夢を継ぐ者』
122 123 124 125
- 関連記事