わろてんか (第119回・2/22) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『わろてんか』(公式)
第21週『ちっちゃな恋の物語』
『第119回』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
てん(葵わかな)と伊能(高橋一生)はマーチン・ショウの日本公演を実現しようと広く出資を募るが、新しい試みに尻込みする会社ばかりで資金は集まらない。そこで北村笑店と伊能商会で莫(ばく)大な制作費を折半する決断を下した。隼也(成田凌)はつばき(水上京香)と頻繁に会うようになり好意を募らせるが、ある日突然もう会うことができないと言われてショックを受ける。そんな隼也に四郎(松尾諭)が相談事を持ちかけた。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
見ているこっちが「わろてんか」と言いたくなるアバン
前回の感想で、「最近、登場人物たちから笑顔が減った気がします。寄席を経営しているようにも見え辛くなってますし…」と書いたばかりだが、今回のアバンタイトルも、見ているこっちが「わろてんか」と言いたくなる苦渋の顔ばかり。特に、主人公のしたたかでも弱気にも見えない、どっちつかずの顔は何とかならなかったのか?
1年後の朝ドラ『まんぷく』のモデル・安藤百福さんは…
ちょうど1年後に放送予定の安藤サクラさん主演・朝ドラ『まんぷく』は、インスタントラーメンを生み出した日清食品創業者の安藤百福とその妻・仁子(まさこ)の半生をモデルにしたドラマ。その百福さんは、自社が思うように商品開発や販売をするため、横やりを入れられるのを嫌い銀行からの融資を受けなかった。
てんを "相槌係" でなく "先駆者" にすべき!
本作のモデル・吉本せいさんは百福さんより20歳ほど若いが、ドラマ的な盛り上がりを考えたら、史実がどうであれ、ここでは主人公が “閃き” で、北村笑店自らの出資を決め、伊能にも頼む方が、ドラマチックで無かっただろうか。と藤吉退場後の主人公が “相槌係” で “先駆者” でないのが、つまらない。
隼也が跡取りなのに "仕事より恋" に走るのは不自然!
ちょっと気になったのが、隼也の態度。前回よりも、明らかに隼也の中の優先順位が変わった演技になっているのだ。ショウの資金繰りの当てがついたからか、ショウよりもつばきの優先順位が俄然と上がった印象。これまでは、物語だけが強引に恋バナ志向だったのに対して、今回は隼也までと言う意味。
確かに、何が何でも隼也の失恋話をこしらえて、主人公が息子の辛い気持ちを察してポロポロ涙…てな展開で土曜日終了なのは、ほぼお見通しだが、ここまで隼也がいい歳をして跡取りなのに仕事より恋に走るのはどうかと思う。だって、主人公の恋バナだって満足に描か(け)なかったのだから、止めとけば良いのに…
隼也が一目惚れしていたことになったが、いいの?
あらら。つばきに許嫁がいて失恋と言う私の妄想が的中してしまった。真実を告白したつばきに「待って」と手を引き留めた隼也だが、これもやっちゃダメ。だって、こんな短期間に隼也がつばきを好きになったと言うことは、普通 “一目惚れ” でしょ? じゃあ、いつ? どこで? そう、あの詐欺師と初めて会った時だ。
隼也の興味が「ショウ」から「つばき」に移った事になるぞ!
だとすると、あの時に実は隼也の興味関心は、「マーチン・ショウ」から「つばき」に移っていたと言うことになる。それで良いの? その上、驚いたことに、つばきが隼也と北村家に来ちゃった。
ニ兎が無理なのに、三兎も四兎も追えないのを自覚すべし
これ、まさか「主人公と藤吉(許嫁がいた)」と「隼也とつばき」、「主人公の母と、母としての主人公」をひっくるめて重ねているつもりか? 「二兎を追う者は一兎をも得ず」とは言うが、三兎も四兎も追える技量がないのを、脚本家は自覚していないのか。今回も、見なくて良かった15分間だった。
あとがき
リリコと四郎の恋バナも、どうでも良いのです。さっさとくっつけちゃって終わらせるべき。だって、本当に描くべきは「北村笑店25周年事業」の大成功であり、隼也が跡取りに相応しいことだと思うので。とにかく、主人公を“相槌係” で “先駆者” へ早急に格上げすべきです。
最後に。前回の感想に、51回もの Web拍手やコメントを頂き、ありがとうございました。なぜ、最後に風太が来た時、てんはバツが悪そうな顔をしたのでしょう? 気持ちは分からなくもないですが、従兄ですし、仕事の頼まれ物を持って来た風太にあの顔って。演技と演技指導が下手にも程がありますよ。
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★「北村(藤岡)てん」のモデル「吉本せい」のについて書かれた本の感想
[読書] 笑いを愛した吉本せい - 吉本興業創業者の波乱万丈記 (洋泉社) 感想
[読書] 吉本せいと林正之助 愛と勇気の言葉 (坂本 優二/著・イースト・プレス) 感想
【これまでの感想】
●「わろてんか」なぜ視聴者を “場違いの笑いと置いてけぼり” を続けるのか?(2017/10/15)
第1週『わろたらアカン』
1 2 3 4 5 6
第2週『父の笑い』
7 8 9 10 11 12
第3週『一生笑わしたる』
13 14 15 16 17 18
第4週『始末屋のごりょんさん』
19 20 21 22 23 24
第5週『笑いを商売に』
25 26 27 28 29 30
第6週『ふたりの夢の寄席』
31 32 33 34 35 36
第7週『風鳥亭、羽ばたく』
37 38 39 40 41 42
第8週『笑売の道』
43 44 45 46 47 48
第9週『女のかんにん袋』
49 50 51 52 53 54
第10週『笑いの神様』
55 56 57 58 59 60
第11週『われても末に』
61 62 63 64 65 66
第12週『お笑い大阪 春の陣』
67 68 69 70 71 72
第13週『エッサッサ乙女組』
73 74 75 76
第14週『みんなの夢』
77 78 79
第15週『泣いたらあかん』
80 81 82 83 84 85
第16週『笑いの新時代』
86 87 88 89 90 91
第17週『ずっと、わろてんか』
92 93 94 95 96 97
第18週『女興行師てん』
98 99 100 101 102 103
第19週『最高のコンビ』
104 105 106 107 108 109
第20週『ボンのご乱心』
110 111 112 113 114 115
第21週『ちっちゃな恋の物語』
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