わろてんか (第118回・2/21) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『わろてんか』(公式)
第21週『ちっちゃな恋の物語』
『第118回』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
隼也(成田凌)にショウの資料を渡そうとつばき(水上京香)が風鳥亭を訪ねて来るが、てん(葵わかな)はつばきに対する隼也の慌てぶりを見てなぜか心穏やかでいられない。風太(濱田岳)は隼也が作った企画書を読んで、ようやく北村笑店でマーチン・ショウの公演を行うことを前向きに考え始める。四郎(松尾諭)のことが気になって仕方ないリリコ(広瀬アリス)はてんに相談するが、それは恋だと言われてハッとする。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
強引に恋バナを書くから、会話すら成立できていない
毎日読んで下さる読者さんには申し訳ないが、今回も書かせて頂く。「今週もアバンタイトルは中止せよ」と。もはや、だって、こんな会話おかし過ぎるだろ?
つばき「その節は ご迷惑をおかけして
申し訳ございませんでした」
て ん「いいえ こちらこそ すんませんでした」
何これ? 珍百景か? 会話として成立していないじゃないか? だって、これではまるで、つばきが知らなかったとは言え詐欺師一味の片棒を担いだのを認めているように捉えられる。少なくとも、同僚は詐欺師一味でないと、この台詞を言うのはおかしくないか?
それに、もっとおかしいのは主人公の返答。自分のバカ息子が偽交渉人と連絡を取ったから、つばきを事件に巻き込んだ、だから謝ったってこと? 結局、何が何でも、つばきを隼也に会せようと、アイデア不足の脚本家が浅い思慮で書きそうな台詞にしか見えない。待ってましたと言わんばかりに登場する隼也のタイミングも不自然だし…
やはり恋バナは、つばきに許嫁がいて今週中に終わるんだ
さて、本編。先日、隼也とつばきの恋バナは、つばきに許嫁がいて今週中に終わるとの妄想を書いたのだが、どうやら、この椿の台詞↓を聞く限りでは、ドンピシャの大正解らしい。
楓「女心と秋の空。恋の季節は
すぐに過ぎ去ってしまうさかいな」
それなら、なぜ書くの? 隼也役の俳優目当てで視聴率稼ぎをしているだけ? 幾ら何でも、毎日見ている視聴者をバカにし過ぎやしないか?(これも、何度も書いているが…)
いつまで経っても、主人公がやることは脇役レベル
隼也たちの恋バナコントのあとは、風太とおトキが「マーチン・ショウ」の企画で夫婦喧嘩。続いて、リリコと四郎の恋バナのフラグ立て。まっ、要は箇条書きしてみると第118回では下記の3つを描いたことになる。
1.隼也とつばき
2.25周年記念事業の出し物としての「マーチン・ショウ」
3.リリコと四郎の恋バナ
で、よくよく見ると、3つのどれにも主人公の名前が無い。いや、実際の15分間の映像でも主人公がやったのは…
1.アバンで妙な返事
2.夫婦喧嘩の仲裁
3.仏壇の前で歌う
4.風太の決断に相槌を打つ
5.伊能のプレゼンのサポート係
この5つだけ。こんな程度の言動で主人公と言えるのか? 結局、少し前にせっかく女興行師になったはずなのに、全く女興行師らしいことも女社長らしいことも “閃き” も無し。一体、これで難を視聴者に伝えたいと言うのだ!?
あとがき
えーと、何度も登場する「企画書」って何が書いてあるのでしょうか? 私、100社を超える企業の周年事業を演出し企画書も書いてきましたが、普通はこの段階の企画書は「マーチン・ショウを呼んで、こんなことをやりたい」レベルですよ。
出資者に見せる企画書は、もっとマーチン・ショウ側との折衝が無いと書けないと思います。だって内容によって予算が違ってくるのだから。いえ、分かるんです。隼也が藤吉に似て商才があると言いたいのは。でも、北村笑店まだ正式なプロモーターにもなっていないのですから、何か話が不自然に感じます。
最後に。前回の感想に、50回もの Web拍手やコメントを頂き、ありがとうございました。主人公の存在感が益々薄まってますね。せめて、白髪交じりのカツラでも被って目立たせたら良いのに。それと、最近、登場人物たちから笑顔が減った気がします。寄席を経営しているようにも見え辛くなってますし…
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【これまでの感想】
●「わろてんか」なぜ視聴者を “場違いの笑いと置いてけぼり” を続けるのか?(2017/10/15)
第1週『わろたらアカン』
1 2 3 4 5 6
第2週『父の笑い』
7 8 9 10 11 12
第3週『一生笑わしたる』
13 14 15 16 17 18
第4週『始末屋のごりょんさん』
19 20 21 22 23 24
第5週『笑いを商売に』
25 26 27 28 29 30
第6週『ふたりの夢の寄席』
31 32 33 34 35 36
第7週『風鳥亭、羽ばたく』
37 38 39 40 41 42
第8週『笑売の道』
43 44 45 46 47 48
第9週『女のかんにん袋』
49 50 51 52 53 54
第10週『笑いの神様』
55 56 57 58 59 60
第11週『われても末に』
61 62 63 64 65 66
第12週『お笑い大阪 春の陣』
67 68 69 70 71 72
第13週『エッサッサ乙女組』
73 74 75 76
第14週『みんなの夢』
77 78 79
第15週『泣いたらあかん』
80 81 82 83 84 85
第16週『笑いの新時代』
86 87 88 89 90 91
第17週『ずっと、わろてんか』
92 93 94 95 96 97
第18週『女興行師てん』
98 99 100 101 102 103
第19週『最高のコンビ』
104 105 106 107 108 109
第20週『ボンのご乱心』
110 111 112 113 114 115
第21週『ちっちゃな恋の物語』
116 117
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