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わろてんか (第116回・2/19) 感想

連続テレビ小説「わろてんか」

NHK総合・連続テレビ小説『わろてんか』公式
第21週『ちっちゃな恋の物語』 『第116回』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


てん(葵わかな)は伊能(高橋一生)から、北村笑店で本物のマーチン・ショウをアメリカから呼んで日本公演を実現させようと提案される。隼也(成田凌)が偽マーチン・ショウの詐欺被害にあったショックもあり、てんと風太(濱田岳)はその提案に難色を示した。再び北村笑店で下働きを始めた隼也は懸命に寄席の雑用をこなしていたが、亀井(内場勝則)からマーチン・ショウをやるかもしれないという話を聞いて大喜びする。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

ついに、伊能までダメ男にしちゃったか…

さあ、朝から晩まで婚礼一色だった土日が終わった週明けの月曜日。朝から持病の検査診察を受けて帰宅し、新生隼也が登場してからのグダグダぶりから気を取り直して見るぞ、と気構えた私がバカだった。何なの、このアバタイトル? 特に、下記の部分の編集ね。

伊能「隼也君を預かっておきながら こんな事になるなんて…」
てん「これは 社長であり 母親である うちの責任です」

これ、好意的な解釈を排除すれば、伊能も意外と口だけのダメ男であり、「そんな伊能はんに頼んだ私がアホどした」と言っているようなものでは?

ナレーションが、悉く失敗している…

そもそも、この編集の前段で土曜日の感想に書いたように、私はまだ「つばさ」を偽交渉人 ジェイソン・ハミルの一味である路線は消していない(「消せない」が正解)だから…

N「通訳をしていた つばさに背中を押され」

こんな取って付けたようなナレーションで、如何にも「恋バナの始まり」を強引に予感させる気満々な脚本を書いて来たって、知るものか!

主人公と隼也で「精進」の捉え方が違うような…

あとね。隼也が連呼するこれ。

隼也「精進します」

これから、どうしても違和感が払拭出来ないの。「精進」は「精進料理」と言う言葉もあるように仏教用語。因みに、goo国語辞典で調べると、以下の4つの意味がある。

1.雑念を去り、仏道修行に専心すること。
2.一定の期間行いを慎み身を清めること。
3.肉食を断って菜食をすること。
4.一つのことに精神を集中して励むこと。一生懸命に努力すること。
https://dictionary.goo.ne.jp/jn/108957/meaning/m0u/

さて、詐欺に騙された隼也を主人公は「一から 叩き直します」と、隼也に雑巾がけからやらせる。と言うことは、主人公にとって "隼也の精進" は上記の「2」に近くないか?要はお灸を据えるみたいな、罰を与える感じ。でも、隼也が連呼する "隼也の精進" は「4」になっている。

そう、これが違和感の源なのだ。そして、更に言うなら今回のラストでこんなナレーションも入る。

N「厳しさこそが親心だと てんは信じていました」

こうなると、やはり、主人公は「2」のつもりと言うことになり、一定期間頑張ったら、「マーチン・ショウ」の企画に参加させるのが見え見え。どうして、藤吉がやらなかった雑巾がけや売店係をさせるのか、全く意味が分からないのだが。

どうせ、この先なんでも上手く行くのだから「精進」がどんな意味かなんて考えるのも無駄でしかないのだが、「雑巾がけ」と「一つのことに精神を集中して励むこと」は、今の隼也にとって全く効果的に働かないと見える。だって、全く反省しているようには見えないから。

先週分のダイジェスト版がお粗末過ぎて笑えない…

そして、アバンタイトル中にさり気なく時間経過をぶっ込んで来たが、「あれから○か月」と言わないから、何日間叩き直されたのかも分からず。また、アサリまでブチ切れキャラになるは、楽屋のカットは平坦な映像だし、顔のアップばかりでどこかで見た演出だと思ったら「安木節乙女組」の週の東山充裕氏だ。

週明けから約3分半もの長尺のアバンで、2週間分を強引に辻褄合わせしたつもりだろうが、あまりにもダイジェスト版が出来損ないで、この先がどんな展開になるのか興味すら湧かない。さっさと、隼也のお手柄の話を進めれば良いのに…

なぜ、伊能より先に主人公に「藤吉なら」と言わせない?

そもそも、劇中では「マーチン・ショウ」が連呼されているが、視聴者にはアメリカ女性が踊っているような解説が少しされただけで、未だに全容がよく分からない。いや、そもそも世界のシヨウ・ビジネスに造詣が深い伊能が、先見の明で気付くのが自然では?何とか隼也に肩を持たせたい作り手の意図が話をよじり続ける…

それに、詐欺師が捕まったのに、まるで他人事の主人公。金銭感覚がおかしいのか、騙し取られた金額が北村笑店にとっては端金なのか知らないが、もしもそうなら、隼也を叱ることや子育ての過ちを悔やむのと、言動が一致しない。普通は、詐欺師が逮捕されるくだりで、改めてお灸を据えて「次へ精進しなさい」と描くのが順当では?

伊能「藤吉君なら どうしたかな?」

この言葉を聞いた主人公は鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしていたが、これもおかしいよね。だって、藤吉と隼也はやること成すこと似ているのだよね。だとしたら、詐欺師に大金をだまし取られても「マーチン・ショウ」をやりたいと言い続けるバカ息子に、真っ先に夫である藤吉を重ねるべきでは?

これなのだ。私が何とも言っていた "主人公の閃き" で物語をけん引して紡いでいくべきと言い続けたのは。伊能が閃いちゃだめなの!

ここは、息子の言動を見て、伊能も時期早々と反対する中で、「藤吉さんなら多分…」と息子と二人三脚で「マーチン・ショウ」を大成功させて、25周年事業も無事終了。次期社長もほぼ確定とならないと。もう、完全に主人公がお飾りになってしまった。本当、この脚本家はセンスがない…

つばきの潔白を晴らす絶好のチャンスだったのに…

あのー。つばきが菓子折りを持って謝罪に来たくだりも、違和感を覚える。「一から修行をやり直している」と言った隼也に、「すみません。私のせいで」と言った。まっ、一見普通に通り過ぎるシーンだが、私には引っ掛かった。

そもそもどうして詐欺師がつばきの同僚と連絡を取り、つばきが代役で行ったのか描かれていないから違和感になる。せめて、あと一言「同僚が偽ハミルとグルでした」みたいなのがあっても良かったのでは? つばきの潔白を晴らす絶好のチャンスだったと思う。雑と言うか、配慮に欠ける脚本だ。

あとがき

今週は、隼也の恋バナに悩むおてんちゃんが、リリコたちに相談したりして、のらりくらりと「マーチン・ショウ」の企画の話が進んで…。

私は隼也とつばきは分かれると踏んでいます。きっとこの脚本家なら、また "許嫁" を持ち出して、つばきからバイバイ(@^^)/~~~ でしょうね。で、おてんちゃんが「どこぞのおなごに、簡単に金のなる木は渡さへん!」と言わんばかりに笑うかな?

最後に。投稿時間が遅かった前回の感想に、52回もの Web拍手と多くのコメントを頂き、ありがとうございました。このままダラダラと恋バナから結婚へ発展するかと思いましたが、今回の菓子折り持参で無いですね。もしかして、許嫁との結婚が嫌だから、隼也に近づいたのかも? あとは一緒に見て確かめましょう。

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【これまでの感想】
「わろてんか」なぜ視聴者を “場違いの笑いと置いてけぼり” を続けるのか?(2017/10/15)

第1週『わろたらアカン』
1 2 3 4 5 6
第2週『父の笑い』
7 8 9 10 11 12
第3週『一生笑わしたる』
13 14 15 16 17 18
第4週『始末屋のごりょんさん』
19 20 21 22 23 24
第5週『笑いを商売に』
25 26 27 28 29 30
第6週『ふたりの夢の寄席』
31 32 33 34 35 36
第7週『風鳥亭、羽ばたく』
37 38 39 40 41 42
第8週『笑売の道』
43 44 45 46 47 48
第9週『女のかんにん袋』
49 50 51 52 53 54
第10週『笑いの神様』
55 56 57 58 59 60
第11週『われても末に』
61 62 63 64 65 66
第12週『お笑い大阪 春の陣』
67 68 69 70 71 72
第13週『エッサッサ乙女組』
73 74 75 76
第14週『みんなの夢』
77 78 79
第15週『泣いたらあかん』
80 81 82 83 84 85
第16週『笑いの新時代』
86 87 88 89 90 91
第17週『ずっと、わろてんか』
92 93 94 95 96 97
第18週『女興行師てん』
98 99 100 101 102 103
第19週『最高のコンビ』
104 105 106 107 108 109
第20週『ボンのご乱心』
110 111 112 113 114 115
第21週『ちっちゃな恋の物語』

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ちっちゃな恋の物語>『わろてんか』第116話

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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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