anone (第6話・2018/2/14) 感想

日本テレビ系・水曜ドラマ『anone』(公式)
第6話『今夜何かが起きる!悪魔の誘いか救世主か!? お金はこの手で作れます』の感想。
理市(瑛太)から「偽札作り」を提案されたハリカ(広瀬すず)や亜乃音(田中裕子)たちは、驚きを隠せない。るい子(小林聡美)が追い出しに掛かる中、亜乃音は玲(江口のりこ)が再婚しようとしている相手が、既婚者の理市だと気付いて動揺する。後日、舵(阿部サダヲ)は理市と遭遇し、印刷機器などで埋め尽くされた彼の別宅へ。一方、理市を呼び出した亜乃音は、玲と別れてくれと切り出すが、逆に思いも寄らない事実を突き付けられる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
脚本:坂元裕二(過去作/Mother、Woman、カルテット)
演出:水田伸生(過去作/Mother、Woman、ゆとりですがなにか)
音楽:三宅一徳(過去作/Woman、はなちゃんのみそ汁、Dr.倫太郎)
途中からの視聴者増を配慮して制作して欲しい…
自分が見ている連ドラの視聴率がどうであれ、面白ければそれで良いと言うスタンスだが、視聴率が極端に低いと話数が減らされて打切りなんてことになるのは困る。だから、出来ればどんな連ドラも一話完結であろうが無かろうが、途中からの視聴者増を配慮して制作して欲しいと、常々思う。
亜乃音の変化が丁寧に紡がれ、"終盤への架け橋" に…
で、本作だ。 広瀬すずさんが主演で主人公なのに出番が少なく、見せ場も殆どない不思議な連ドラとなっているのもどうかと思うが、それでも前回までは、映像の中に点在する様々な「ヒント」や「意味」を必死に探して、点と点を結んで自らドラマを紡ぐ楽しさがあった。
では、第6話はどうだったろうか?内容は、前回同様に後半戦への “架け橋” で、大きな出来事は起こらずとも、徐々に亜乃音(田中裕子)が変化していく様子が丁寧に紡がれたのは間違いない。正に “生きることの意味” を描いたヒューマンドラマになっているのも評価する。
脇役らの個々のドラマを深掘りし過ぎて、ハルカが埋没し過ぎ!
ただ、前回よりも主人公が埋没し、個性的な俳優陣が演じる脇役たち1人1人の(敢えて言うなら)個々のドラマがそれぞれに面白い上に、個々をしっかりと描き過ぎており、途中から何のドラマであるか見失いそうになってしまった。
これは、私自身としてもマイナス要素なのだが、前述の「途中からの視聴者増を配慮して制作して欲しい」と真逆の行為。この状態で次の第7話から見ても、内容が把握できるとは思えない。まあ、これが「坂元裕二脚本」の特徴であり特性なのは理解するが、もう少しハリカ(広瀬すず)に見せ場があっても良いと思う。
あとがき
亜乃音を始め、理市(瑛太)、舵(阿部サダヲ)、るい子(小林聡美)、万平(火野正平)の5人が、ハルカよりも断然個性的で、現実離れし過ぎてしまい、リアルさよりもフィクションさが勝ってしまいましたね。出来れば、もう少し “現実味のある真実の人間愛” を描く方向の方が、観易いと思います。次回に期待します。
※2月21日の放送はお休みです。
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ドラマ「anone」 オリジナル・サウンドトラック三宅一徳
★本家の記事のURL → http://director.blog.shinobi.jp/Entry/11025/
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