わろてんか (第112回・2/14) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『わろてんか』(公式)
第20週『ボンのご乱心』
『第112回』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
隼也(成田凌)はアメリカの人気レビュー「マーチン・ショウ」の日本公演の興行権を買わないかと持ちかけられ、伊能(高橋一生)に相談するが反対される。それでも諦め切れない隼也は一人で代理人に会いに行った。隼也は手付金を払ってショウの興行権を買いたいと思い、てん(葵わかな)と風太(濱田岳)に出資を頼むが断られてしまう。隼也は打開策を求めて、代理人の通訳をしていたつばき(水上京香)に相談する。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
アバンタイトルでのボロが、喫茶店で2つ出た!
今回のアバンタイトルは問題ないかなと一安心したのも束の間、主題歌明けの隼也がジェイソン・ハミル(ブレイク・クロフォード)と喫茶店で出会うシーンで2つもポロリとボロが出た。
ハミルが英語で電話して来たのはおかしくない!?
1つ目は、ハミルが英語で伊能商会に掛かけて来たのはおかしくないか?だって、 伊能商会は「不動産や百貨店事業なども手掛ける日本有数の企業」の設定なのだから。とは言っても、社長室のお茶出しは伊能本人がやると言う詰めの甘い演出により、その設定も揺らいではいるが。でも、アメリカのショービジネス界から商談に来たなら、やはりおかしい。
見習い社員が社長に黙って商談するのはおかしくない!?
但し、偶然、隼也が電話に出る不自然さはボロの数には数えない。それよりも大きなボロがあるから。それはアバンの語りで「隼也は伊能の下で真面目に働いていました」とあったのに、 ガリ版担当程度の見習い社員が社長に黙って商談を進めようと話を聞きに行くなんて、いくら『ボンのご乱心』でもやり過ぎだ。
隼也が、北村笑店に話を持ち掛けるのはルール違反では!?
で、本編。大勢お客がいる訳でもないのに、ハミルたちが着席してもウエイターが来ない不自然さから頭が痛くなる。隼也の英語力も、つばさの通訳も中途半端でイライラ。隼也が水を零すなんて必要ないのに…とまあ、喫茶店のシーンは不自然だらけ。
と思ったら、ハミルとの商談の結果を伊能商会でなく北村笑店でやろうと、実家にいる社長と風太に話を持ち掛けるとは驚いた。これ、ルール違反でないのか? それと残念なことに、本来は隼也が “北村笑店のために” ついやってしまったと見えれば可愛いのだが、何も考えずに自分勝手にやったように見えないから困る。
てんの資金問題は "魔法の財布" で解決するんでしょ!?
それに、主人公は「まずは、伊能はんに聞かな!」と隼也を叱っても良いくらいなのに、「それ、いくらかかるの?」とルール違反に乗っかっちゃうから、またまた頭痛だ。
また、 5万円(今の1億円)だろうが10万円だろうが、これまで主人公が金のことを口にしたら、ちょっと待てば “魔法の財布” が現れて、すぐに解決しちゃうのもお見通し。まっ、珍しく風太が「まずは伊能さんを説得して出直せ」ともっともな事を言ったのにはホッとしたが、叱る意味(理由)ちょっと的外れの気はする…
隼也は、つばさとどうやって連絡を取ったの!?
良く分からないのが、2度目の喫茶店のシーン。例の喫茶店で隼也がつばさと再会するが、2人はどうやって連絡を取り合ったのだろう? 隼也は「何度も会社に電話をして」と言っていたが、つばさは「急な代役で、ハミルさんのことも良く知らなくて」と言っていた。
これ、つばさは当日行くはずだった同僚の彼女と「英語学校」に勤務していると言うことでしょ?だとしたら、隼也はどうやって、つばさの勤め先の電話番号を聞いていたの?全く分からん。その上、今回は水が出ずに、いきなりソーダみたいなのが出て来たし。
あとがき
まっ、いろいろ不自然なところや不可解な部分もありましたが、この15分間で分かったことは、主人公が画面に映っていないと、主人公の存在感がほぼ無いと言うこと。そして、隼也とつばさの恋バナがどんどん膨らむと、更に主人公の存在感が無くなる可能性が大であること。どうして、ここまで主人公を描かないのでしょうか?
最後に。前回の感想に、42回もの Web拍手を頂き、ありがとうございました。どうせ、あれこれあっても、隼也の恋バナと並行して、 北村笑店でマーチン・ショウの公演はやることになるんですよ。それよりも、まさか来週あたりに四郎がリリコに恋をするなんて話になりそう。これでは、益々おてん様の存在感が薄まるばかり…残念。
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【これまでの感想】
●「わろてんか」なぜ視聴者を “場違いの笑いと置いてけぼり” を続けるのか?(2017/10/15)
第1週『わろたらアカン』
1 2 3 4 5 6
第2週『父の笑い』
7 8 9 10 11 12
第3週『一生笑わしたる』
13 14 15 16 17 18
第4週『始末屋のごりょんさん』
19 20 21 22 23 24
第5週『笑いを商売に』
25 26 27 28 29 30
第6週『ふたりの夢の寄席』
31 32 33 34 35 36
第7週『風鳥亭、羽ばたく』
37 38 39 40 41 42
第8週『笑売の道』
43 44 45 46 47 48
第9週『女のかんにん袋』
49 50 51 52 53 54
第10週『笑いの神様』
55 56 57 58 59 60
第11週『われても末に』
61 62 63 64 65 66
第12週『お笑い大阪 春の陣』
67 68 69 70 71 72
第13週『エッサッサ乙女組』
73 74 75 76
第14週『みんなの夢』
77 78 79
第15週『泣いたらあかん』
80 81 82 83 84 85
第16週『笑いの新時代』
86 87 88 89 90 91
第17週『ずっと、わろてんか』
92 93 94 95 96 97
第18週『女興行師てん』
98 99 100 101 102 103
第19週『最高のコンビ』
104 105 106 107 108 109
第20週『ボンのご乱心』
110 111
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