わろてんか (第108回・2/9) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『わろてんか』(公式)
第19週『最高のコンビ』
『第108回』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
てん(葵わかな)を訪ねて来た四郎(松尾諭)は、リリコ(広瀬アリス)との漫才コンビを解消したいと申し出た。てんは風太(濱田岳)から、リリコに新しい相方を見つけてやり直せとアドバイスされるがあきらめ切れない。悩んだてんが伊能(高橋一生)に相談すると、リリコだけがしゃべって四郎がしゃべらない漫才の何が面白いのか、そのポイントを的確に、かつ情熱的に二人に伝えて説得すべきだと背中を押される。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
"主人公が人でなし" であることを更に強調した一言!
ドラマは見ずに、当blogの感想だけを読んで下さる読者さんには申し訳ないが、ついに金曜日も「今週はアバンタイトルを止めた方が良い」と、書かざるを得ない。「喋らない漫才」で自身の存在意義だけでなく、人間としての尊厳まで傷つけられた四郎がリリコとのコンビは解消、北村笑店も辞めると言い出すくだりで…
てん「うちが 四郎さんの気持ちも考えんと
言うたばっかりに…」
てんがこんなこと↑を言い出す。2分弱のアバンタイトルだが、このたった1つの主人公の台詞で、主人公が藤吉亡き後の4年間の北村笑店を藤吉以上に繁盛させた二代目社長には見えなくしたし、北村笑店と言う会社組織が組織の体を成してい無いことも見えてしまったし、何より主人公が人でなしであることが更に強調されてしまった。
女性たちの思慮の浅い お気楽サークル活動のノリの物語…
それもこれも、全て脚本家の必要のない「一週間縛り」と、アイデア不足による強引な引き延ばしのために、普通に描けばなんてことは無い、 「ミス・リリコ アンド シロー」の新しい漫才の大成功秘話を、主人公ら女性たちの思慮の浅い お気楽サークル活動のノリの物語にしてしまっただけ。なんと愚かなことを…
なぜ、さっさと主人公に自分の気持ちを言わせない?
主題歌明けもこの調子↓だ。
てん「まだ ちゃんと うちの思い
お伝えできてへんさかい」
最初にズバッと自分の気持ちを伝えれば、リリコと四郎で2週間も引っ張る必要なんて無かったのだ。もしこれが、主人公の試行錯誤や紆余曲折、何度も高座で失敗するなど描かれれば、いよいよ主人公が本音を明かすのは大きな見せ場になるが、それら一切描かれなければ、ただの時間繋ぎでしかない。
"四郎が喋らない漫才" を漫才大会で閃けば良かっただけ!
てん「あんたさんら2人の間には
お互い思い合う気持ちがあるさかい
リリコさんが 四郎さんにきつい事 言うても
お客さんは 安心して笑えます」
全く理解出来ない。少なくともリリコと四郎がお互いを思うようになったのは、一度漫才大会で惨敗し、主人公から「四郎が喋らない漫才」をやれと言われ、2人が練習を始めてから。これは、伊能に尻を叩かれたから “思い付いた ” 完全に後付けの理由でしょ?せめて、伊能に言われる前に稽古中の2人をみて “閃く” べきだった。
で、結局この後出し理由のあとに、漫才大会でウケた本当の理由を言う。面倒だから書き起こさないが。だから、あの漫才大会でのリリコと四郎を見て、「四郎が喋らない漫才」を閃けば、多くても3日間もあれば済んだ話だったことを、自ら認めたと同じ。本当、毎日期待して観るのが馬鹿馬鹿しくなる。
あとがき
主人公が「女興行師」として一人前になることと、リリコと四郎の漫才コンビが大成功することを組合せた、バカが付く程に単純なエピソードを引き延ばしに引き延ばしている2週間も、やっと明日で終わります。本当に、脚本家のアイデア不足には腹が立つ思いです…
ところで、団吾師匠が北村笑店と専属契約したのが1916年。 藤吉の死から4年後、てんが社長就任したのが1934年なのです。まさか、来週また一気に時間経過して「25周年記念事業」なんてすっ飛ばしませんよね、ね?明日放送される予告編を見るのが怖い…
最後に。前回の感想に、46回もの Web拍手や多くのコメントを頂き、ありがとうございます。全く見る価値のない15分間でしたね。脚本も演出も創意工夫が無さ過ぎますよ。もっと、毎日観る人を楽しませることを考えて欲しいです。
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★「北村(藤岡)てん」のモデル「吉本せい」のについて書かれた本の感想
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[読書] 吉本せいと林正之助 愛と勇気の言葉 (坂本 優二/著・イースト・プレス) 感想
【これまでの感想】
●「わろてんか」なぜ視聴者を “場違いの笑いと置いてけぼり” を続けるのか?(2017/10/15)
第1週『わろたらアカン』
1 2 3 4 5 6
第2週『父の笑い』
7 8 9 10 11 12
第3週『一生笑わしたる』
13 14 15 16 17 18
第4週『始末屋のごりょんさん』
19 20 21 22 23 24
第5週『笑いを商売に』
25 26 27 28 29 30
第6週『ふたりの夢の寄席』
31 32 33 34 35 36
第7週『風鳥亭、羽ばたく』
37 38 39 40 41 42
第8週『笑売の道』
43 44 45 46 47 48
第9週『女のかんにん袋』
49 50 51 52 53 54
第10週『笑いの神様』
55 56 57 58 59 60
第11週『われても末に』
61 62 63 64 65 66
第12週『お笑い大阪 春の陣』
67 68 69 70 71 72
第13週『エッサッサ乙女組』
73 74 75 76
第14週『みんなの夢』
77 78 79
第15週『泣いたらあかん』
80 81 82 83 84 85
第16週『笑いの新時代』
86 87 88 89 90 91
第17週『ずっと、わろてんか』
92 93 94 95 96 97
第18週『女興行師てん』
98 99 100 101 102 103
第19週『最高のコンビ』
104 105 106 107
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