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隣の家族は青く見える (第4話・2018/2/8) 感想

隣の家族は青く見える

フジテレビ系・木曜劇場『隣の家族は青く見える』公式
第4話『母の愛、娘の願い壊れた絆の架け橋!!』の感想。



人工授精への移行を片岡(伊藤かずえ)に勧められた奈々(深田恭子)は、家にやって来た聡子(高畑淳子)から大量の子宝グッズを渡され戸惑う。一方、奈々に人工授精の話を聞いた大器(松山ケンイチ)は抵抗感を持つ。上京した奈々の実母・春枝も自然妊娠でないとだめだと大反対し、奈々は不妊治療継続を諦めようかと大器にこぼす。そんな中、渉(眞島秀和)と朔(北村匠海)の関係を暴露する怪文書が、自宅と渉の会社でばらまかれる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


脚本:中谷まゆみ(過去作/WATER BOYS、ラスト・シンデレラ、地味にスゴイ!校閲ガール)
演出:品田俊介(過去作/人は見た目が100パーセント、失恋ショコラティエ) 第1,2,3
   相沢秀幸(過去作/5→9~私に恋したお坊さん~貴族探偵民衆の敵)
   高野 舞(過去作/セシルのもくろみ、昼顔~平日午後3時の恋人たち~) 4
音楽:木村秀彬(過去作/コウノドリ)、堤博明(からかい上手の高木さん)
プロデュース:中野利幸(過去作/人は見た目が100パーセント、ラスト・シンデレラ)

驚きの連続で、お見事と言わざるを得ない第4話!

へぇ、まるで『コウノドリ』だね。確かに大器(松山ケンイチ) 妹・琴音(伊藤沙莉)が妊娠中だから、シェアハウス内の物語に介入するのは不自然でないが、「自然神話」を絡めて、今回みたいにしっかりと且つ丁寧で真面目に「出産」そのものを描くとは思わなかった。

私は、てっきり周産期医療については主人公夫婦の妊娠だけを描くと思っていたから、ちょっとビックリ。もちろん良い意味で。そして、兄妹の会話からも、大器がその名の通り “大きな器” であることも描かれた。そして、正義感と優しさに溢れる奈々。これはお見事と言わざるを得ない。

渉のこれまでの思いを考えると胸が締め付けられた…

渉(眞島秀和)と朔(北村匠海)の関係の表現も実に慎重で丁寧。LBGTについては人の数だけ考え方や生き方があると思う。渉と朔は互いに惹かれ合ってはいるが考え方や生き方は違う。

奈々「みんな 同じ人間なのに堂々と暮らせる人と
   そうじゃない人がいるなんておかしいです。
   人は誰だって自分が望む幸せを
   手に入れようとする権利があるはずです」

例えば、カミングアウトする人生もカミングアウトしない人生も、どちらも選ぶのは本人の自由だし、LBGTであることをオープンにされることが当然で、隠させるのが嘘や詐欺と同じと考えるのは外野の偏見。また、渉と朔の年齢差での考え方の違いもあろう。特に渉のこれまでの思いを考えると胸が締め付けられた…

"視聴者代表" である深雪の存在が、とても興味深い…

夫が失業中で見栄っ張りの専業主婦・深雪(真飛聖)の存在がとても興味深い。ある意味で “視聴者代表” だ。“普通” や “常識” と言う言葉を無意識に振りかざして、いつの間にか誰かを傷つけていることがあるのでは?と我が身を振り替えさせてくれる存在。でも、きっと深雪にも他人に言えない何かがあるんだ、きっと。

大器が "奈々の世界すべてを愛していること" の証明!

終盤で、人工授精に反対する義理の母・春枝(原日出子)へ、大器が「自分も始めは反対だった。知ることが大切」と一晩かけて人工授精の資料を作りって手渡すシーンがある。

大器「お母さんに理解されていないことをするのは
   奈々もつらいと思うんで」

この台詞もいいね。ただ単純に「知って欲しい」でなくて、妻とその母との絆を自分のこととして捉えて実行に移した大器。義理のお母さんにはなかなか言えないよ、こんなこと。大器が妻の奈々だけでなく妻の世界すべてを愛していることの証明だ。正に “器の大きい旦那さん” に拍手を送りたい。

あとがき

『隣の家族は青く見える』と言う本作のタイトルは、「隣の芝生は青く見える」をもじったものでるのは皆さん承知のことでしょう?隣の芝生が青く見えるのは、家の中までは見えないから。そう、表面をいくら見ても、その裏側にあるドラマは見えないのです。だから、良いイメージだけが膨らんでしまう。

本作は、人間の表面的に “見える人生” と “見えない人生” を巧みに描くことで、「普通」や「常識」の陰に潜む「偏見」や「差別」を表面化させて、真摯に直球で表現しているのが良いと思います。「 妊活に立ち向かう夫婦のヒューマンドラマ」なんて小さな枠には収まり切らない人間ドラマだと思います。次回にも大いに期待します。

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★本家の記事のURL →  http://director.blog.shinobi.jp/Entry/11002/


【これまでの感想】
第1話 第2話 第3話

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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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